ScreenKiss Vol.067

バックナンバー

1999年 11月 30日 配信
ScreenKiss Vol.067

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

  ,.`☆
  .;^☆ S C R E E N K I S S
.’

Vol.067

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □グレン・グールド 27歳の記憶   □ストレンジャー・ザン・パラダイス   □ダウン・バイ・ロー   □エイミー (AMY)   □ゴースト・ドッグ   □ウェイクアップネッド   □200本のたばこ   □運動靴と赤い金魚 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆お願い☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■スクリーンキスのホームページがリニューアルいたしました。  スクリーンキスは映画を愛して止まない人々のために、単なるデータや紹介文で  はなく、独特な記事を提供してきました。今までホームページは単なる看板、バ  ックナンバーの置き場所と化していましたが、メールマガジンでは表現しきれな  い部分や写真などを含めて紹介していくようになりました。  新しいコンテンツ  □映画祭  スクリーンキスの特徴である映画祭レポートを写真付きで紹介しています。また  映画祭で出会ったスターの写真を簡単な解説付きで閲覧できるようになりました。  □インタビュー  今までスクリーンキスで行ったインタビューを写真と一緒に見ることが出来ます。  □バックナンバー検索  今まで発行された記事を検索できるようになりました。 ■あちゃら「メールマガジン大賞」への投票をお願いいたします。  ScreenKissはイサイズ・あちゃら「メールマガジン大賞」へ参加しています。  是非投票をお願いいたします。  投票はこちらへ。  メールマガジン大賞・人気投票フォーム  
 

__________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____
                                    □

>>☆1☆グレン・グールド 27歳の記憶☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督・製作:ロマン・クロイター、ウルフ・ケニッグ    16mm/モノラル/B&W/58min/1959年 カナダ    11/20(土)〜銀座テアトル西友にてモーニング&レイトショー    連日21:20〜(終映22:30) 土日祝10:00〜(終映11:00)    一般\1500 学生\1300 (水曜・シニア\1000) 内容:  22歳で録音した『ゴールドベルク変奏曲』が大ベストセラーとなり、以降も世界  中から大絶賛されながら、32歳でコンサート活動から身を引いたピアニスト、グ  レン・グールド。彼はその後、50歳で亡くなるまでレコードだけを発表し続け  た。  ピアノ選びから始まる録音風景。カナダの自宅での練習風景や、友人との語ら  い、愛犬バンクォーとの日常、といったOffの様子を収めた前編。それに続き、  ニューヨークでの録音風景に見る音、音楽へのこだわりを、後編で『イタリア協  奏曲』に凝縮してみせている。 コメント:  『images』『The little Bach Book』『Great Pianists of the 20th Century』  『Glenn Gould Live in Leningrad 1957』『Glenn Gould at the Cinema』これ  は、筆者がこのフィルムを見たあと購入してしまったCDである。  実は彼の名前とゴールドベルクはセットで記憶にあるのだが、晩年録音した同曲  のCDでジャケットの彼が妙に偉そうで、つい敬遠していた。が、このフィルム以  降、気づいたら大ファンに変身していた。プレビューから3ヶ月、ピアノのCDな  ど買う気が全くなかったのが信じられない位、いまだ毎日どっぷりはまってい  る。  フィルムでは、まず彼自身の独特の個性に惹かれる。まだ27歳というのに、  ファッションには無頓着で、超のつく寒がり。よく見るとハンサムなのに髪もボ  サボサ。そんな彼が、結構写真に執着して、演奏中の撮影に決めのポーズをする  ところなど笑える。  そして、そのカメラというメカとの距離が、実は人間を前にしたコンサートよ  り、録音という、機械に近いという彼の考え方と結びつく事に気づく。60年代、  丁度様々なメカニックが進歩していった時代、言ってみれば時代の申し子でも  あったと言える。映画音楽に、積極的に関わったのもこんな理由からかもしれな  い。そういえば、同じ頃、カラヤンも録音技術には少なからず関心を寄せていた  一人だった事も思い出される。  彼は40代終わり頃、よく放送関係に出演する際、扮装をしていたという。つま  り、彼は非常にシャイな性格で、何かちゃかしたり、自分でない何かになる事で  照れ隠しをしているのだ。その片鱗がフィルムでも伺え、そうしたことが後年の  彼の「変人」というレッテルに結びついたのだと思う。  愛犬に演奏旅行先から葉書を出してみたり、とてもお茶目な性格だ。その彼が唯  一正直に感情を吐露出来る手段がピアノだったのだと思える。バッハへの「尊  敬」から、ペダルを踏まないよう脚を組み、あの陶酔しきった表情でハミングし  ながら演奏する様子はまさに、周囲になにもない彼だけの世界になっている。  (初期のレコードには彼のハミングが拾われている)  音楽に対しては、型破りな彼もどこか孤独な陰が見える。これは、カナダに生ま  れながら超寒がりなくせに「北」を愛してやまない・・多分、彼を音楽へと導い  た毋の思い出等があるのだろう・・そんな心情に所以するのではないかと思う。  彼の天才的な音楽はCDでも聞けるが、このフィルムでグレン自身を知ってからで  はその響きも異なって感じるかもしれない。実際、私自身、音楽以前の「彼」と  いう素材に惹かれてから聞いたその音には、彼以外にその音を出す事が考えられ  ない。シャイで動物好きで、少し悪戯が好きで、寂しがりで。音楽の才能を除け  ばグレンと重なる部分があって、余計惹かれているのかもしれない。  フィルムの中で演奏する曲は、クラシックファンならずとも1度位は耳にした事  があろうものも多く、よく「皆が知ってる曲程難しい」と言われるの事が実感出  来る。  今生きていればまだ67歳。バーナード・ショーみたいな皮肉屋さんか、案外お茶  目なピアノの先生あたりになっていたかも。惜しい事である。  にわかファンとして・・・彼の入門CDとしては、筆者も持っている『images』  (SONY/SRCR1919〜20)がお薦め。バッハとそれ以外の2枚組で、シンプルながら  写真集もついています。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ストレンジャー・ザン・パラダイス☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ジム・ジャームッシュ    84年/白黒    脚本:★★★★★  文句無しの脚本は、古さを感じさせない。  カンヌ、ロカルノ、全米映画批評家協会賞とそれぞれ受賞した作品はさすが何年  経っても色あせないものだと実感する。(例外も多々あるが。)  また、この映画の単純な撮影方法は新人監督達に勉強になるのではなかろうか。  カメラは人物をゆっくり追いかけて動くが、へたな小細工なしにそのまま映して  いる。その場所に自分が立っていたら、恐らくそれを見るだろうというものを、  そのまま撮影しているようで心地いい。きょろきょろしすぎないカメラワークも  落ち着いたストーリーに合っている。  各シーン(ワンショット)とシーンの間はブラックフレーム(真黒な画面)でつ  なぎ、私には多少この黒い画面が場所によっては長すぎると感じたが、それでも  不快ではない。許せる程度の不満というところだ。  モノクロ映画の良さの一つに、勿論映画館で見る場合に限るのだが、映画館の中  が真暗になると館内自体がモノクロの色合いになるため、館内全体がスクリーン  上の映像に融合していく点がある。例えば部屋の中でのシーン。画面の端が暗い  場合、そのまま館内に融け込んでいき、自分達が部屋にいるような臨場感を覚え  ることがある。(あまり明るい部屋のシーンではだめだが、モノクロ映画にはそ  こまで明るい部屋はありえない。)  カラー作品ではこのような感覚をあまり感じられないし、全編を通して感じ続け  ることは不可能ではないだろうか。カラー作品の場合はあくまでもスクリーン上  だけで流れていくようで、音響の迫力(効果)では臨場感を強く感じることがあ  るが、映像に対する一体感は少ない。  役者の質で言えば、ジョン・ルーリーは上手い。演技ではなく、地で行っている  のだろうが、それにしてもあの帽子、ポロシャツのセンス、サスペンダーといっ  た小道具があまりにもあの個性的な横顔に似合っている。私は映画以外で彼を見  たことがないが、まるでピーター・フォークが刑事コロンボのごとく、ジョン・  ルーリーはウィリーだった。  常夏のフロリダの気候を感じる映像ではなかったが、クリーブランドの寒さは上  手く捕らえていた。ニューヨークは部屋の中ばかりでコメントしがたいが、貧乏  なアパート暮らしの感覚は伝わってくる。  ジム・ジャームッシュのファンは日本に多いことだろう。西部劇好きな私が  「デッドマン」では寝るほど退屈し、衛星テレビで見た「ナイト・オン・ザ・フ  ラネット」にはあくびがとまらなかった私だが、これでようやく皆さんと同様、  「ゴースト・ドッグ」に期待が生まれた。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆ダウン・バイ・ロー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    監督:ジム・ジャームッシュ    86年/白黒    脚本:★★★★★  I SCREAM, YOU SCREAM, WE SCREAM, FOR ICECREAM!  ザックとジャックはそれぞれ同様に顔見知りにはめられて警察にとっつかまった  不運なやつら。刑務所の同じ房に入れられる。そしてそこにもう一人、イタリア  人のロベルト(ボブ)がくる。彼は偶然殺人者になってしまった。ザックと  ジャックはなんとなく似ているのだが、片言英語しかはなせないボブはなんとな  く不思議な性格。この3人がなぜか一緒に脱獄。地獄のような湿地帯を抜け、天  国の様な結末が。  この映画はおそらく、低予算だから選択の余儀なく白黒になったのだろう。しか  し、白黒で十分満足させられる。馬鹿にしているのではなく、カラーでなくても  十分満足できる映像を見せてくれるということ。もちろん、カラーで撮影されて  いたらそれを否定するような意見はでてこなかっただろうが、「白黒の作品をカ  ラーでみたい」と感じることはなかった。本来白黒のもつ表現力は、写真(カメ  ラ)が好きな人には理解できるだろう。それを生かす為には写す物(対象)に十  分注意しなくてはならないのだが、この映画のオープニングでスラムの様なさび  れたほとんど人のいない町を車から撮影している場面など、まさしく白黒のため  の風景だった。  シンプルな分かりやすいストーリーは、一見退屈してしまうようだが、すっきり  していい。間抜けな3人組みが起こすちょっとした騒動が、にやけてしまう程度  に面白い。  3人に友情が生まれるとまではいかないのだが、それでも信頼に近いものが少し  生まれる。人物の性格をうまく生かして演出している為に、セリフ一つ一つが  しっくりきている。  アメリカらしいストーリー展開、アメリカ的な人物像のザックとジャック、アメ  リカを象徴するようなイタリア人移民のロベルトの性格がうまく噛み合っている  すっきりとした脚本のもと、抑えた表情でひょうひょうと演技をするトム・ウェ  イツとジョン・ルーリー、きっちりコメディアンとして演技をこなすロベルト・  ベニーニと現在の奥さんニコレッタ・ブラスキ。役者達は皆はまり役で、最後に  ジム・ジャームッシュの才能がそれらを上手くまとめた映画。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆エイミー (AMY)☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    感動:★★★☆☆    総評:★★★☆☆    監督/脚本:ナディア・タス    脚本/撮影:デヴィッド・パーカー    音楽   :フィリップ・ジャド(『スピリット・エンズ』)    出演   :アラーナ・ディ・ローマ(エイミー)/          レイチェル・グリフィス(タニア)/          ベン・メンデルソン(ロバート)/ニック・パーカー(ウィル)    オーストラリア映画/97年/カラー/103分/ドルビーステレオSR    99年 カンヌ・ジュニア映画祭 グランプリ    98年 ブリスベン映画祭 最優秀作品賞    98年 ハートランド映画祭 最優秀作品賞    98年 リヨン国際映画祭 ヤングコンペ審査員賞    98年 アメリカン・フィルム・インスティテュート         最優秀女優賞/最優秀脚本賞 □ストーリー  少々おちゃらけぎみのキャラクター達が住むメルボルンのダウンタウンに引っ越  してきたタニアとその娘エイミー。父親(ロックスターのウィル)の感電死以  来、エイミーは耳が聞えず、口もきけない。しかし、向かいの家の売れないロッ  ク歌手・ロバートがテラスで弾き語る歌声とギターの音に、なぜかエイミーは反  応を示す。そして、彼らの行動はエイミーと母親に大きな変化を与える。  この映画を見て感動するかどうかは人によって大きく異なるだろうが、啜り泣き  している人もいた。暗くならずにすむハッピーな感動を得る事ができるだろう。  また、この映画は子供向けの色合いが濃く、演技や舞台設定のセサミストリート  のような明るさは好き嫌いが分かれるだろう。親子連れを対象としていると考え  た場合、適切な設定だが、私の場合毛嫌いはしなくても、好きではない。  エイミーを案じて、保護の為に執拗に追いかける福祉局の2人組みは、誇張さ  れ、滑稽でもある。この2人を少々悪人のように見せているいるのは、彼らの仕  事の重要性が間違って伝わってしまいそうで恐い。この映画でも結局母親の行動  には反省すべき点が出てくるのだから、福祉局もまんざらではなかった。  父親・ウィルを演じるのは、オーストラリアの人気ロックバンド"The Reptiles"  のヴォーカル・ニック・パーカー(最近"The Damn Mermaids"に移籍とのこと)  で、劇中で演奏する曲はすべて彼の書き下ろしオリジナルだ。彼を知っている人  にとってはそこも見所だろう。  アラーナ・ディ・ローマ(エイミー)は、シドニー出身の八歳。現在小学4年生  だが、歌声と純な演技は魅力的。日本で子役といえば、"何とかスクール"に通っ  ているような子供達という場合が多いのだろうが、擦れた大袈裟な演技はそのま  ま日本の大人の役者に共通している。教える側に問題があるのだろう。  特に評価したい映画ではないが、見終わった後なんとなく劇中のいくつかの歌声  や、リズムが頭から離れない。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆ゴースト・ドッグ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    脚本:★★★★☆    演出:★★★★☆    総合:★★★★★  先週のジム・ジャームッシュ特集を2本見て以来、いい映画を見た後に感じる余  韻に浸っていたが、この気分は引き続きこの映画を見るために準備されたかのよ  うだった。細部まで満足する内容ではないが、それでも十分いい映画だった。  まず、この映画で主題になっているのは「葉隠」。私はほとんど知らないから、  それには触れないでおこう。  サムライや武士道とか、どうもアメリカのジャポニズムには日本人にとっては的  外れに感じることが多い(ほとんど)のだが、これも真剣に見れば日本的ではな  いだろう。しかし、それでもジャームッシュ映画の場合はどことなく笑えること  を意図しているかのようで、フォレスト・ウィティカー演じる殺し屋ゴースト・  ドッグのとぼけた行動と、古き悪しき老いぼれギャングや、町の住民たちによっ  て、まさしく上手い演出と変わっていく。  今回の撮影はあまりぱっとしなかった。空を群れなしてとぶ鳩の撮影では、カ  ラー作品の良さが全く伝わってこない色合い。このシーンを差し込むことが重要  で価値のある行為なのだが、撮影(色合い)が足を引っ張ったかようだ。  音楽には好き嫌いがあるだろうが、画面とのマッチングは十分だろう。迫力はな  いにしても、真剣味が伝わってくる程度にリズムがはやく、ゴースト・ドッグの  体系(でっぷりした、決して筋肉質ではない)にはこの程度がよかったのだろ  う。  「黒人ギャングの名前、インディアンの名前、その後に呼ばれる殺し屋の名前」  これは映画を見た人には分かるだろうが、こういったセリフの面白さと、黒い野  良犬を見つめるゴースト・ドッグ、アイスクリーム屋のフランス語しが離せない  ハイチ人、カートゥーンばかりみているボスと、小細工が満載だ。  フォレスト・ウィティカーの演技はごく普通のものだったが、老ギャング達は上  手かった。名優達(老人達)の演技は動きが鈍く、ゆっくりとした行為のなかに  哀愁がただよい、地味ながらも細かい気配りを感じる。  ぜひ見てもらいたい映画だが、派手な映画では決してなく、どちらかというとイ  ギリス映画の雰囲気か。(鳩のせいではない)                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆6☆ウェイクアップネッド☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  これまたブリティッシュムービー。いやー、最近本当に多い。それにしてもこの  映画、アメリカでは25週を超えるロングランヒットしたらしいです。  ストーリーは、アイルランドの小さな村で誰かが宝くじに当たった。だがその当  選した老人ネッドは喜びあまってショック死。ネッドは身寄りがないので、この  ままだと賞金を国にとられるため、同じ村の老人マイケルとジャッキーがその賞  金をネコババしようとすることで、やがては話が村全体に・・・。  ブリティッシュムービーでありながらこの映画の舞台はアイルランドで、劇中出  てくる空撮での映像がとても雄大で引き立つ。さらには音楽も、古今アイルラン  ドのミュージシャンの起用、アイルランドの伝統楽器を用いたサウンドなど、も  うアイルランド一色。  とにかく軽いテンポでストレート。終始それが貫かれている。観終わった後には  何も残らない。でもこれはコメディとして本当に何も考えず、とにかく観てる時  に楽しむといった映画。まあ、出だしで地球全体から入るあたり、そんなことは  一目瞭然かも。あと、老人マイケル役のイアン・バネンがいい味出してます。何  かもうにじみ出てくる存在感ですね。  たまにはこういう映画で息抜きもいいのでは。アメリカでヒットしたのも観てみ  ると妙に納得。                                   ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆7☆200本のたばこ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  非常に時期的な作品ですねー。ねらってます。あらすじは簡単にいえば、大晦日  (英語だとニューイヤーズイヴだそうで)にあらゆる男女が一緒に過ごす相手を  探すといった、コメディっぽいラヴストーリーなんです。  俳優陣もベン・アフレック、ケイシー・アフレック(兄弟で出てる)、コート  ニー・ラヴ、クリスティーナ・リッチなどといった若手スター大競演だそう  で?、どれが主役というわけでなく様々な人が出てきてストーリーが展開してい  く。  この作品に関しては、特に目新しいものもなく、ストーリーもひねっているわけ  でもなく、それぞれの登場人物のエピソードを楽しむ感覚で、軽い映画です。何  の感動も心に残るものもないでしょう。たぶんアメリカ人はこういう映画がまた  好きなんですね。個人的には出だしのタイトルバックが好きですね。  MTVがからんでるので、その辺のにおいがあったと思うし、あまり気にはなら  なかったのですが、やはり音楽もポイントになるのでしょう。  もう十二月ですし、こういう映画はカップルで行って観てください。あと寂しい  気持ちにならないためにも、一人で観に行くのはあまりオススメできません。                                   ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆8☆200本のたばこ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛   ★★★★☆  実はクラブ通い大好き!の私としては実に楽しめる作品でした。MTVがバックアッ  プしているだけに、なにせ音楽がイイ。のっけから終わりまで、ノリノリの80  年代ミュージックで彩られ、あたかも自分もクラブ(当時はディスコか。)や  パーティに参加している気分に。  舞台は80年代前半のニューヨーク、大晦日。なんとかして新年を共に迎えるお  相手を探そうとする男女の奮闘を描いたストーリーですが、 日本でも一時、ク  リスマスにパートナーがいないのは恥ずかしい、みたいな風潮があったのでその  気持ちはよ〜く解る。  登場人物達が揃いも揃って不甲斐ない一面を持っているのも、リアリティがあっ  てイイ。ニュージャージー出身が故か、今一つクールになりきれない素朴なパン  ク少年トム(ケイシー・アフレック)や、パーティーに皆を招待するも、誰も来  ず酔いつぶれるモニカ(リバーフェニックスの元彼女、マーサ・プリンプトン)  など、こういうのって、あるある〜!って感じ。  特筆すべきはやはり、今や童顔巨乳の頂点を極めた、クリスティーナ・リッ  チー。太って何が悪いのよ!ってな程、最近の彼女の活躍ぶりはめざましいけれ  ど、この作品でも童顔に厚化粧、はすっぱなセリフの得意技を披露。でもスラン  グ使って下品な事を言ってても、その声の可愛さや、赤ちゃんみたいなオデコの  おかげでどうしても可愛く見えてしまうんだな。他の女優達はこぞって整形した  り、豊胸したりしてるのに素でこれだけ勝負できるとは、さすがアダムス家の  娘。肝がすわってます。  もう一つ、ファッションがとにかく笑える。パステルカラーや原色に花のデコ  レーションみたいなハデハデ衣装、ミストでばっちり固めちゃいました、みたい  なヘアスタイル、大きめなイヤリングなど、今では誰も着ないような、テイスト  のものが一杯。  決して良い子はマネをしないように。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆8☆運動靴と赤い金魚☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛   ★★★★★  この作品は97年度のモントリオール映画祭にてグランプリを受賞しています  が、私は同年、この映画祭に行ってまいりました。  残念ながらこの作品は当時見ることができませんでしたが、他の作品のレベルの  高さからみても、この作品は受賞するに値する作品だと思います。  イランの監督、映画、といえばキアロスタミの名がまず浮かびますが、彼の児童  映画がややドキュメンタリー・タッチに進むのに比べ、この映画はかなりドラマ  仕立て。  でも1つの靴を2人で分け合う貧しい兄弟、という設定を決して「一杯のかけそ  ば」的な美談に仕立てあげるわけでもなければ、お涙ちょうだいの哀しい話しに  しているわけでもない。まさに子供の視点で描かれているからこそ、見るものも  一緒に笑ったり、泣いたり、ドキドキしたり童心にかえって楽しむことが出来る  では。  シャボン玉のシーン(汚れた靴を2人で洗うシーン)は本当に心が洗われる思  い。原題が「チルドレン・オブ・ヘブン」なのも、まさに、という感じです。  子供というのはお金がなくても楽しむことが出来る天才。そしてイラン映画界  は、お金をかけなくても、爆発シーンやお色気シーンがなくっても素晴らしい映  画を生み出す天才、なのです。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  (http://macky.nifty.ne.jp/servlet/FreeMailServlet/           mail_backnum?freemail_id=412)   メルポット  (http://melpot.net-planning.co.jp/) ID:0000000008   ココデメール (http://mail.cocode.ne.jp/) ID:0200300007   ClickIncome  (http://clickincome.net/mg_lt/mag/m00000031.html)   Pubzine (http://www.pubzine.com/detail.asp?id=1547)   emaga (http://www.emaga.com/music/intro/film.html) ◇◇サービス______________________________◇ ◇   ホームページでは過去に記事を参照できるようになっています。   http://www.ScreenKiss.com/   Backnumber.toを利用したバックナンバー再送信サービスもあります。   http://backnumber.to/list.asp?userid=10007585 ◇◇広告募集______________________________◇ ◇   ScreenKissでは、広告を募集しております。   詳しくは、webmaster@ScreenKiss.comへ ◇◇協力・提携_____________________________◇ ◇   AntenneFrance(http://www.antennefrance.com/)   Le Petit Bouquet日本語版(http://www.metamondes.com/PetitBouquet/) ◇◇お問い合わせ____________________________◇ ◇   色々な情報やアイディアや感想などありましたら下記のアドレスまで投稿をお   願いします。そのほか編集に協力して下さる方も募集しています。   mailto:webmaster@ScreenKiss.com ◇◇スタッフ______________________________◇ ◇   【編集長】      【記事執筆】    中津川 昌弘     鳥野 韻子               立野 浩超               山下 裕               MS. QT MAI               hana ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-1999 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼