ScreenKiss Vol.079

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2000年 1月 25日 配信
ScreenKiss Vol.079

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Vol.079

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □一瞬の夢   □パゾリーニ映画祭 その詩と映像   □第3回 北とぴあ映画祭−家族への眼ざし >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆おしらせ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ □ホームページ  スクリーンキスのホームページでは、過去のバックナンバーの閲覧やその記事の  検索などが出来ます。また映画祭レポートやインタビュー記事などは写真付きで  ご覧になれます。  メールマガジンだけでは表現できない部分がありますので、こちらも併せてご覧  下さい。 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆1☆一瞬の夢☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ★★★★☆    1997年 中国映画    監督・脚本:ジャ・ジャンクー    出演:ワン・ホンワァイ  1998年ベルリン映画祭最優秀新人監督賞・最優秀アジア映画賞、ナント三大陸映  画祭ブランプリ賞をはじめ、バンクーバー国際映画祭、プサン国際映画祭、サン  フランシスコ国際映画祭などでつぎつぎと賞を受賞している。国際的な評価が非  常に高い作品。  ぜひ皆さんにも映画館で見てもらいたい。  「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が低予算映画にもかかわらず大成功を収め  ているが、映画としての評価というよりもクロスメディアの中での成功だった。  日本では映画として見た場合の評価が高くはないようだ。  しかしこの「一瞬の夢」は映画として最大限に評価できる。丁寧に撮影され、編  集されているし、素人ばかりの役者達とは思えないくらい演技が上手い。  とくに主人公のスリをする青年シャオ・ウー役のワン・ホンワァイは、セリフは  別として体から滲み出るスリの空しさ淋しさを体現し、感情を体全体で表現でき  ているし、落ち着きのない仕草、あの小汚さは本当のワンの姿としか思えない。  ウーの着ているよれよれのオーバーサイズのスーツ、太い黒縁の眼鏡は彼の役柄  にぴったし合っているし、つける度に「エリーゼの為に」が鳴るライター、カラ  オケ・パブ、部屋や銭湯の汚れ、壁のポスター、テレビやラジオの音等など…全  てが上手い。また、町の騒音や風景は中国そのものを映し出していて、最近『中  国映画の全貌2000』で見てきた中国映画とは一線を画している。  映画は小汚いスーツをきた青年ウーがバスの中でスリをする所から始まる。ヨン  の結婚式。ヨンとウーはスリ仲間だったが、ヨンは仲間を抜け今は青年実業家。  その為相変わらずスリを続けるウーは結婚式にも呼んでもらえない。ウーはカラ  オケ・パブで働くメイメイと知り合い、お互いに引かれあう。  ユー・リクウァイの撮影はハンドカメラで、多少手振れが気になる場面があるが  それでも本当に見事な撮影。長いカットと短いカットが適切に適度に入り混じ  り、それら全てがタイミング良く交わっている。メイメイの部屋の中で見せる自  然なライティングや、道端での自然な撮影はまるでその場にたたずみライブでも  見ているかのようだ。  ただ、脚本としてはメリハリがなく、ちょっと眠気が訪れるような映画。細部ま  で細かい演出が行き届いているが単調さがたいくつだ。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆愛の集会☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    1963-64年 92分    インタビュアー・語り:ピエロ・パオロ・パゾリーニ    パゾリーニ映画祭 その詩と映像  イタリア各地で各階層に性や恋愛、結婚・離婚などに関してインタビューを行  い、イタリア人の本質を描こうとした映画。映画というより、記録映画といった  方が適切だろう。  映画を見るという気分ではなく、パゾリーニ映画の全貌の中で、1つのスタイ  ル、功績を確認したという気分。映画としてみることはできない。  オープニングは、「赤ちゃんはどこから生まれるの?」という問いかけを子供達  に向ける。引き続き「性的に女性は男性と平等か?」、「結婚について」、「離  婚について」、「娼婦について」といった具合に質問をしている。田舎町、リ  ゾート地と場所をかえ、フィルムを使いまくったのではなかろうか。  最終的に、ブルジョア階級からの意見を取れなかったとインタビュアーが述べた  後、「本当に真のイタリアが見えたか?」という自問に答えを添えた後、結婚式  を終えた2人、つまり夫婦のショットでまとめている。  92分でも長く、退屈な作品。1時間でも十分すぎるだろう。唯一楽しめるの  は、何ヶ所か「自主規制」として音声をカットしている場面。「ピーーー!」で  はなく、音声がないあの一瞬は想像力を掻きたてられて微笑ましい。  尚、この企画は2月25日の「ソドムの市」まで彼の送り出した作品の全貌を追  う。26日からは「パゾリーニ・スキャンダル」で彼自身の生涯を垣間見る。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆第3回 北とぴあ映画祭−家族への眼ざし☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  2月18、19、20日 東京都内JR王子駅近く 北とぴあ つつじホールにて開  催  96年、98年と1年置きに開催され、今年が3回目となる映画祭。今年のテー  マはずばり『家族』最近の家庭崩壊や、重大事件から問題意識されることが多  く、時期的にもタイミングいい企画内容だろう。家族を主題にした長・短編映画  12本を集め、ゲストのトークと、対談をはさんで3日間の上映。  18日20:35のトークゲストはリ・イン氏:日本のテレビ局でドキュメンタ  リー番組制作を行っている。彼が監督した初の長編映画「2H」は99年ベルリ  ン映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞。  19日14:50の対談は佐藤真氏と森崎東氏(「ラブ・レター」、「時代屋の  女房」などの監督)  20日15:45の対談は佐藤真氏と諏訪敦彦氏(「2/デュオ」、「M/OTHER」  などの監督 「M/OTHER」は99年カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞) □上映作品一部紹介  22年アメリカのドキュメンタリー映画「極北のナヌーク」(初めてドキュメン  タリーの名がついた映画)   68年フレデリック・ワイズマン監督の「高校」   94年インド映画「父・息子・聖なる戦い」   94年フィリピン映画「虹のアルバム」   85年ベトナム映画「思いやりの話」  リ・イン監督の「2H」と、諏訪敦彦監督の「M/OTHER」、佐藤真監督の「まひる  のほし」、森崎東監督の「女咲かせます」もそれぞれ上映されます。  各地、各映画館でこのようなミニ映画祭が開催されているようですが、もっとが  んばって開催してもらいたい。上映作品の選択にはしっかりとした企画が重要で  すが、そのアイデアに集客力がなければ開催は無理でしょう。  よく映画館にアンケート用紙がおいてありますが、あの中に特集希望欄をもうけ  てアンケートをとるといった簡単な方法があります。どうかよりいっそうの特色  ある企画と、工夫をお願いします。  また東京、近郊以外にもマニアックな特集上映を行っている映画館があると思い  ます。私は都内在住でなかなか他の県には行けませんので、読者の皆さんからの  紹介記事をお待ちしております。  スクリーンキッスでは、そんな映画館を応援していきます。 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-1999 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼