ScreenKiss Vol.034

1999年 7月 24日 配信
ScreenKiss Vol.034

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Vol.034

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  ■ Le Petit Bouquetの記事を少々 ■
  2ヶ月間にわたってお送りしてきた横浜フランス映画祭特集もひとまず終了し、
  また通常どうりに再開します。

  今回は姉妹紙の「AntenneFrance」で提携しているフランスのメールマガジン
  「Le Petit Bouqet」の映画関連の記事を一部お送りいたします。

  □レオス・カラックスの「ポーラX」                (1
  □ハムナプトラ                          (2
  □第21回ぴあフィルムフェスティバル               (3
  □演じるのは好きでも、人嫌い                   (4
  □シネマライズに関して                      (5

┏━┓                    L E P E T I T B O U Q U E T
┃1┃レオス・カラックスの「ポーラX」
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 知ってた?たった37フラン(約 740 円)で、ストラスブール大通りの映画館パリ
 ・シネ(le Paris Cine)で、2本も映画が見れることを。

 今週は「ポーラX」と「Les mercenaires de l’espace(仮題:宇宙の戦士)」が
 上演されている。この2本の内、私は、フランス語版の1本しか知らないのだけ
 れど。もともと、すぐに見れなくなってしまうかもしれないカラックスの作品し
 か見る積もりもなかったし。

 (私は、この場をかりて、言わずに我慢できない愚痴を言わせてもらう。今では
 ポスターに載っている映画は、目もくらむような速さで次の作品と入れ替わって
 しまうのだ!

 新作を見に行くことは、まさに蝶々取りと同じになってしまった。それほど、映
 画の命は、束の間のものとなってしまった。その後では、ビデオで防腐処置が施
 されるというわけだ)

 私たちの蝶々に話しを戻そう、まさにカンヌで、完全に忘れ去られていた不名誉
 を巻き起こしたこの「ポーラX」に。

 この作品は、素晴らしい結婚を約束されていたある若い作家の話しである。彼の
 作家としての成功は、彼が守ってきた神秘性と関係がある。彼は自分の顔を公の
 場に出すことを拒んできたのだ。

 ところがそこに彼に執拗に付きまとう存在が現れる。彼女は、彼の妹だと名のる
 東の国から逃れてきた難民だった。彼女のために彼は全てを失ってしまうことに
 なる。

 アメリカの作家ハーマン・メルビルの小説を脚色したこの映画は、撮影の簡潔さ
 あるいはカラックスが今までやってきたことの放棄によって注目される。

 レオス・カラックスは、「ボーイ・ミーツ・ガール」の気取らない魔法や、「汚
 れた血」のコマ続きのような夢幻映像、また「ポンヌフの恋人」の大掛かりな豪
 華さ、これら全てを生み出したものを捨て去ったのだ。

 確かに彼は、(太陽に照らされたノルマンディーの豪邸から、リトアニア人のシ
 ネアスト、シャルナ・バルタが不法入居した家にいたるまでの)映画の舞台セッ
 トや、(ギヨーム・ドパルデュー、褐色の髪のカテリナ・ゴリュブヴァ、ブロン
 ドの髪のデルフィヌ・チュイヨの)感情の高ぶりを感じさせる肉体から、映画が
 持つ輝きを守った。

 (金髪を輝かせ、その後姿を見せていたドヌーブのように)映画崇拝者の見事な
 映像は、詩情さえ感じさせてくれる。

 最後に、現代的と言えるのは、鳴り止むことのない、また会話が途切れることの
 ないコードレス電話である。始めのシークエンスの中では、見知らぬ声のしゃが
 れた息遣いを聞かせるのは、誰からか分からない電話であった。

 しかし撮影するために、カラックスは、低い予算で彼の願望を再検討したのだ。
 彼はもはや彼自身、誰のため息か分からないものしか吐き出すことも出来なかっ
 たのか?あるいは、暗く陰鬱になりかけていた世の中で映画を作ることに苦しん
 でいるのか?まさにその暗さは、映写室を連想させる。

 それでは、そこに戻ろう。パリ・シネの暗い映画館の中では、テレビなどの多重
 通信の中で起きていることとは逆に、映画は、変わることなく、そしていちゃつ
 く男たちやいびきをかく酔っ払いに台無しにされている。そのうえ、トイレの中
 での男性バレエにも似た戯れは、映画を見るのとはまた違った楽しを思い描かせ
 る。

 受け入れにくいやり方をする映画監督の最新作は、ぼんやりした観客ばかりやっ
 て来るこの映画館の中に、奇妙にも逃げ場所を見つけ出している。カラックスは
 フランス語版の宇宙の戦士(un mercenaire de l’espace)に成り果てたのか?

 少なくとも、羽を焼かれたイカロスは、その燃え滓しか残ってはいないとしても
 さえない現在の映画製作からすればそれでもやはりまだ熱くほてっているのだ。

 しかも、パリ・シネで燃え出したのは、まさに映画のフィルムだった。そのため
 映写は二度中断され、映画のラストを見ることも出来なかった。結局のところ、
 6ユーロ払って、私は一つの映画しか見れないのだ。それも、最後まで満足に見
 れないとは!

 注)1ユーロは、6.55957 フラン。

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┃2┃ハムナプトラ
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 なぜこんなに面白くなかったのか考えるのもいやになる。

 まずはテンポに問題があるのではなかろうか。アクションとコメディーを融合し
 た映画にとってはつぎつぎとくるハプニングによりひきつけられて、いったんそ
 れを休みお色気シーンを持ってきたかと思うと、次の悪役登場となる。こういっ
 た展開のスピード感が必要だが、この映画は休みの部分が多いこと、各ハプニン
 グにそれほど驚きがないこと、お色気がないことが原因ではないだろうか。

 レイチェル・ワイズの魅力は十分であることは、最近公開が続いている彼女が出
 演している映画をみればよく分かる為、女優の選択に不満はない。この年代の役
 をこなせる雰囲気が彼女の顔にあり、イギリスを代表する女優にそだっているこ
 とに間違いはなく、「輝きの海」のような文学的な役と共に、こうやってキャメ
 ロン・ディアス風のコメディータッチもこなせるいやみのない女優だ。

 主演のブレンダン・フレイザーには金をかけずにCGに金をかけたというニュア
 ンスも気にいった。ブレンダンが今後大きく飛躍するかどうかはまだ分からない
 が、1人の役者に数十億円もの金をつぎこみセットすらおろそかになるよりも、
 よっぽど評価にあたいする取り組みだろう。残念ながら、

 脚本家、監督たちが目指したであろうインディ・ジョーンズには遠く及ばない内
 容だった。CGに関して言えば、砂のCG表現が難しいということを考えてわざ
 わざ見れば「すごい」と言えるのだろうが、そんなことをいちいち考えて見ない
 のでやはりこの程度でこんなにお金がかかってしまうのかと疑問を持ってしまう。

 それではどうしてアメリカではある程度の興行収入(約50億円)をあげること
 ができたのか。その答えはここしばらくこの手の冒険物がなかったことでタイミ
 ングが良かったということ。私もインディ・ジョーンズ以来冒険物にたいするあ
 こがれがあり、ハムナプトラのチラシの文句である「インディ・ジョーンズから
 10年」。まるで続編のような言葉ではないか。これにつられてついつい遅れば
 せながら見に行ってしまうというような人が多いはずで、かつ子供にとっても悪
 影響がある映画ではなく家族づれで人数をかせいだのではなかろうか。

 とにかく、冒険物はファンがいて、彼らが1回観にいくだけである程度かせげる
 のだろう。

                                立野 浩超

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┏━┓シネマノート
┃3┃第21回ぴあフィルムフェスティバルレポート&PFFアワード受賞結果速報
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 1977年にスタートしたぴあフィルムフェスティバル(PFF)も今年で21回目
 を迎え、毎年12月の開催から夏の開催となった。

 今年は7月3日(土)から9日(金)、有楽町の東京国際フォーラムの2会場(
 映像ホール+ホールD)にての PFF アワード対象の自主映画 16 本と、特集映画
 23 本、それに特別上映としてジョン・カーペンター監督『ダーク・スター』、今
 年のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞した伊比恵子監督『ザ・パーソ
 ナルズ:黄昏のロマンス』の上映が行われた。PFFは東京を皮切りに9~11月に
 かけて名古屋、関西等の主要都市でも開催するという。

 PFF ではコンペ部門の PFF アワードと、そこで入賞した作品からスカラシップ制
 度により、劇場映画製作を推進していくという人材育成の場としても機能してい
 る。過去の入選者の中には森田芳光、橋口亮輔といった現在プロとして活躍中の
 人物も多い。

 今年はこの他に新たに5社(TBS/レントラックジャパン/TOKYO FM/日活/
 IMAGICA)が協力しての PFF パートナーズからの独自の賞も設定された。

 ※私は過去数回、PFF に行った事があるが、毎年観客動員数も増えているようだ。
 PFF アワードは平日の昼間のプログラムが多く、仕事を持っているとなかなか見
 に行けない。今回は特集上映を3本見たが、中には前売券はおろか当日券も売り
 切れていた作品もあった。

 ちなみに前売り券はPFFアワードで1,000円(当日1,200円)特集で1,200円(当日
 1,400円)と他の映画祭同様若干値上がりの傾向。

 しかし、普段なかなか見られない海外の作品や、新作をいち早く見る事が出来る
 のもこうした映画祭の魅力のひとつだ。

 低迷しているといわれる、日本映画の活性化と、新人の登竜門の場の提供のため
 にもこれからも続けていって欲しい映画祭である。

 ■PFF アワード’99受賞結果

 ここ数年、年々応募数が増加しているが、今年は PFF 史上最多の 914 本が応募、
 会期中上映された16本から以下の作品が入賞した。入賞作品からは更に次回の
 長篇劇場映画製作、公開のチャンスがあるPFFスカラーシップ制度がある。

 なお、最終審査員は以下の5名。個々の作品については追ってレポートを予定。

 降旗康男(映画監督)、三枝成彰(作曲家)、原田美枝子(女優)、
 平山秀幸(映画監督)、仙頭武則(映画プロデューサー)

 □グランプリ
  映画監督として将来を最も期待したいつくり手に贈られる
  (副賞・賞金100万)

  受賞作品
   『5月2日、茶をつくる』DV
    監督:小嶋宏一 出身:京都府   年令:26

 □準グランプリ
  グランプリに迫る映画の才能を感じさせるつくり手に贈られる
  (副賞・賞金20万)

  受賞作品
   『風は吹くだろう』DV
    監督:白石晃士  出身:福岡県  年令:25
      :近藤太     :愛知県    :26

 □審査員特別賞
  無視する事の出来ない映画の才能を感じさせるつくり手に贈られる
  (副賞・賞金20万-3作品)

  受賞作品
   『シアワセの記号』Hi-8 *
    監督:三好曉   出身:大阪府  年令:23

  受賞作品:『テーブルトーク』8mm
    監督:三内徹   出身:大阪府  年令:23

  受賞作品:『他、3本。』DV *
    監督:川合晃   出身:大阪府  年令:29

 □観客賞
  観客の人気投票で最も高い支持を得た作品に贈られる

  受賞作品
   『ランナーマン』16mm
    監督:中村隆太郎 出身:東京都  年令:23

 ■PFFパートナーズ主催の受賞結果

 人材発掘、育成システム向上を目指してPFFパートナーズとして参画した5社(
 TBS/レントラックジャパン/TOKYO FM/日活/IMAGICA)独自の審査による賞が
 今年から新たに加わった。

 □企画賞(TBS)
  作品の優れた企画性(着眼点、アイデア、発想等)に対して贈られる

  受賞作品
   『失跡-1998年の補足』
    監督:横川兄弟  出身:埼玉県  年令:25

 □エンターテインメント賞(レントラックジャパン)
  ユニークさや華やかさを持ったエンターテインメント性溢れる作品に対して贈
  られる

  受賞作品
   『プロゴルファー虎木』
    監督:長屋正志  出身:北海道  年令:33

 □音楽賞(TOKYO FM)
  既成曲の使い方などを含み、全ての音楽、音響に対して贈られる

  受賞作品
   『他、3本。』DV *
    監督:川合晃   出身:大阪府  年令:29

 □ブリリアント賞(日活)
  最も光り輝く才能を感じさせる監督の作品に対して贈られる

  受賞作品
   『シアワセの記号』 *
    監督:三好曉   出身:大阪府  年令:23

 □技術賞(IMAGICA)
  撮影面、照明、映像のクオリティなど、技術に特化して優秀な作品に対して贈
  られる

  受賞作品
   『にくいあなた』
    監督:継田淳   出身:秋田県  年令:24

 *を付した作品は部門別で重複受賞しているもの

 ■特集上映作品レポート

 今回は<特集1:日本映画の未来を観よ!>と<特集2:アジアの新しい風>の
 2部門に分かれての上映。

 特集1は黒沢清、手塚真、あがた森魚、斎藤久志、園子温、等活躍中、またこれ
 から期待の監督までエネルギッシュな人々の作品15本。ここでは、黒沢清監督
 の新作『カリスマ』を見てきた。

 また、特集2では、中国、香港、韓国のインディペンデント映画を中心に、日本
 でなかなか見られないアジアのインディペンデント作品8本を紹介。こちらは中
 国の『小武(シャオウー)』とキルギスタンの『あの娘と自転車に乗って』を見
 た。

 今回、見た作品は全て日本で、今後の公開が決定している。詳細については随時
 レポートする予定。

 特集1
 『カリスマ』’99年/103分(35mm) 
   監督:黒沢清
   出演:役所広司、池内博之/風吹ジュン

 ストーリー
  “カリスマ”と呼ばれる巨木を巡る様々な人間模様。それぞれの立場から伐採
  派、保存派に対立する村。そこに仕事に疲れ果てて流れ着いた刑事、薮池が巻
  き込まれていく。対立はやがて殺人事件にまで発展するが・・・。

 コメント
  今年のカンヌ映画祭では監督週間に出品された作品で、今回の上映は日本では
  初めて。海外での評判もまずまずだったとか。当日券を求めての整理券が配付
  されたようだが、それでも入場出来なかった人が出た人気ぶりだった。

  数年前の監督の本に『カリスマ』の名が既に出ていて、かなり前から温めてい
  た企画である事は知っていたが、まさか約10年にもなるとは思わなかった。
  本人も仰っていた通り、当初のものとは大分変更があったようだ。昨年、急に
  映画化の話が持ち上がり、じっくりと見直す時間がなかったという。

  内容的にはもっと恐ろし気なものを想像していたが、今回は殺人シーンも滑稽
  でさえある場合もあり、ある意味でほっとしたものの、監督の意気込みは充分
  伝わってきた。ソフトな語り口の監督を見ていると、作品に見られるエネルギ
  ーはどこから涌いてくるのかと、いつも不思議に思えてくる。

  (私事だが、今年初めて監督に出会った日が、丁度この作品のクランクアップ
  の翌日で、以来タイトルが頭を離れなかっただけに、作品を見られただけでも
  感慨深いものがありました)

 特集2
  『小武(シャオウー)』中国 ’97年/103分(35mm)
    監督:ジャ・ジャンクー
    出演:ワン・ホンワァイ、ハオ・ホンジャン、ズオ・バイタオ

 ストーリー
  スリで暮らすウーは未だに足が洗えず、警察でもお馴染みの顔。かつての仲間
  には事業に成功した者も。カラオケで意気投合した(つもりの)メイ・メイと
  の結婚で今の生活を一新しようとしたのも束の間、彼女は行方をくらましてし
  まう。実家に帰ってみても厄介者のウー。彼はまたしてもスリに手を染めてし
  まう。

 コメント
  長編第1作目というこの作品でナント映画祭グランプリ、ベルリン映画祭再優
  秀アジア映画賞等数々の賞を受賞、しかし本国中国では未だに上映出来ずにい
  るという。

  ここでのティーチ・インはあまりにマニアックで、とても私ごとき観客・・実
  は監督の話を聞くまで中国映画だって知らなかった・・は到底お呼びでない、
  というか、ついていけない質問が飛び交い、更には原語(中国語)で通訳の言
  葉を介す前にフムフムと頷く人までいてぶっ飛んでしまった。

  監督は小柄な可愛い感じの人。ハキハキと時にユーモアを交えてのコメントも。

  映画の上映前後に登場する、PFF ディレクターの荒木啓子さんのコメントは、
  毎回とても的を得ていて感心するのだが、この時のコメントもあまりに的確だ
  ったので最後に、ここに再録させて頂く。

  「スリが主人公で、何だかとても情けない話なんですよね。でも、何だか分ら
  ないのですが、後で妙に心に残ってしまった作品でした。」
  ・・その通りの映画です。

  『あの娘(こ)と自転車に乗って』キルギスタン ’98年/81分(35mm)
    監督:アクタン・アブディカリコフ
    出演:ミルラン・アブディカリコフ、アルビナ・イマスメワ

 ストーリー
  少年ベシュケンピールは腕白ざかり。今日も遊びすぎて父に叱られ、映画に行
  きたいといっても許して貰えない。そんな時優しいお婆ちゃんがそっと小遣い
  を渡してくれる。ある日、可愛い女の子と友だちになってほのかな恋心が芽生
  えるが、嫉妬した悪ガキ仲間に「お前なんか養子のくせに」と言われ、ショッ
  クを受ける。家出した彼にお婆ちゃんの危篤の知らせが・・・。

 コメント
  昨年の東京国際映画祭でも上映され、スペシャルメンションとして、黒沢清監
  督『ニンゲン合格』とともに選ばれた作品。映画祭では『ベシュケンピール』
  として上映。

  しかし、今回の邦題は内容に添っていて、なかなか粋。

  何とも懐かしい匂いのする作品。これといって大きな事件が登場するわけでは
  ない。だが、心の奥を揺すられるような感じがする作品だ。キルギスタンでは
  ソビエトからの独立後初の作品だが、今回はフランスが製作費を70%提供し
  てくれたという。これは、監督の前作『ブランコ』を見ての申し出という。文
  化に対する国の姿勢が問われるような話だ。

  国で唯一の映画監督という事だが、とても穏やかな感じの人で、今後の作品も
  是非見たくなるような気がする。今回のティーチ・インでは通訳の方(中川さ
  ん)の落ち着いたやりとりと、温厚な監督の息が合っていて、とても雰囲気が
  良かった。

  上映後のロビーでの会話で、ティーチ・インで一人でたくさんの質問をした観
  客に対し、「君の質問はとても時間内で答えられる事ではないよ。たくさんの
  人が質問出来るように、ここではそんなに答える時間がない」とやんわり諭し
  ているところも好感が持てた。

  劇中の鳥があまりに珍しく可愛かったので、その種類を聞いてみると、日本の
  雀のように当り前にいる鳥との事。通称「プープー」?

  この上映は7月7日の夜。七夕の話を知らなかった監督も、その由来を聞いて、
  国では「7」は聖なる数字という事もあり、この日の上映をとても喜んでいた。

                                鳥野 韻子

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┃4┃演じるのは好きでも、人嫌い
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 俳優 ジェラール・トマサンのインタビュー

 「正直言って、俳優としての仕事、演じるという以外の部分については、あまり
 興味がないです。試写会や打ち上げのパーティーなんかも嫌いですし、業界の人
 達とも全くつきあいません。インタビューも嫌いだし…。

 でも、この仕事は好きですよ。それは確かです。まあ僕は、非社交的で人嫌いな
 役者の一人ってことですね。

 役者仲間でつき合うのは、ロシディー・ゼムとか、エロディ・ブシェーズくらい
 なんですが、その数少ない友人に電話をかける事すらありません。」

 こうきっぱり語ったのは、ジャック・ドワイヨン監督「ピストルと少年」で少年
 役を演じたジェラール・トマサン。最新作「Calino Maneige」が先日封切られた
 際の、リベラシォン紙のインタビューで。

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┃5┃シネマライズに関して
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 地下の劇場は1フロアー約220席。最前列ではさすがに仰ぎ観る感じになるが、
 最後列まで見易い。段差も大きく前の人の頭が気になることはまずない。椅子は
 ボトルホルダーこそないがゆったりした座りやすい椅子。前面右上の禁煙のサイ
 ン、前方左側の扉に非常口のサインが終始点灯しているのが残念。

 自動販売機のジュースは紙コップで小150円、大200円。カウンターではそ
 の他ボトルジュース、スナックの販売があるが、カウンターの商品の価格をすこ
 し値下げして欲しいし、カウンターをベースに演劇の劇場風に展開するという方
 法をお薦めするが、人件費の問題があるのだろうか、かんたんにはいかないよう
 だ。入場者の列は左側の階段下の入り口前から並び、ホールにいっぱいになると
 いったん区切って入口の階段へ列ができる。たいていは1階の正面口まで列が伸
 びている場合はその回をあきらめて次回1時間前に出直したほうがいい。

 2階の劇場は2階席があり合計約300席。1階席はほとんど段差がないが、画
 面が上の方にあり前の人の頭を気にすることはない。ただし、多少仰ぎ見る感じ
 になり、画面との距離が近い分プラネタリウムの様でもある(ちょっとおおげさ
 か)。2階席は反対に多少上から見下げる感じになり、どちらも問題はないのだ
 が、ベスト席は2階席の一番前か、1階席の後ろのほう。椅子の色は地下が青い
 生地だがここは赤い生地。この色の感覚はシネ・アミューズがまねているようだ。

 地下と同じく前方右上には禁煙のサイン、左前の扉には非常口のサインが終始点
 灯している。自動販売機、カウンターの内容は地下と同じだろう。

 ここの列は通常階段をあがってチケットを切る人が立っているガラスの扉の前に
 順に階段を下がっていき外まで列をつくる。よっぽど混んでいる場合は、中の1
 階と2階の扉の前に列を作り、いったん区切って外の階段に列をつくる。この場
 合階段を降りて、正面まで列ができている場合は立見であろう。

                                立野 浩超

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