ScreenKiss Vol.048

1999年 9月 29日 配信
ScreenKiss Vol.048

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Vol.048

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>☆ C O N T E N T S ☆------------------------☆<   □「日本映画名作鑑賞会」とプレゼントのお知らせ(2)   □シネマノート:エリザベス   □ノッティング・ヒルの恋人   □シンプルプラン   □ヴァンドーム広場   □神さまへの贈り物 >☆------------------------☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆「日本映画名作鑑賞会」とプレゼントのお知らせ(2)☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  前回に引き続き「日本映画名作鑑賞会」のスケジュール第2弾です。  11月2日(火)~20日(土)に京橋の東京国立フィルムセンターで開催されるこの  催しに、今年は日本映画製作者協会からのご好意により、「ScreenKiss」の読者  の方から、各日10名様、合計150名様を特別にご優待して頂ける事になりました。  【チケットプレゼント応募要項】  ■官製(普通)葉書に以下につき明記の上、お申し込みください。   1)郵便番号   2)住所   3)氏名(フリガナ)   4)年齢   5)職業   6)E-mail address   7)ご希望の日(1枚につき1日)   8)好きな邦画   9)好きな監督(邦画に限定)   10)ScreenKissへのご意見、ご要望等  ■応募締切 :10月1日(当日消印有効)  ■応募者多数の場合は抽選になります   当選者の発表は10月25日までに招待状の発送をもってかえさせて頂きます。   当選者には「1日フリーパス」が送られます。  ■お申し込み   〒107-0052 東京都港区赤坂5-4-16シナリオ会館6F   (協)日本映画製作者協会 芸術祭係(ScreenKiss)    ■お問い合わせ    作品に関して:03 (3582) 2654 (協)日本映画製作者協会   その他   :03 (3544) 5115 芸術祭 '99事務局   何れも土曜、日曜、祭日を除く11:00~16:00 ■日本映画名作鑑賞会  □期間:11月2日(火)~20日(土) ■『新藤兼人の世界』  スケジュール等はScreenKiss Vol.  参照 ■『新しい風 日本映画 '99』  平成11年11月16日(火)~20(土) *各回、開場は開演30分前(なお、途中入退場券、フリーパス提示により、出入可) 《11月16日(火)》  ◇12:00~『銀河の魚/クジラの跳躍/ファンタスマゴリア』 全66分   監督:たむらしげる   声の出演:永瀬正敏、利重剛、永井一郎   絵本などを中心に活躍する作家、たむらしげるのファンタジーアニメ。   ガラスの海に住む老人が、ある日半日かけて行われるクジラの跳躍に遭遇する。  ◇13:30~『てなもんや商社 萬福貿易商社』 97分   監督:本木克英   出演:渡辺謙、小林聡美、香川照之   腰掛け気分で貿易会社に就職した女性が成長していく樣を描いたコメディ。   (ScreenKiss Vol. 13参照)   ◇15:30~『頑張っていきまっしょい』120分    監督:磯村一路   出演:田中麗奈、真野きりな、中嶋朋子  '76年の四国、松山。悦子の高校にはボート部がない。それなら、と仲間を集めて  発足。が、新人戦で大敗。コーチもつき、2年め、2回目の新人戦に挑む。  □11月17日(水)  ◇12:00~『大怪獣東京に現わる』 133分   監督:宮坂武志   出演:桃井かおり、本田博太郎、角替和枝  東京に謎の巨大原子怪獣が出現したニュースで、パニックに陥る福井県の住民達。  九州からのカメ怪獣の出現で、原子怪獣は福井に向かった!そして・・・。  ◇14:30~『しあわせになろうね』 115分   監督:村橋明郎   出演:渡瀬恒彦、有森他美、風間杜夫  不景気で解散を余儀なくされた山室組。組長も組員も解散後の「しあわせ」な生  活を夢みていたのも束の間、組員が対立している組長の殺害をしてしまった!解  散どころでなくなってしまった彼らの運命は・・・。  ◇16:45~『卓球温泉』 110分   監督:山川元   出演:松坂慶子、牧瀬里穂、桜井センリ  夫婦の会話もなくなった主婦、園子。ラジオDJの「家出でもしゃちゃえば?」の  一言で、本当に家出をして、さびれた温泉町へやってきた。町興しとしての一大  イベント、卓球大会へ向けて、園子も一役かう事になって・・・。  □11月18日(木)  ◇12:00~『UNLUCKY MONKY』 106分   監督:サブ   出演:堤真一、吉野公佳、大杉漣  銀行強盗を計画した男は、別の強盗からの金を入手するが、偶然女性を刺殺。金  を埋めた、同じ場所に敵対組織の死体を葬ってしまった村田組の男達と出会う  が・・・。  ◇14:10~『生きない』 100分   監督:清水浩   出演:ダンカン、大河内奈々子  借金苦に疲れた人々の二泊三日の沖縄ツアー。保険金目当ての自殺ツアーの添乗  員、新垣。ところが、一人だけツアーの真実を知らない女性がバスに同乗してお  り・・・。ダンカンが初の映画脚本を手掛けた作品。  ◇16:10~『リング』   監督:中田英夫   出演:松嶋菜々子、中谷美紀、真田広之  巷に勃発する原因不明の突然死。見た者を確実に7日間以内に死に追いやるとい  う、呪いのテープの存在の噂は、人々の間で急速に広まった。偶然、そのビデオ  を見てしまった浅川は、夫に相談するが、彼もまた見てしまい・・・。続編『ら  せん』と共に公開されたホラー。  □11月18日(金)  ◇12:00~『The Artful Dodgers(アートフル・ドヂャーズ)』 96分   監督:保田卓夫   出演:いしだ壱成、西島秀俊、佐藤タイジ  WowWow製作による「J・MOVIE・WARS」シリーズの1本として、ニューヨーク大学  映画科出身の保田卓夫が監督デビューした作品。前編NYロケのインディーズ作品。  ニューヨークで毎日を「アートフル」=やりたいように、「ドヂャーズ」=すり  ぬけて生きている売れない画家、ポルノ小説家、ストリートミュージシャンの3  人。今年も御寒いクリスマスを迎えようとしている彼らの元に一人の少女が現れ  て・・・。  ◇14:00~『Beautiful Sunday』 93分   監督:中島哲也   出演:永瀬正敏、尾藤桃子、ヨネヤママコ、山崎努  とある、マンションの日曜日。住民達はキャッチボールをしようとしている、会  話のない夫婦、鏡にの自分に陶酔するOL、ストーカー芝居をする男、奇妙な老夫  婦、そして変な大屋。老夫婦は宇宙へ帰り、殺し屋はゴミ捨て場で死に、また1  週間が始まるのだった。  ◇16:00~『中国の鳥人』 118分   監督:三池崇史   出演:本木雅弘、石橋蓮司、王麗黎  翡翠輸入の為の中国出張へ出た商社マン。彼に同行したヤクザ。案内人に連れて  こられたのは雲南省の奥地。そこでは鳥人になる為の学校があった。信用を得る  為鳥人になろうとする、商社マンだったが・・・。  □11月20日(土)  ◇12:00~『キリコの風景』 105分   監督:明石知幸   出演:杉本哲太、利重剛、小林聡美  詐欺の前科がある村石。彼は、別れた妻を探して函館に来た。彼には人々の心を  癒すという不思議な力があり、行く先々で人々を癒していくが・・・。  ◇14:15~『落下する夕方』 106分   監督:合津直枝   出演:原田知世、渡部篤郎、菅野美穂  江國香織の原作を『幻の光』のプロデューサー、合津直枝の監督デビュー作。恋  人から突然別れを言い出されたリカ。彼の心を奪ったのは不思議な少女、華子。  何故かリカの部屋に住み着いた華子と、それを追ってきた彼との3人の生活がは  じまるが、ある日華子が急死してしまう。  ◇16:20~『ユキエ』 93分   監督:松井久子   出演:賠償美津子、ボー・スベンソン、羽野晶紀  ユキエは朝鮮戦争時、米軍パイロットだったリチャードと結婚。バトンルージュ  に嫁してからは1度も帰国していない。2人の息子も独立したが、リチャードは  旧友に騙され財産を失う。名誉回復に奔走する彼の唯一の理解者だったユキエが  突然アルツハイマーになってしまう。正気と病気の狭間に、ユキエ自身も苦しむ  が・・・。  吉目木晴彦の芥川賞受賞作「寂寥郊野」の原作を新藤兼人が脚本にまわり、プロ  デューサーの松井久子がメガホンをとった作品。愛する者への「スロー・グッド  バイ」を描いた夫婦愛の物語。  気持ち悪系が苦手な筆者は、当然『リング』は未見ですが、こちらの「新しい風」  シリーズ15本のラインナップもなかなか。これだけまとめて見られる機会は滅多  にありません。  特に「新藤兼人の世界」で幕を開けた、今回の「日本映画名作鑑賞会」。彼が脚  本にまわった『ユキエ』は特集ラストに相応しく、しっとりとした味わいがある  でしょう。皆様、ふるって御応募くださいね。そして、めでたく優待に当たった  あなた、ご感想をお待ちしています。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆シネマノート:エリザベス☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  監督:シェカール・カプール  出演:ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、     クリストファー・エクルストン ?ストーリー  時代は1550年代。英国は熱心なカトリック信者のメアリー女王の統治下、容赦な  いプロテスタントへの弾圧が行われていた。所謂“ブラディ・メアリー”である。  が、スペイン国王との間には子供なきまま、他界する。メそこで、アリーへの謀  反のかどで、1度は捕らえれた義妹のエリザベスが王位に就く。  奸知に長けたノーフォーク卿、政略結婚をまとめようとするスペイン大使やフラ  ンス大使。そんな中、頼りにしていたダドリー卿までをも含む、彼女への謀反が  発覚して・・・。  インド人の監督、オーストラリア人のエリザベスと側近(ジェフリー・ラッ  シュ)、英語の台詞で初出演の元サッカー選手(エリック・カントナ)や生っ粋  の?フランス人俳優達(ファニー・アルダン、ヴァンサン・カッセル)・・・と  何と個性的で国際的な英国史劇だろうか。  残るイギリス人俳優たちも、出身地が異なり、おまけに古い宮廷言葉だから、こ  れは台詞面を考えても凄く大変だったに違いない。あまり英語は得意でない筆者  だが、やや?BBCを聞いているような“かたい”英語が耳に心地よかった。  それにしても、よくまぁ、という位の曲者俳優を集めたものだ。コスチュームに  欠かせない、大ベテランのJ.ギールグッド、女装が決まってた?ヴァンサン・  カッセル等。これで、ファインズ兄弟両方と共演した事になる、ケイト・ブラン  シェットは実に堂々としていた。(兄のラルフとは『オスカーとルシンダ』で共  演)  歴史的な部分は大幅に改ざんされているが、"History"でなくHi(高度な)Story  と考えれば、充分楽しめる。その昔(?)高校で歴史の講師なんぞしていた、筆  者は最初の授業で、「人々が語り伝えたお話・・これが歴史」何て偉そうに話し  ていたことがあります。  だから、立場が変われば、お話の内容も違ってくるわけで、それをまた、映画と  いう娯楽にするのだから、この程度なら赦されてしまうだろう。まぁ、興味のあ  る方は『1000日のアン』とか『オルランド』を見てみるとか。参考までに、本で  は小西章子さんが書いた「華麗なる二人の女王の闘い」は面白く読めるのでお薦  めです。  そんな歴史的な内容より、エリザベス1世のコワイ女のイメージがある中、この作  品では歴史に翻弄され、「普通の」女として生きられなかった、ある意味、政治  の犠牲者となった女性の苦悩を前面に出している。  登場人物達の衣装を見るだけでも一見の価値がある。各役者の個性と、残されて  いる肖像画の雰囲気を両方生かしていて、素晴らしい。  エリザベスは、その心境や境遇に合わせて、色やデザインに変化が見られる。  若々しいレッド中心のドレスから、凝ったつくりの深みのあるカラーのものへ変  わっていく。  そして、その子ちゃんも吃驚の白塗に国家の花嫁となった白い衣装。その昔日本  でも白塗りをしていた時代は、暗い中に顔がぼ~っと浮かぶように、とか表情を  悟られない為とか言われていたが、彼女も多分後者の理由も考慮しての事だろう。  また、それらの衣装を一層雰囲気あるものにしているのは、レンブラントの絵画  のような光だ。後半の暗殺シーンでは、この暗がりが一層無気味さを引き立たせ  る。  同時に音楽の使い方も秀逸。恋をしているエリザベスには軽いダンスの音楽。そ  して、ラストは荘厳なモーツアルトの「レクイエム」。それも第1楽章の”キリ  エ”以前までを使用しているところも、憎い演出だ。  それにしても、知らずにこの映画をエリザベスの誕生日(9/7)に見に行った  と、後で知っと時はとても吃驚でした。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆ノッティング・ヒルの恋人☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ★★★★  ベストフレンズ・ウェディングに続き、ジュリア・ロバーツの当たり役。彼女の  魅力を充分に堪能できる作品だ。  ストーリーはローマの休日を彷彿とさせる(と、いうか最後の記者会見のシーン  などはまんま。)ロマンティックなラブ・ロマンスだが、それを甘ったるくせず、  現実味を持たせたのは脚本、セリフの面白さ、となおかつ脇をかためるクセのあ  る俳優陣の力だろう。なかでもルーム・メイトを演じた、リス・エヴァンスの  すっとぼけた演技は最高。  またキャスティングも作品の成功の理由の一つ。いかにもハリウッド・スターの  イメージの強いジュリアをまんまスター役に起用し、「演技はヘタだから」なん  てセリフを言わせてみたり最近かつての美青年時代の影の消えうせたヒューに対  し、「ハンサムな顔も崩れてきて・・・」みたいなことをいったり。まさにハマ  リ役ですね。  また、注目したいのは、劇中のアナ・スコット(ジュリア)のファッション出会  いの場面、シャネルのベレー帽に黒のパンツでバシっと決めながらも足元は黒の  スニーカー。まさに女優とはかくあるべきという完璧なスタイリング。またゴー  ジャスなドレスから「アニーホール」のダイアン・キートンを彷彿とさせるマ  ニッシュなスーツ姿も観られます。  ラスト近く告白のシーンではごくフツウのセーターにタイトスカートのシンプル  な姿で現れ「恋する普通の女」を上手く演出していました。次回作「プリティ・  ブライド」でのウエディングドレスの着こなしも今から楽しみです。                                 MS. QT MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆シンプルプラン☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.toho.co.jp/towa/simpleplan/welcome-j.html  ストーリー:★★★★  演出   :★★  原作は、世界で2,200万部売り上げたベストセラー本。作者はもともと脚本を勉強  していたとのことで、この原作本も本人の手によって脚本に書き換えられた。  ブリジット・フォンダが演じる図書館で働いている普通の田舎主婦の迫力を始め、  登場人物全員のリアルな風貌、言動はおもしろい。アメリカ映画には時としてこ  の手のリアルさが欠けることがあるが、ブリジト・フォンダの演ずる冴えない主  婦は必見。まるでイギリス映画のリアルさがある。彼女のインタビューで、「あ  の髪型(前髪だけをそろえた長髪)にしたのは、裕福ではない主婦にとっては美  容院にお金をかけられない。その為手間がかからない現実的な髪型をしているも  のだと思ったから。」とのこと。  ストーリーの必然性はなかなか説得力があり、殺人がなぜ起こったかを十分理解  できる。つまり映画を面白くする為に出演者に強引に犯罪をやらせているのでは  なく、たしかにこの場面ではこうするだろう、やらざるをえないだろうと言える  ことを行わさせている。ごくあたりまえの行為に見えてしまう。見ているこちら  も、その5億円というお金の魅力がいかほどかを理解できるため、気持ちがわか  らなくもないといった感じだ。  見終わった印象、ポスターの雪の白、現金が動くストーリー、変人な登場人物と  いい、「ファーゴ」のイメージに近い。また、若干スローなテンポで話が進展し  ていくため、退屈に感じる箇所がある。それはリアルであるがゆえに起こる現象  といえよう。ノンフィクションに見られる退屈さがあったが、もちろんこれは  フィクションである。そこの評価で好みが別れるのではなだろうか。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆ヴァンドーム広場☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  総評:★★★  カトリーヌ・ドヌーブへの評価:★★★★★  カトリーヌ・ドヌーブ主演の仏映画。  映画ファンの中でもフランンス映画と聞くとそれだけで見にいかない人は多いだ  ろう。その様な人がこのメールマガジンを読んでいるとは思えないが、この映画  はそういう人にもぜひ見てもらいたい。なぜならまさしくこの展開、この映像が  フランス映画であるから。  ストーリーはサスペンスタッチで犯罪の臭いを漂わせつつ、人間模様が絡みあっ  た重厚なドラマに仕上がっている。まさしくフランス映画といえる展開がエン  ディングを迎えると、エンディングタイトルを見ながらじっとストーリーを振り  返らざるを得ない。  ただし、多少ストーリーの真意を映像から読みとるという作業が必要な為、「何  も考えずに見れるアクション大作が好き」という人にはやはり受け入れられない  可能性が高かろう。もちろんアクション映画を馬鹿にするつもりはなく、私は  シュワルツネッガーの新作「公開を何よりも待ち遠しく感じている一人だ。  どうもこの映画は、カトリーヌ・ドヌーブの為にあるという雰囲気すらあるが、  それほど役柄とドヌーブのイメージがぴったしはまっている。彼女の役柄だけで  はなく、まわりの設定、風景すら彼女のためにあるのではないかと思えるほど見  事なできばえ。  さらに、若くて美しい女優エマニュエル・セニエと、歳をとってもまだ魅力的な  ドヌーブの対比すら面白い。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆6☆神さまへの贈り物☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  イラン映画としての評価:★★  キネカ大森・イラン映画特集2より  この映画は、96年の作品。英題(おそらく現題直訳)は、「BAG OF RICE」とい  い、米袋のこと。(そのままの方がいい)  日本ではお米といえば10kg程度のビニール袋か、丈夫な紙の袋だが、イランな  どの国では現在ナイロン繊維の麻袋のような大きい袋を使用するのが一般的だろ  う。(ちょっとしたことだが、国により違うものだから)  映画の中ではこの米袋を1000リアルで買う場面がある。(約20円相当)ま  た、少女ジェイランがおじさんからもらうコインは100リアル。(何も買えな  い)  この映画は日本との合作と歌ってあり、どこまで日本人の手が加えられているか  が不明だが、イラン映画といえば…といった要素で作られている。(日本はお金  を出したかけか?)  つまり、イラン映画といえば、少年少女、ミニロードムービー、うろうろして問  題が起こる。その度に誰かが交わり、最後は家に帰る。(それはキアロスタミの  映画か)  この映画、まずは幼い姉妹がパンを買いに行くシーンから始まる。(いきなり喧  嘩している)パン屋の列、焼き立てを順番待ちして買う姿、そのまま何枚かを手  でもって帰る姿。(ごく普通の情景)  また家の回り、パン屋の道すがら、どこもかしこも真中に溝があり、ちょろちょ  ろと水(下水か雨水か)が流れている。(これも当たり前の風景)イランという  のはスキー場があるくらいだから、冬は寒い。まだ学校に通えない歳ごろの妹  ジェイランは毛糸の帽子をかぶっている。(その姿がかわいらしい)  となりのおばあさんマスメさんのめがねもリアルだ。(小道具ではなく、自前の  物としか思えない)  その後の粗筋はなんだかんだと話しは進み、となりのマスメさんがお米を買いに  いくのに、ジェイランは一緒にでかける。ジェイランがだだをこねて、無理やり  一緒にいくことになったのだが。そしてバスにのり、町中をうろうろし、さまざ  まなトラブルにみまわれる。自分達で招いているとしか思えないトラブルなのだ  が。その合間で街の風景がうつしだされ、いくつものモスク、レリーフなどが映  し出される。(これがきれいで、見ごたえある)最後はお決まりに解決し、家に  帰って幸せに幕を閉じる。(笑顔で終わり)  この映画を細部まで見ていると、さまざまな興味深い物を目にする。(まるで観  光でもしているかのごとく)  まずは、家でお茶を出す場面、後ろの方にティーポットが置いてある奇妙な形の  湯沸かし器。恐らくどこの家でもこれを持っているだろう。下にガスを当て、真  中の丸みを帯びたあたりに水をいれ沸かす。真中あたりに蛇口が付いているので  ポットにそのままの状態でお湯を注げる。そのポットは最上部においておけば、  余熱で保温できる。(いくらいってもイメージは難しいだろう)  ジェイランがしきりに公園に行きたがるが、実際宗教的に娯楽がそれほど多い国  ではないためなのか、町中に大きな公園がいたるところにあり、老若男女が週末  にあたる金曜日には公園にくりだす。(木、金曜日が、日本の土日曜日にあたり  休みになる)  道路の端に両手で箱を支えるような形をした六角形の黄色い箱が写るが、これは  募金箱。私がテヘランにいった時、「いったい誰がいれるものか?」といった矢  先に中年の男性がコインをいれていた。(機能しているらしい)  映画の話題というよりもイランの話題になってしまったので、映画に関していえ  ば、多少オーバーな演出が目障りに感じる。カメラアングルもちょっと臭い。も  うすこし素直に撮影しておけばよかったのに。  最後に、先日キネカ大森で見た時にフットライトのカバーが破損していて、電球  の明かりがそのまま目に入るため、至急修理してほしいと思ったものだが、本日  9月23日までにまだ修理されていなかった。(残念)                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃F┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-1999 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼

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