ScreenKiss Vol.059

バックナンバー

1999年 11月 4日 配信
ScreenKiss Vol.059

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

  ,.`☆
  .;^☆ S C R E E N K I S S
.’

Vol.059

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □東京国際映画祭:「太陽」を売った少女   □東京国際映画祭:マラナ・シムハサナム   □東京国際映画祭:マリアの息子   □東京国際映画祭:ツイン・フォールズ・アイダホ   □東京国際映画祭:マリアの息子   □東京国際映画祭:「太陽」を売った少女   □東京国際映画祭:マラナ・シムハサナム   □東京国際映画祭:黒い家   □東京国際映画祭:新しい肌 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆東京国際映画祭:「太陽」を売った少女☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    リアルな映像:★★★★☆    アフリカ(セネガル)映画    監督:ジブリル・ジオップ・マムベッティ    (昨年亡くなっている。ご冥福を)  映画はダカール市内で撮影されているようだが、裕福層が主役ではなく、足の不  自由な少女とその回りのストリートチルドレンが主人公。少女は生活費のために  太陽(ソレイユ)という新聞を売り歩く。他に南(シュッ)という新聞があり、  その新聞を売る少年達からは"新聞売り"の新入り扱いされいじめられてしまう。  足が不自由なことも、彼らにからかわれる原因だ。その彼女に味方する少年もい  て、恋とまではいかないが友情が芽生える。  アフリカでは、体の一部が奇形となっている人や、体の不自由な人をよく見ける  気がするが、それは福祉がほとんど存在しないことが1つの原因となっているの  だろう。働けない体の場合は生活費のために路上で座りお金を恵んでもらうしか  ない。必然的に外国人旅行者は重要な客となる為、我々の印象に残ってしまう。  この映画は非常にリアルな映像で、飾りっけない撮影、子供達の顔、服装の汚れ  具合、彼らのはいているサンダル、その他すべてが我々に訴えかけてくるようだ。  まさしく、現実そのままだと思う。アフリカを舞台にしていても、この土ほこり  感が現れない映画が多い中、この映画はそれを目的にして撮影されているのだろ  う。つまり、政府にその福祉を訴え、アフリカの子供達の実情を外国に見せるた  めに。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆東京国際映画祭:マラナ・シムハサナム☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    インド映画    監督:ムラリ・ナイール  本年度のカンヌ映画祭でカメラ・ドール(最優秀新人監督賞)を受賞している作  品。  それを知ってか、会場は人であふれていた。「『太陽』を売った少女」との並映  となっていたが、皆さんの目的は明らかにこっち。その割には意外にぱっとしな  い作品だと思う。  ■ストーリー  貧しい老人は、ヤシの実を盗んで捕まってしまう。おまけに過去に起こした殺人  事件の犯人にされてしまう。ヌレギヌと思われたが、実はそれが本当に彼の犯罪  だった。死刑の為に用意されたアメリカ製電気椅子は、インドで初めて使用され  る為、村は盛りあがり、犯罪者の老人はまるで英雄扱いされる。挙げ句に死後、  彼の胸像まで立てられる始末。  映画を見た人は気付いていることだろうが、胸像は老人の顔を黒く塗っただけの  代物。最後のアップでそのまぶたが動いていた。単に予算の関係で、特に意味は  ないのだろうが、何となく笑える。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆東京国際映画祭:マリアの息子☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    総評:★★★☆☆    イラン映画としての評価:★★★★☆    監督:ハミド・ジェベリ(風邪でホテルで寝込んでいるらしい)      (失礼ながら、もしや二日酔いでは?)  ■ストーリー  ギャベロン村の少年ラーマンは母親の顔を見たことがない。母親はラーマンを出  産したときに亡くなったのだ。彼は村にあるカトリック教会の司祭と友達になる  が、ある日彼が梯子から墜落した為に起きあがれなくなってしまった。彼は死を  悟ってか、弟に会いたいと言う。彼の為に弟を連れてくる為、一人で町に出かけ  る。カトリックの人たちに助けられようやく探し当てた弟の車で舞戻り、弟は司  祭を町の病院に連れていく。その時、教会の鍵と十字架をラーマンに預けていく。  しばらくして弟の車がやってきたが、そこには司祭の姿はなく、鍵を返して、封  筒をもらう。封筒には司祭と一緒に写した写真と、司祭が母親に似ているといっ  ていたマリアの絵がはいっていた。  この映画は世界中に訴えかけている。宗教が原因の戦争が続く世界で、この村や  町では2つの宗教が共存しているのだ。少年ラーマンは司祭の為に手伝いをし、  司祭はラーマンに教会での祈りを強要する訳でもない。ラーマンは町でであった  カトリックの子供にメッカがみえるオモチャをあげ、司祭はラーマンに十字架を  預ける。司祭が死を知ったラーマンは司祭の為にモスクで祈りをささげる。村の  人もラーマンの行為を素晴らしいと感じている。これこそ、イスラムやキリスト  教の真の教えではないだろうか。他宗教徒を殺せなどといっている訳ではあるま  い。  子供が良く働き、活躍する姿は、何も考えないで見れば教育映画とも見て取れる  が、2つの宗教をここまで融合させて、嫌みなくメッセージを伝える為には子供  達の力を借りざるをえないのかもしれない。  そのメッセージの意味では何らかの賞に価するだろうが、映画としては音のあら  さ、撮影の荒さが気になり、審査員がどの様な基準で審査しているかが分かる作  品になるだろう。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆東京国際映画祭:ツイン・フォールズ・アイダホ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    発想   :★★★★★    ストーリー:★★★★☆    総評   :★★★★☆  ストーリーは、シャム双生児の双子が母親探しに来て、娼婦と不思議な関係にな  り、死を乗り越えて新たな旅立ちを思わせるといった感じだろう。  ストーリーというよりも、シャム双生児を主人公に据えた発想は驚いてしまった  し、設定も上手かった。  映画を見て「エレファントマン」を思い出した人も多い事だろう。(まさか、よ  ほど若い人以外で「エレファントマン」をまだ見ていない人も少ないだろう。2  0代後半以上になれば、テレビで何度もお目にかかった事があるのでは!?)  ハリウッドだけではなく各国でこの手の題材は差別という微妙な問題を抱えてい  るため、主題としては取り上げにくいようだが、この映画では双生児を魅力的な  存在にすることで観客の目線をそらしている。「エレファントマン」の場合、醜  さがかなり強調されていたため、同じ病気の患者が差別されたり、興味の目で見  られたりしたらしい。(『神経線惟肢腫』といったかな?難しい名前だ。どなた  か性格にご存知なら教えてください。)  この映画ではそんな余計な心配はいらないだろう。話としてはできすぎた優等生  的な脚本だが、とにかく着眼点の良さに点をあげたい。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆東京国際映画祭:マリアの息子☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督:ハミド・ジェベリ    出演:モフセン ・ファルサフィアン、ラフィク・テルガブリリアン    1999年/71 min(コンペ )    11:20〜 オーチャードホール    リピート:11月4日(木)15:20〜 渋谷ジョイシネマ  学校の成績も優秀で、牛乳売りでも働くラフマンは、父と祖母の3人暮らし。あ  る日、村で唯一のカトリック教会に運ばれてきた聖マリアの絵に感動し、そこの  老神父と交流を深めるようになる。神父は出産で亡くなったラフマンの毋を知っ  ており、聖マリアと似ていたと、語る。  梯子から落下して骨折した神父を、盲目の友人と世話するが、死期を悟った神父  から、別の土地に住む弟を探して欲しいと依頼され...。  宗教の絡む民族紛争が絶えない今日、こんな地域もあるのかとほっとするような  作品だ。村で唯一の神父とイスラム教徒の少年の心の交流。共に宗教的な行事を  控えていて、それぞれ、その準備に余念がない。そんな折、マリア像見たさに教  会に通う少年に、父は自分の家の手伝いをしないで、他人を手伝っている事を  叱っている。そこで、少年は家にも神父に対しても、きちんとやるべき事はこな  す。  そんな聡明な少年に、神父も心から感謝している。人間関係が、まさに愛と人間  そのもので成り立っている社会だ。両方の宗教が共存している地域を舞台にして  いるそうだが、本来の隣人関係の姿だと思う。  また、ラフマンの友人に盲目の少年がいるが、この子は全ての事を普通の子供と  同じに暮らしている。井戸も掘れば、皆とTVの「Mr.Bean」を見て笑う。全てある  がまま受け止めている村なのだ。実際この子は、大人しいラフマン役の少年に比  べ、始めからとても明るく活発で、その場の雰囲気を和らげてしまう魅力を持っ  ていたそうだ。ちなみにこの子は都会の盲目センターでみつけた、という。  “その純粋な瞳”に惹かれて抜擢されたという、ラフマン役の少年はじめ、全員  が素人の出演者だったが、ほとんどがいつもの職業をそのまま演じているので、  違和感なく撮影出来たようだ。国内で一般受けする最もポピュラーな作品ではプ  ロの俳優が演じているが、こうした芸術作品では、出演者のほとんどがアマチュ  アであるケースが多いらしい。  また、イラン映画のイメージは「子供」を扱ったもの、という感が強いが、実際  は年間作られる、約60本の映画のうち、子供がテーマの作品は10%程度との事  だった。勿論宗教的な制限や、検閲はあるが、主役を子供にしたこれらの作品の  方が海外で訴えるものがあり、海外で上映される作品の80%以上がこの手のものだ  そうだ。  少年の歌う聖歌が、澄んだ朝の空気の中に響く。そんなシーンで始まるこの作品、  後味の実に爽やかな作品である。来日した、監督が気分がすぐれず、とうとう  ティーチ・インにも登場出来なかった。プロデューサーが対応してくれたものの、  早く快復して頂きたいと願うばかりです。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆6☆東京国際映画祭:太陽を売った少女☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督:ジブリル ・ディオップ・マムベッティ    出演:リサ ・バレラ、タイル・ンバイ、ウミ・サンブ    1999年/45 min(シネマプリズム )    13:30〜 渋谷エルミタージュ    リピート:11月4日(木)11:00〜 渋谷エルミタージュ  足が不自由だが、家計を助けるためにダカールに出掛けた少女。「ソレイユ(太  陽)紙」を売る仕事にありつくが、そこで、対向紙を売る少年や販売場所を仕切  る少年集団、“疑わしきはしょっぴく”警官等様々な人々に出会う。何があろう  と、気丈に生きていく少女だが、必要な金以外は同じ貧困の人々に与えていた。  ストに「ストリート・チルドレンに」という表示が出る。監督が昨年、惜しくも  急逝してしまって真意は不明だが、多分登場する子供達は本物ではないかと思え  る。と、すればインドネシアの『枕の上の葉』と同様だが、ここには、胸が詰ま  る程の重さがなく、タイトルにある「太陽」のような明るいイメージがある。  勿論、焦点の当て方が異なる所以だが、少女が新聞販売店で書く預かり証にもサ  インの代わりに大きな太陽が描かれ、どんな境遇の人々にも太陽は分け隔てなく  恵みをもたらす、という希望を表現しているのではないだろうか。  逆に言えば太陽の照らす場所には、必ず影が出来るわけで、かなりの悲惨な現実  がこの裏に隠れているのだろう。短い中に現在のアフリカの一部を凝縮させた佳  作。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆7☆東京国際映画祭:マラナ・シムハサナム☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督:ムラリ ・ナイール    出演:ラクシュミ ・ラマン、ヴィスワス・ナラッカル    1999年カンヌ映画祭カメラドール受賞    1999年/60 min(シネマプリズム )  小作人の老人が、貧困と子供への思いから椰子の実を盗んで逮捕される。が、別  件の殺人事件の濡れ衣を着せられ死刑が決定する。  と、その頃アメリカ製の電気椅子導入の問題と選挙戦が重なり、最初老人の助命  嘆願に走っていた島民が、今度は老人をこの電気椅子導入後の第一号となるよう  結束する。名誉ある初の使用者となった老人の処刑は、一大祝典として執り行わ  れ、彼は英雄として島の伝説となった。  冒頭に「ケララの方々に感謝します」という挨拶が出る。という事はこれまた、  アマチュアの出演なのだろうか。上映に当たって、当初関係者の挨拶とティー  チ・インが予定されていたが、急病で中止となった為疑問点がそのままになって  しまい残念である。  年老いた夫婦と、目に入れても痛くない程可愛がっている、まだ小さい一人息子。  この老人の犯した小さな罪。これが死刑になる何て・・・とここまでは「レ・ミ  ゼラブル」的始まりである。  この家族の台詞が極端に少ない中で、状況が徐々に勝手に変化していくおかしさ。  自分が、父が、夫が死刑になると宣告されたのに、段々英雄視されていくにつれ、  彼らの表情がむしろ穏やかになっていく。国賓による処刑のため、島が便利にな  り、これが老人の功績として残されるという皮肉。  これは、特に頭のおかしい島民の話ではなく、世界的に共通する寓話である。こ  こまでシニカルな風刺をつくりあげた手腕に拍手だ。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆8☆東京国際映画祭:黒い家☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督:森田芳光    出演:内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦、田中美里、石橋蓮司    1999年/118 min(特別招待作品)    15:30〜 オーチャードホール *11月13日(土)〜全国松竹系ロードショー  第4回日本ホラー小説大賞受賞小説の映画化。  ひとりの保険会社社員が、契約者の息子の自殺を巡り体験する恐怖。・・・と、  実は作品を見ていないので、関係者の方々の舞台挨拶を掲載します。  内野聖陽氏  実は一番怖い目に遭う保険金会社の社員役で、心配でしたが森田監督の演出で  どっぷりと森田ワールドに浸れた作品でした。こんなに来場してくださって嬉し  いです。  大竹しのぶ氏  西村雅彦氏と変な夫婦役です。でも、もっと変なのは森田監督です。監督の指示  に従っているうち、喋り方まで変わってしまったような、とても楽しい夏でした。  ついでに今月16日からシアターコクーンで芝居をしますので、そっちも見て下さ  い。(ちなみにこちらは、「パンドラの箱」。稽古の合間に挨拶に来たそうです)  田中美里氏  心理学研究室に勤務している役ですが、怖い役で不安でした。でも、それをこな  せたのは森田監督のお陰です。日常生活にある可笑しさと、恐怖を堪能してくだ  さい。  森田芳光監督  実はここ、東急文化村はとても因縁のある場所です。卒業した小学校の跡地に建  てられているんです。そして、この小学校での思い出は、6年生の時に学芸会の  主役に選ばれて、「よし、将来はスターになるぞ!」と意気込んでいたところ、  何とインフルエンザで学芸会が中止になったという・・。  何てついてない男なのだろう、と悲観していたんですが、こうして今、こんな形  でここで舞台に立ってる訳ですから、神様も恨みを晴らしてくれたんだな、とい  う気がします。人生長く生きていると、いいこともあるもんですね。  貴志祐介氏(原作者)  ホラーを活字にしていく際、心掛けていたのは、映画に負けないようなものにし  ようというものでした。そうして出来上がった作品を、逆に映画化するわけです  から、これは大変な作業だったと思います。  が、森田監督のイマジネーションで、今度は活字では表現出来なかった事が、映  画では可能になっているんです。例えば、表現しにくい「音」「色彩」「光」と  いったもので、それはとても勉強になりました。  「山崎まさよし」を探せ!っていうキャンペーンがあったそうですが、私も実は  この作品に出演しています。みつけたからって、別に何も出ませんが、探してみ  てください。  (原作は83万部以上売れているそうです!)  *皆さん、巧く話をまとめていたけれど、森田監督の因縁譚は場内の笑いを誘っ  ていた。最後に「お約束」の?花束贈呈をされてみなさん、戻っていかれました。  3階席まで満席の大入りでした。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆9☆東京国際映画祭:新しい肌☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督:エミリー ・ドゥルーズ    出演:サミュエル ・ル・ビアン、マルシアル・ディ・フォンゾ・ボ    1999年/96 min(カネボウ女性映画週間 )    1999年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞    18:00〜 シネセゾン渋谷  ゲームソフトのチェックの仕事を、ふと退職し、新しい人生を切り開くべくアラ  ンが選んだのは、ブルトーザーの運転手。突然の転職に戸惑う妻をよそに、運転  手の訓連校で知り合った青年と妙に気が合った彼は・・。  この作品は今年のフランス映画祭横浜で上映された作品。この時は監督と、主演  の2人が来日していたのだが、今回のカネボウ女性映画週間では、唯一ゲストの  いない上映となった。しかも、いつも司会進行をして下さる、小藤田氏は体調不  良、高野支配人と映画祭ディレクターの大竹氏は映画祭公式行事に参加中で不在、  と何だかラストを飾る作品としては、ちょっぴり悲しい状況でした。  女性監督で、男性を主人公にした作品、またあまりロマンスっぽいところのない  作品、というのは非常に珍しがられたそうだ。ブルトーザーという小道具(ここ  までくると、大道具か?)は、この作品を構想中に監督の住まいである、マン  ションが工事で騒音の毎日を過ごしているうち思い付いたという。  確かに設定も、厳密に言うと筋書きも何だかよくわからない。が、主人公の心境  には同調出来るところがある。人生、別の線路を歩いてみたい事もあるだろうし、  これが結構、自分でも知らなかった適職であったりする事もあるだろうし。浮気  の虫は飼っていても、妻のは許せず、子供にはメロメロのいいパパ。だけど、ど  こか少年ちっくな我侭さを残しているのは、男性特有ではないだろうか。  横浜では、作品を見ないくせに、ちょっぴりお話だけしたサミュエル・ル・ビア  ンさん。『ヴィーナス・ビューティ』同様、ここでもどっかぬーぼーとした役所  でした。雰囲気は両作品とも、本人と重なるところがあるんですけどね。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃F┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  (http://macky.nifty.ne.jp/servlet/FreeMailServlet/           mail_backnum?freemail_id=412)   メルポット  (http://melpot.net-planning.co.jp/) ID:0000000008   ココデメール (http://mail.cocode.ne.jp/) ID:0200300007   ClickIncome  (http://clickincome.net/mg_lt/mag/m00000031.html)   Pubzine (http://www.pubzine.com/detail.asp?id=1547)   emaga (http://www.emaga.com/entertainment/intro/film.html) ◇◇サービス______________________________◇ ◇   ホームページでは過去に記事を参照できるようになっています。   http://www.ScreenKiss.com/   Backnumber.toを利用したバックナンバー再送信サービスもあります。   http://backnumber.to/list.asp?userid=10007585 ◇◇広告募集______________________________◇ ◇   ScreenKissでは、広告を募集しております。   詳しくは、webmaster@ScreenKiss.comへ ◇◇協力・提携_____________________________◇ ◇   AntenneFrance(http://www.antennefrance.com/)   Le Petit Bouquet日本語版(http://www.metamondes.com/PetitBouquet/) ◇◇お問い合わせ____________________________◇ ◇   色々な情報やアイディアや感想などありましたら下記のアドレスまで投稿をお   願いします。そのほか編集に協力して下さる方も募集しています。   mailto:webmaster@ScreenKiss.com ◇◇スタッフ______________________________◇ ◇   【編集長】      【記事執筆】    中津川 昌弘     鳥野 韻子               立野 浩超               山下 裕               MS. QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-1999 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼