ScreenKiss Vol.038

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1999年 8月 24日 配信
ScreenKiss Vol.038

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Vol.038

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>☆ C O N T E N T S ☆------------------------☆<   □オープン・ユア・アイズ   □エントラップメント   □アイズワイドシャット   □ウォーターボーイ   □パラサイト   □アムス・シベリア >☆------------------------☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆オープン・ユア・アイズ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ★★  謎めいているはずのストーリーが、確かに謎なのだが単にむちゃくちゃな組み立  てをしてストーリーをごまかした挙げ句、結論を強引にもってきて結びとしてい  るようだ。これが東京国際映画祭でグランプリを取ってしまう辺りに、東京国際  映画祭がまだまだ世界的には認められていない、また日本人にも賞の重要性が認  められない理由があるのだろう。  「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(★★★★★)がグラ  ンプリであれば文句なかったのだが。  スペイン映画界のみならず世界中の女優の中で最近もっとも魅力を感じる女優、  ペネロペ・クルスの魅力はあえてここで私がいうまでもないが、スペイン人の2  5才、現在最も美しいスペイン女性と言われ、アカデミー外国映画賞をとった「  ベルエポック」に出演していた。あの美しさは日本人のみならず魅了される。最  近日本ではちょうど続けさまに何本かの映画が公開されたため、非常に多作に出  演していると錯覚するのだが、資料をのぞくと年間3、4本の映画にここ4年間  は出演し続けている。人気のある役者の証拠だった。この点では演技面でもすで  に定番の評価を得ているとも言えるのだろう。  しかし彼女がいくら美しくても、周りの役者がいくら唸らせるような演技をして  いたとしても、この映画はストーリーをもう少し練り直し、謎を的確に見せなく  てはだめだ。  昨年の映画祭で見逃し、期待していた映画だったが残念だ。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆エントラップメント☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ★★★  日本人にとって泥棒といえば「ルパン三世」ではなかろうか。また、ルパン三世  の映画版といえば「カリオストロの城」ではなかろうか。あの脚本にはほれぼれ  する。  泥棒が主役の映画「エントラップメント」の魅力は、あのわくわくするような泥  棒のテクニックであってしかるべきだろう。007シリーズのように道具が主役  となり、我々には欲しくもない重要機密フィルムを盗み、お国のために働く姿、  帰国すればゆっくりできる英雄とは違い、こんな道具があっても不思議ではない  と思われる程度の泥棒の7つ道具を使いつつ、だれでもほしがる金銀財宝を盗ん  でいく。しかも世界中でインターポールの指名手配犯人だから、安住の地はない。  それが泥棒とスパイの違いで、映画の違いだろう。  オープニングでいきなりその泥棒のテクニック、道具を駆使し、見事なアイデア  でレンブラント(絵画)を盗んでいく。わくわくする泥棒劇の始まり。  一気に引きつけるハリウッド流のテクニック。  しかしそれが次第にキャサリン・ゼダジョンズ(ジン役)がショーン・コネリー  (マック役)に体を見せ付けるお色気シーンに続いていく。トレーニングと称し  て、ハリウッドでいわれる「ホモセクシャル映画と思わせないための演出」とな  ってくるのだ。つまり全く男性が女性に魅了されるシーンがないと、その男性は  ホモの設定だと思われるらしい。それを避けるためだ。  実際そんなシーンがなくてもいまさら毛嫌いする人もいないだろうし、反面そう  いったシーンを期待してくる客もほとんどいないだろう。  あの長ったるいトレーニングの場面では多少飽き飽きするが、引き続き行われる  泥棒のテクニックに期待をしながら待ちわびた。  しかしながら、その後の映画はただのダイ・ハードであった。  あのビルに忍び込む賊のように、ジン&マックが美術館にはいりこむ。  あのビルで独り孤独に逃げながら戦っていたシーンは、ジン&マックが逃げ惑う  シーンにつながるようだ。  結局はこの映画も、ある程度は楽しめるようにできているお決まりの構造で、そ  れがハリウッド映画の気軽さでもあり、つまらなさでもある。  最後にあのキャサリンのメイクに関して一言。常にどのような状況下でも目の上  下に黒いラインをいれて、同じようなメイクをバッチシほどこしている。  化粧の臭いが漂うようなあの色はなんとかならないのだろうか。状況や時と場合  によってはメイクに大きな変化をつけていればそれほど違和感を感じないだろう  が、あれでは緊張感もどこかに吹き飛んでしまう。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆アイズワイドシャット☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ★★★  キューブリック作品については初期の頃の作品は観たことありせんが、最近に近  い作品は観ていて、「シャイニング」や「フルメタルジャケット」は好きな作品  です。  キューブリック作品において、映像の素晴らしさがよく言われますが、僕も全く  同感で、映像にとても力強さというか説得力があるなあなんて思います。  さて、この作品ですが、一回観ただけではどうも僕には理解できなかったなあ。  作品を観た後でパンフレットを見た時にも思ったりしました。途中で話を追いき  れなかった部分もあり、その部分の甘さもあるからかもしれないけど、ラストの  終わりかたも何か納得したようなしなかったようなあいまいな感じでした。  シーンの細かい部分では、T・クルーズが何者かに後をつけられるシーンの画、  台所にいるT・クルーズとテーブルにいるN・キッドマンが視線を合わすシーン  辺りが印象的でしたね。俳優については言うべきことはなく、N・キッドマンの  最初のトイレのシーンには少し驚き。  しおわって紙で拭くなんてカットは普通の映画ではあえて表現はしないだろうに、  それをしたキューブリックはやはり普通ではないな。それと共にN・キッドマン  もよく演じたななと。  映像については、そのカットは引きで、そこのカットは寄りといった、非常に的  確とでも言うべきカット割り、構図といったものを感じた。ただ、最初のパーテ  ィーのシーンから、(予告編で流れていた)家に戻って鏡で抱き合うシーンへの  移行は僕には不自然だった。  この映画は僕にとって、ある意味で「2001年宇宙の旅」的である。映画の言  いたいこと、面白さが何となく分かる日があとでくるのだろうといった意味で。  それにしてもこれを機に、改めて全作品を観たいですね。                                  山下 裕 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆ウォーターボーイ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ★★★  話としてはとても単純で、しかも本当にくだらない(笑)。もうまさにアメリカ  的なコメディーであって、こういったたぐいが好きな人なら本当に満足なのでは。  ウーン、それにしてもアダム・サンドラーって俳優はどこか気になる存在である。  一見くせがなさそうで、実はとても強いそのキャラクターが。  ※この映画、全米興行収入第5位というからおどろきだ。                                  山下 裕 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆パラサイト☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ★★★  人間に寄生するモンスターが最後には人間によってやられるという、これも別に  話には目新しいものはなく、なんとなく「スクリーム」っぽい。  しかもモンスターの好きなものが水で、弱いものがドラック゛とは・・・。でも  これはこれで何となく楽しめて観れる。なんでだろう・・・。  もしアメリカの典型的娯楽映画が好きな人なら、「ウォーターボーイ」観てから  「パラサイト」を観るのをぜひ薦めます。共に重要なファクターがWATER=  水。暑い夏ならこれはグッド。                                  山下 裕 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆6☆アムス・シベリア☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ★★★  ドイツ、オランダ映画はどうも普通の編集、カメラ回しをきらうようだ。  もちろん現地ではいくらでもオーソドックスな作りの映画もあることだろうが、  日本にはあまりこなくなった。昔のドイツ映画の栄光は今いずこ?  この映画、どうもララ役の女優ヴラトカ・シーマックの魅力が感じられない。男  優2人(ヒューホ・メッツェルス、ルーラント・フェルンハウト)に関しては言  う事ない個性が魅力的。  カメラ回しと編集手法には、若い監督が格好よくつくった映画といった雰囲気が  あるが、基本的な話のバランスはいい。  骨格がうまくできていて楽しさがあるからこの監督(ロバート・ヤン・ウェスト  ダイク)には次回作に期待をしよう。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃F┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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