ScreenKiss Vol.069

1999年 12月 18日 配信
ScreenKiss Vol.069

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Vol.069

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □ゴーストドック   □ビッグ・ダディ   □キス・オア・キル   □ヘンリー・フール   □エンド・オブ・デイズ >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆お願い☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■スクリーンキスのホームページがリニューアルいたしました。  スクリーンキスは映画を愛して止まない人々のために、単なるデータや紹介文で  はなく、独特な記事を提供してきました。今までホームページは単なる看板、バ  ックナンバーの置き場所と化していましたが、メールマガジンでは表現しきれな  い部分や写真などを含めて紹介していくようになりました。  新しいコンテンツ  □映画祭  スクリーンキスの特徴である映画祭レポートを写真付きで紹介しています。また  映画祭で出会ったスターの写真を簡単な解説付きで閲覧できるようになりました。  □インタビュー  今までスクリーンキスで行ったインタビューを写真と一緒に見ることが出来ます。  □バックナンバー検索  今まで発行された記事を検索できるようになりました。 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆1☆ゴーストドック☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ジム・ジャームッシュ、4年ぶりの新作。私自身は「ストレンジャーザンパラダ  イス」、「ダウンバイロー」、「ナイトオンザプラネット」ぐらいしか見ていな  い。でも、「スト〜」や「ダウ〜」は独特なジャームッシュ自身の個性がにじみ  出ている感じがして好きである。  あらすじは、武士道の書<HAGAKURE>を愛読する殺し屋のゴーストドッ  グ。ある日、自分の飼っている鳩がイタリア系マフィアからの殺しの依頼を伝  え、その殺しは成功するが、その結果逆にマフィア全体から殺しの標的にされて  しまう・・・。  私自身が見た最近のジャームッシュ作品に関しては、92年の「ナイト〜」にな  るのだが、これがいまいちだった。この作品についても何か私に訴えかけてくる  ものが弱かった。所々に面白い演出もあり、やはり役者の点ではジャームッシュ  という人は人選が上手いと思う。これはタランティーノについても常々そう思  う。役者それぞれが存在感をしっかり示している。  だけど私自身にはそこから先がなかった。「スト〜」や「ダウ〜」のあの雰囲気  が希薄になっているような。まあ、ジャームッシュ自身も15年もたてばいろい  ろ変ってくるだろうし。でもこの作品を観ると、何かまるく収まってしまったと  いう感がしてしまう。何ていうか尖がったところがなくなってしまったという  か。    あと一つ、話の合間合間に<HA〜>の一節が入ってくるのだが、これがちょっ  と悪い意味で気になった。何か観ている気持ちを切られるというか。狙いである  のだろうが、やはり天才の考えることは少し違う。  しかし、この作品の評判は良さそうです。それでも私自身の中でジャームッシュ  を評価できるのが、「ダウ〜」までで終わっているのかもしれない。何か歯切れ  が悪かった。この感想も含めて。                                   ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ビッグ・ダディ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ★★★☆☆  現在、アメリカではニューズウィーク誌にまで取沙汰される程の人気者、アダ  ム・サンドラーの最新作。前作「ウォーター・ボーイ」に次ぎ、こんどはファザ  コン役で登場だ。(新春公開予定)    32歳にもなって、ロクな仕事もせず、友達といえばデリバリーの男くらいのソ  ニー(A・サンドラー)は、遂に彼女にも見放され、途方にくれていた。そんな  時、ふとしたことから友達の隠し子、らしき5歳の子をあずかることにな  り、・・・という感じのストーリで、まあ、アメリカン・コメディの王道的、子  供に翻弄される大人、という設定なのですが、面白いのは「ホーム・アローン」  のように、子供のイタズラで笑わせるのではなく、あくまで大人になりきれてい  ない、サンドラーの方に笑いを持っていかせている所だろう。そのおかげであり  がちな、ただのドタバタ喜劇にならず、アダルトチルドレンの成長物語、的な、  あたたかい雰囲気に仕上がっている。  また脇役のキャラもいかにもN・Yらしく?いつもイイムードになっているゲイの  カップルや、移民であるため読み書きができず、発音もなまりまくりのデリバ  リーマンなど、味があっていい。またS・ブシェーミがホームレス役で登場して  いて、出番は少ないながらもインパクト大。  そして何といっても、この映画の見所はサンドラー自身のような気がする。ジ  ム・キャリーや、マイク・マイヤーズほどおバカ過ぎず、ロビン・ウィリアムス  程しつこくもない、彼のキャラはなんというか、「クラスや職場に一人はいる、  頭は悪いけど超おもしろい奴」という雰囲気。この親しみ感が、アメリカでの大  ブレイクの所以かも。    普段はウルサイけど、真面目な話しも聞いてくれそう、って感じでイイ感じなの  です。  どうしても、このテの映画の「ありがち感」は否めないけれど、サンドラーの  ファンや、カップルで見る映画としては超おすすめの一本。  ちなみに、子役のジュリアン役は双子の少年が二人一役で演じていますので注意  深く観ていればどこで変わっているかわかるかも。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆キス・オア・キル☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ★★☆☆☆   この映画が今頃日本で公開になるなんて!と、いうのは私、97年のモントリ  オール映画祭で、この作品を見ていたのですが、絶対日本人好きのする映画だよ  な。公開すればいいのに、と思っていたのです。でも2年後とは・・・件の映画  祭では幾つか賞を取っていたようです。  ストーリーは子供時代、母親を目の前で殺された女と、その恋人の男が、カモに  しようとした男を間違って殺害してしまい、その際、ヤバイビデオを手に入れた  ことから追われるハメに。その間にも次々と殺人が起こり、犯人は彼女なの  か・・・?という、いわゆるサスペンス・ロードムービーなのだが、こういった  雰囲気は嫌いではないものの、どうも映像の作り方が「スタイリッシュ」を意識  しすぎてカッコつけすぎ、というのが見え見え。タランティーノやロドリゲスあ  たりのファンからみればマネごとにしか見えない。ラストのオチなどもB級映  画っぽいし。  こんなことを言ってはオージーびいきの方に反感を買いそうだが、カッコつけて  もオーストラリア訛りがどうも気になってダサくなってしまう、みたいな。  では何故日本で受けると思ったのか?それはこの映画の持つパワーである。のっ  けから火だるまになる女性の映像で始まるこの映画には未来の映画人を夢見る者  が惹きつけられるような、無鉄砲な勢いがあるのです。若い人は(年がばれるよ  な。)こういう感じが好きなのでは?  余談ですがこの映画上映の際、主演女優のフランシス・オコナーが私のすぐ近く  に座っていました。役柄とは違い、上品な感じの人でした。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆ヘンリー・フール☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    脚本:★★☆☆☆    総評:★★★☆☆  病気の母、セックス好きの姉。唯一の収入は清掃会社で働くサイモン・グリムが  もたらすわずかなもの。  この家の地下室に越してきたヘンリー・フール。訳ありな過去には断片的にしか  触れないのだが、詩人であるかの様な言動がサイモンを虜にする。  私自信もしヘンリーのような人が回りに現れて話ができれば不思議な魅力には  まっていくのではないだろうか。詩に対してあまり興味を持たないと言われる日  本ではこう考える人は少ないかもしれない。  ヘンリーの影響でサイモンは"詩の様なもの"を書き上げ、インターネットの力も  あり一気に世間にみとめられる。挙げ句にノーベル賞までも。一方ヘンリー  は・・・。  ヘンリーとサイモンの一風変わった友情も気になる。サイモンの不満はあの仕事  に向けられているのではなく、家族の問題に対するところが多きいようだが、彼  が感じるあの苦痛は金持ちか才能をすでに開花させた人でない人ならば、少なか  らず同様に感じたことがあるだろう。  また、ヘンリーほどではないにしてもどこか自己意識過剰なところがあり、人に  は理解されていないという自己充足的な趣味、思想があるのではなかろうか。こ  のように主人公達の気持ちを理解できる映画なのだが、それにしては冴えがな  い。どうしてだろう。個性的な顔つきの役者は脚本にそっている。監督の映画作  りは地味だが、細部までしっかり把握して制作しているようだ。  ただ、もの足りないのは2人のうちどちらも中途半端に描き過ぎている点ではな  かろうか。ノーベル賞がでてくる点も多少興ざめする。また、子供がいったん裂  かれた2人の中を取り持つあたりも感傷的な場面だ。ヘンリーの身に起こる事件  も感傷的すぎないか。この点はすべて脚本に起因しているだろうから、脚本の評  価を下げたが、1つ1つ考えるとそう悪くない映画だから総評は脚本よりいい点  になった。  また、そんなことより詩というものに対する日本人とアメリカ人の感覚の違いが  面白くはないだろうか。詩を書き、詩を読む国民アメリカ人。一方日本では詩の  朗読会なんて"ぴあ"でも滅多にお目にかかれない。日本で詩を題材にしたポップ  映画なんて作れないだろう。詩を主題に置いた作品といえば近々「スラム」も公  開されるのだが、日本でもこの手の詩のライブを開きたいものだ。(どなたか企  画されるなら、ぜひ参加したい。)  とにもかくにも、シネ・ヴィヴァン・六本木が今年いっぱいで閉館(再開発にと  もない、ビル自体が取壊される)するのだが、思い出作りに最後のロードショウ  公開作品を見に行った次第。この後12日からの「CUBE」は既に見ているし、2  度見たい映画ではないので。  再開発の後、劇場はできるようですが、映画館はどうなるの?詳しくご存じな方  はぜひ、スクリーンキッスに情報をご提供してください。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆エンド・オブ・デイズ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    娯楽性:★★☆☆☆    総評 :★☆☆☆☆  先行オールナイトで早速楽しんできました。  シュワルツネッガー映画定番のアクション満載の娯楽映画。たとえ宗教色を嫌う  人でも、世紀末と神と悪魔のこの3つの主題が嫌でなければ大丈夫。  ただ問題はあまりにも決まりきったアクションとストーリーに退屈するというこ  と。ヘリコプターからぶら下がったり、車が爆破したり、銃撃はもちろんのこ  と、多少の謎解きが物語に深みをほんの少し足してはいるが、その謎はギャグか  と思われるくらいに簡単すぎる。  そんなに悪魔は単純か?弱いのか?もちろん悪魔と人間の闘いだから悪魔が強く  て賢いと勝てるわけないが、それにしても馬鹿まるだしだ。  私はシュワルツネッガーのファンだからまだ理解力を発揮して、彼の映画はこれ  でいいのだと感じる部分もあるが、いままでの彼のアクション映画に対して感じ  ていたあの迫力も今回は欠けていた。音響はドルビーEXのおかげで随分迫力を感  じるが、生かされているとはいえない。  ああ、今年一年を振り返ってなんとなく映画の当たり年だったなと感じていた直  後だっただけに、痛手となった。そう言えば今年も終わりに近づいた証拠に、"今  年のオスカー最有力候補"といったまったく当てにならない宣伝文句を良く聞く。  宣伝文句と言えども、この映画にオスカーは程遠いだろう。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI               hana ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-1999 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼ click here!

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