ScreenKiss #008

ScreenKiss Vol.008

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Vol.008

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■ 映画を映画館でみよう! (3回シリーズ)
   第3回 恵比寿ガーデンシネマ

 所在地:恵比寿ガーデンプレイス内。

 スカイウォーク(動く歩道)を使っても駅からかなり遠い。館内に2ホールあり、
 第1:232人、第2:116人のシネマコンプレックス式。定員入換制・受付
 整理番号順ですので、早めにいって受け付けをすました後まわりでゆっくりする
 のがお勧め。裏手のTSUTAYA内でチケットを売っています。当日券で入る必要は
 ありません。

 ここで上映中の2本の内、1本は心引かれる映画をやっているようです。8月に
 サマーシアターVOL.1と銘打って、人気の高い7本をリバイバル上映していまし
 たが、確かにすごい。「ショート・カッツ」「スモーク」「ブルー・イン・ザ・
 フェイス」「太陽と月に背いて」「デッドマン・ウォーキング」「バスキア」
 「世界中がアイ・ラブ・ユー」と聞いて、どれも見た事のない人もいないでしょ
 うし、どれかは好きな1本にあげられるのではないでしょうか。

 館内は、飲食禁止。絨毯張りの床といい、おおきい座席といい、トイレといい、
 本当にきれいです。見易さもかなり物で、スクリーンの大きさと、館内の広さが
 ちょうどいい。

 ただ、いまいちメジャー館のイメージに欠けるのは、場所のせいか、マニアック
 でないためか、こんなにいい映画館設備なのにもかかわらず、好きといってくれ
 る人がすくないので、あえて紹介しました。こうやって書いていても、たしかに
 特徴はきれいなだけでなにもない。歴史の浅さも影響していることでしょう。ま
 あとにかくビール好きな人は、映画の後の一杯には困らないところです。

 ちなみに、私は天気のいい日は、隣の写真美術館の前にある大理石のベンチでビ
 ール片手に時間をつぶしていますが、そこが一番人のいないところで、そこの他
 はどこにいっても人 ひと ひと。(私をみかけても、そっとしておいてください)

 終わり。

                                立野 浩超

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■ ビデオでシネマ

  このコーナーは見損なった作品、もう映画館では見られそうもない作品、ある
  いは未公開の作品に出会えるビデオのご紹介がてらの勝手な感想をお送りしま
  す。

 2「恋人たちのポートレート」

  ★フツーでした。

 「ミナ」のマルティーヌ・デュゴワゾン監督の作品と聞けば見てみたいと思う人
 もいるはず。何を隠そう私もその一人で、ロードショーを見逃したためビデオが
 出るのを手ぐすね待っていたんですね。で、見た感想は、フランス映画にしちゃ
 あんまりフツーで、ちとガッカリ。もっとも、口当たりいいし分かりやすいから、
 パリの空気が恋しいとき見るには手ごろかな。

 おハナシは、女3人男4人のグループに女が一人飛び込んできて、恋愛がちょっく
 ら入り組んで友情もあって、という日本のトレンディドラマじゃ使い古した筋立
 て。メインキャラクターのアダを演ずるヘレナ・ボナム・カーターの職業がファ
 ッション関係、友人のマリー・トランティニャンと男たちが映画関係って設定も、
 それぞれの業界をしっかり描いてくれていないから魅力ない。まあ、“グループ
 交際”は万国共通、マンネリこそが大前提ってことか。でも、もしエリック・ロ
 メールが撮ったらもっと皮肉っぽくておもしろくなっただろうにと、途中でつい
 つい余計なこと考えたりしたものだ(その代わり、登場する男はみんなお喋りで
 女々しいんだろうね)。

 ただし、よい部分もありました。女性監督だけあって女友達の関係がわりにうま
 く描けているのだ。たとえばやり手で姐御風のトランティニャン、仕事熱心でし
 っかり者のカーター、うだつが上がらず恋人もいずどこか抜けてるエルザ・ジル
 バースタインという3人の女友達のつるみ方。ほら、3人のうち2人がしっかりして
 いる場合、何にかにつけて2人が額を寄せ合ってヒソヒソやり、ボケ役は「あんた
 は黙ってなさい」って言われるケース、よくあるでしょ。といって2人は彼女を嫌
 っているのではなく、むしろ憎めない妹扱いしている、みたいな。そんな女友達
 の関係性の勘どころと呼吸をうまく捕まえている。前作の「ミナ」は、若い時期
 の女友達の関係にありがちな打算、駆け引き、自己中心、意地の悪さに目を向け
 た点がおもしろかったが、この作品も女友達物として見た方がおもしろいかもし
 れない。

 そう思えるのは女性の方が性格付けがよくできているせいもある。この映画、男
 はパターンだし、ほんと冴えない。俳優も男どもより女優陣の方が健闘してます。
 意外や意外、ヘレナ・ボーム・カーターがいい。これまでの彼女は癇が強かった
 りキツい役が多く、ドラマの主人公にはよくてもお友達にはしたくないタイプだ
 ったが、今回は身近にいそうな普通の女性を好演。圧縮器にかけたような容貌と
 小柄な体躯のせいで、イギリス、アメリカ映画じゃ特異な雰囲気になっちゃう彼
 女も、やはり小柄でアクの強いフランス人女優の間だと普通に見える点が良く作
 用しているんだろうか。とにかく彼女の才能に対する認識を新たにしました。

 マリー・トランティニャンも他の映画じゃとんでもないエキセントリックぶりを
 ご披露くださっているが、この作品では愛敬たっぷり。男っぽくてツッパラかっ
 てるくせに、自分の愛人とカーターが夜中になっても戻らないと気を揉んでジタ
 バタ。これが茶目っ気あって笑わせてくれる。この人、コメディやったら絶対い
 い。

 ところで、マリー・トランテイニアン扮するキャリアガールはイヴァン・アタル
 演ずる映画監督と長年同棲して赤ちゃんもいるが、二人は結婚も入籍もしていな
 い。フランスでは未婚で子供を産みその父親と独立した関係を保ちつつ自分のキ
 ャリアを続けていく生き方が、多くはないにしても女性のライフスタイルのひと
 つとして定着している。だから女友達が何人か集まる際にこういうタイプが1人ぐ
 らい混じるのは設定としてごく自然なのだろう。

 さて、実はここが日本のトレンディドラマと違う点なんですね。日本にも彼女み
 たいな女性はいるもののまだ少数派。一般に十分認知されていない。ゆえに日本
 のドラマでは、不倫中のOLや離婚した女性は普通に登場するが未婚の母は典型
 的キャラクターとしては出てこない。この違い、日仏のお国柄や社会的背景の違
 いによる現象ではある。けれどむしろ日仏の女性の意識の違い、人生観や結婚観
 の違いの現われじゃないのかな。私はこの作品見ていてつくづくそう思った。つ
 いでながら、原題のPortrait Chinoisって決まり文句? ご存知の方があったらぜ
 ひ教えてください。

                                 quittan
                          [email protected]

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