ScreenKiss Vol.082

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2000年 1月 30日 配信
ScreenKiss Vol.082

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Vol.082

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □地上より何処かで   □ボーン・コレクター   □ロンドン映画情報 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆おしらせ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ □ホームページ  スクリーンキスのホームページでは、過去のバックナンバーの閲覧やその記事の  検索などが出来ます。また映画祭レポートやインタビュー記事などは写真付きで  ご覧になれます。  メールマガジンだけでは表現できない部分がありますので、こちらも併せてご覧  下さい。 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆1☆地上より何処かで☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ★★★☆☆    4月以降公開予定    監督:ウェイン・ワン    俳優:スーザン・サランドン、ナタリー・ポートマン  「レオン」「スターウォーズ」と気丈な少女を演じさせたらピカイチの美少女  ポートマンと、これまた母親役を演じさせたらピカイチの大人の女、サランドン  が母子を演じるという事で間違いなくお涙頂戴のコテコテ感動物かな、と思って  いたら、意外にも淡々とした爽やかな作品である。  常に生活に変化を求める飛んでる母親(サランドン)と、そんな母親に少々ウン  ザリしている娘アン(ポートマン)。娘の将来のため!を口実に、憧れの地、ビ  バリーヒルズにあてもなく移り住んだ二人。しかし娘には彼女なりの夢があ  り・・要はお互いに愛し合っているが、上手く伝えられない二人の葛藤と自立を  描いた物語なのだが、二人のやり取りが大袈裟過ぎず、あくまで自然なのがい  い。  「ジョイ・ラッククラブ」や「スモーク」で見事な人物描写をした監督、ウェイ  ン・ワンだが本作でも2人の会話がウィットに富んでおり、わざとらしさがなく  さすがと感じてしまう。ビバリー・ヒルズというオシャレな場所が舞台にもかか  わらず、粗大ゴミを拾って来たり、部屋の電気がロクにつかなかったりと、あく  まで庶民的なテイストも過去の作品に通じるものがあり、中国系である監督らし  い視点で描かれている。  海辺で男をナンパし、朝帰りした挙句、「一緒に日の出を見に行こう!」と娘を  叩き起こす母親。(が、結局捨てられる。)こんなキャラ普通なら許せないのだ  が、サランドンが演じるとそこはかとなく知性と独特の色気が加わって憎めな  い。過去の作品、「さよならゲーム」、「ぼくの美しい人だから」でもそうだ  が、どんなにハスッパな役をやっても凛としてみじめったらしくならないのだ。  さすがハリウッド屈指の演技派&知性派女優、賢母もやればダメママも出来るの  である。53歳!とはとても思えないクールな着こなしにもご注目下さい。水着  やチャイナドレス姿がイケてるんだな。12才も年下のティム・ロビンスが夢中  になるわけだ。  ナタリー・ポートマンもいい。今までは決して涙は見せません!って感じの役が  多かったけれど、本作ではよく泣くんだな。泣き顔がこんなに美しいなんて羨ま  しい。一見冷めていて、母親を突き放しているくせに、本当は誰よりも愛してい  る、そんな心の揺れを見事に表現しています。ピュアなんだなあ。  ただ、映画としてはいま一つ単調。これといった盛り上がりもないし、イケイケ  の母親と内向的な娘という組み合わせは親子ものとしてはありがちすぎる気もす  る。公開前のため具体的な説明は避けるが、涙をさらうため入れてみました、と  いう感じの葬式シーンなどはあまり好きになれなかった。撮影、音楽などもこれ  といって際立った所はなくインパクトに欠ける。  しかし、やはり二人の主演女優の演技をみるだけでも価値がある作品と言える  し、とりわけ子育ての経験がある女性には涙なしでは見られないであろう。  男性に薦める作品ではないと思うが、親子でみてほしい作品である。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ボーン・コレクター☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ★★★★☆    ゴールデン・ウィーク公開予定    監督:フィリップ・ノイス    主演:デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー  人種差別と戦うボクサーを描いた「ハリケーン」で見事ゴールデン・グローブ賞  で主演男優賞を獲得したデンゼル様。そう、今年はまさに彼の当たり年。思えば  「遠い夜明け」で彼を知り、オスカーをゲットした「グローリー」で大ファンに  なった私としてはこの時をどんなに待ったことか。思えばこんなにいい役者なの  にいまいち役に恵まれなかった人である。一連のスパイク・リー映画は大好きだ  けれど、万人受けする作品ではないし。  その彼が昨年は「マーシャル・ロー」「ハリケーン」そして本作と立て続けに出  演し、全てが大ヒット。今年中ハリウッド一ハンサム(と、私は信じているし、  現にニューズ・ウイーク誌の美男美女を科学的根拠から分析する特集では彼の顔  が例に出されていたし。)な彼のお顔を拝見できるかと思うと超ハッピー。  で、この作品本当に顔しか拝めない。何故ならデンゼル扮するライム刑事は事故  で四肢が麻痺しベットで寝たきりなのだから。その顔だけの演技がまたお見事。  絶望感、恐怖、哀しみ、苛立ち・・・を体を使わずにここまで表現できるとは。  そして体が動かなくてもフェロモン満点である。(彼の抜群のプロポーションが  見れないなんて残念ですが。)  頭脳明晰で数々の事件を解決してきたな刑事ライムは、事故でベットで寝たきり  となってしまう。そんな折、N・Yでなんとも残虐な殺人事件が相次ぐ。犠牲者は  全て生きている内に、体を切りこまれ、骨の一部が取り出されているのだ。たま  たま第一被害者の発見者となった女性刑事アメリア(アンジェリーナ・ジョ  リー)は殆ど現場の経験もないままライムにその能力を見込まれ・・・  まず、ストーリ自体が面白いと思う。優秀でありながらもはや刑事でもなく、自  分では動くことも出来ない男と、死体を見て泣き出すような、美しい若い女刑  事。ただ事件を追うだけではなく、二人の心理的葛藤や成長、そして信頼感など  を描いたことでただのサスペンスにならずストーリーに幅が出た。また動けない  ということが余計恐怖感を募らせる。  そして恐怖をあおる演出が見事犯人がタクシードライバーを装っているので「こ  んなことが自分の身に起こったらどうしよう」と、旅行好きの私にとっては背筋  も凍る思い。もう恐くてN・Yのタクシーには乗れまい・・・殺し方もかなり残  虐。すぐには殺さず生きたまま苦しめるのだ。ひ、ひどい。故にグロいのが駄目  な方は目をつぶるように。タクシーにぶら下がったキーホルダーがなんとも不気  味なんだよなあ。「セブン」も顔負けのダークな映像も魅力。  主演女優のジョリーはあまり馴染みのない女優であるが、正統派の細身の美人  で、その彼女がポリスの制服を着込み、武装する姿はほんとにクールで憧れしま  う。「エントラップメント」のキャサリン・セダ・ジョーンズ、「マトリック  ス」のキャリー・アン・モスや「ダブル・ジョパティ」のアシュレー・ジャッド  などなどここ最近こういう「強くて美しい女」がハリウッドのキーワードなのか  も。(女が男を守る時がきたのかね、やれやれ。故にエンド・オブ・デイズは流  行らなかったのでしょうかね。)彼女もまたウィノナ・ライダーと共演した  「Girls,Interrupted」で本年度のゴールデングローブ賞をゲット。本作での共演  は偶然か、因縁か・・・  ラスト・シーンがややアクション映画っぽくなってしまったのが残念。が原作を  立ち読みした限りではかなり忠実に再現した故ともいえよう。とにかくゾクゾク  したい人におすすめ。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆ロンドン映画情報☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  「新年号」として発売された映画関係雑誌には、「今年公開される注目作!」に  ついての情報が満載されているのは日本もイギリスも同じ事。ただ、「今年見る  べき50本!」なる記事を見ても、ほとんどがアメリカ映画。(この点も日本と  同じ。多分世界中同じでしょうが。)勿論アメリカ映画も大好きだけれど、折角  イギリスにいるのだから「イギリスならでは」の話題を提供したい私としては  少々残念だったりもするのが本音です。  今年前半の注目作の公開日程も続々発表になっている。「超」級の大作・話題作  については、世界的にあまり公開日程がずれないのかもしれないけれど、ざっと  目を通したところ、ScreenKiss読者が好みそうな作品については日本公開より  少々こちらの方が早く見られる作品が多いかも。心して、いち早く情報をお伝え  すべく努力致しますのでご期待下さいませ。  先週、今週駅の売店、本屋の雑誌コーナーを賑わしているのは、何といってもレ  オナルド・ディカプリオ。2月11日の「ザ・ビーチ」公開を前にして「Face」  「Time out」等々、ロンドンのhipな情報を伝える雑誌を筆頭に、各種雑誌が続々  とレオを表紙にし始めた。  さて今回のレオ様、写真、映画の予告編を見る限り、う〜んやっぱり少しふっく  らしてるかも。本当にひょろ〜っと細くって、まさに「ヌードル(レオの子供時  代のあだ名だそうです)」だった頃(例えば「ギルバート・グレイブ」とかね)  を覚えている人が多いから、本当はちっとも太ってないレオなのに、「うっすら  脂肪が、、」とか「もう一絞り!」と思う人も多いのだろうなあ。スターは本当  に大変なお仕事。  その他、公開間近の話題作はマッド・デイモン、グウィネス・パルトロー主演、  ジュード・ロウ、ケイト・ブランシェットも出ているアンソニー・ミンゲラ監督  の「太陽がいっぱい」のリメイク「エクリプス」2月25日公開予定。トム・ハ  ンクスの新作「グリーン・マイル」2月18日公開予定。「トイ・ストーリー  2」2月11日、「アメリカン・ビューティ」1月28日、トム・クルーズが助  演している「マグノリア」3月3日、、、等々。  「ザ・ビーチ」以外の上記の作品は、先日発表になった「ゴールデン・グローブ  賞」がらみのものなので、「オスカー当日は、学校・会社休んでテレビの前に朝  10時からスタンバイ」という人は覚えておいて下さいませ。  「エクリプス」は、イギリス俳優ジュード・ロウも出ているし、舞台はヨーロッ  パだし、というのが関係しているのかいないのか、昨年秋頃から原作が書店に山  積で売られている。日本でも今年ジュード・ロウの作品が後2本公開予定とのこ  と。今年はジュード・ロウブレイクの年となるのか?  さて、現在ロンドンで公開中の話題作についても少々。ティム・バートンの新  作、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ主演の「スリーピィ・ホロウ」  は1月14日に公開にになったが、年末20日過ぎから、ロンドンの中心部の地  下鉄構内に巨大なポスターが貼られ、どの映画よりも最も目立っていた。その甲  斐あってか、「Time out 」の「Top10 grosser」によれば「007」を蹴散らし  1位からのスタートとなった。カトリーヌ・ドヌーブ、エマニュエル・ベアー  ル、ジョン・マルコヴィッジ主演の「Time Regaind 」(プルーストの「失われた  時を求めて」の数度目の映画化)も、この手の作品としては興行的にもまずまず  で、なかなか好評のようである。  そして、やっとイギリス映画について。日本でも今年公開予定のアラン・パー  カー監督の新作「アンジェラの灰」、1月14日に公開された。主演はエミ  リー・ワトソン、ロバート・カーライル。  フランク・マッコートのベストセラーとなった自伝的小説を映画化したものだ  が、1930年代、ニューヨーク・ブルックリンから貧困のアイルランドをに  戻ってきた一家の物語を5歳から青年期(16歳?)までのフランキーの視点か  ら描かれている。  悲しい子供時代が描かれた作品を見るたびに、「親は子供を選べない」「どんな  に辛くても大きくなるまで逃げ出せない」と思う。親も子供を選べないと言って  しまえばそれまでだが、でも両者は少し違う事のように思う。子供は決められた  環境でどんなに辛くとも何とか生き残らなくてはならないし、そして幸せな子供  時代の思い出を持たずに大人になった人間は、ずっと痛みを持って生きていかな  くてはならないのだから残酷だ。  いたたまれない貧困を描いた物語だが、楽しげなジャズの調べが時折入り、ただ  の暗い物語に終始せずどことなくコミカルな匂いを漂わせている。「フラン  キー」役は5歳から、10歳から、15歳から、の3人で演じられているが、5  歳からのフランキー役の子役Joe Breen のインパクトはものすごい。イギリス版  のポスターはこの子のアップのみ。少し怒ったような、でも悲しげな顔。「一生  懸命」という言葉が浮かんでしまうような強い眼差しの彼の顔一つで、この物語  を語ってしまうような所がある。けなげで、優しくて、賢い長男フランキーが、  小さな兄弟達の面倒を見たり、真っ直ぐな瞳でお祈りするシーンは涙をそそる。  子役3人がとても達者なので、エミリー・ワトソン、ロバート・カーライルの演  技がそれほど目に入らなかった。146分の長編。「万人向き」の映画ではない  かもしれないが、ドラマ好きにはお勧めです。  「いつか又アメリカに」と思いつづけたフランキー。今でも「アメリカン・ド  リーム」は存在するのかな?ニューヨークに憧れる、ロンドン贔屓のわたくしの  胸を熱くさせる作品でした。                                    hana __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-1999 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼