ScreenKiss Vol.094

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Vol.094

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □ミニ情報   □ミフネ   □ハズバンズ   □『カリスマ』初日舞台挨拶   □家に帰りたくないオールナイト >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆ミニ情報☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ □独立少年合唱団  この度、第50回ベルリン国際映画祭において、アルフレート・バウアー賞を受賞  した『独立少年合唱団』(緒方明監督)の受賞式の模様を映画祭の様子とともに  放送。  「JMWS5『独立少年合唱団』ベルリン映画祭へ」  3月4日(土)午後 9:45〜9:55  3月5日(日)午前11:40〜11:50  WOWOW(BS-5)にて放送  アルフレート・バウアー賞とは:映画祭の創始者アルフレート・バウアーを記念  して、革新的な作品やデビュー作に対し贈られる賞。過去には『ロミオ&ジュリ  エット』(バズ・ラーマン)、『汚れた血』(レオス・カラックス)等が該当し  ている。 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆1☆ミフネ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    MIFUNE SIDESTE SANG    ★★☆☆☆    1999年/デンマーク/98分    監督:ソーレン・クラウ・ヤコブセン    出演:アナス・ベアテルセン    99年ベルリン映画祭銀熊賞    http://www.kuzui.co.jp/mifune/  兄ルードは、都会での成功を目前にした弟クリスチンを先の見えない田舎生活に  引きもどしてしまう。それは突然の父の死がもたらした、しかたのない事だっ  た。  クリスチンが兄弟愛を次第に取りもどすまでの数日間に、彼の都会での成功や、  社長の娘をものにするという目論見までも失ってしまう。次第に都会での生活ま  でもあきらめてしまい、しぶしぶ田舎で暮らし始める。  その反面、戻ってきた田舎では自分の感情に正直な恋愛を見つけ、兄との毎日を  楽しみ始める。  そんなクリスチンは、題名の通り「七人の侍」で三船敏郎が演じた菊千代にそっ  くり。  ドグマのルールに捕われているという印象を「セレブレーション」では強く感じ  たが、この映画ではそのルールを感じさせない。そのルールの中でも十分力量を  発揮したと言えよう。暗い室内で無理に撮影する事もほとんどなく、比較的目ざ  わりな箇所も少なく、映像の見易さという点で十分ストーリーに集中できる。  しかしこのストーリー自体に物足りなさを感じた。兄の宇宙人の真似がやたらと  微笑ましいのだが、兄の成り行きや、娼婦と弟の行動、都会のストレスと、田舎  のストレス。どれをとっても大袈裟でしっくりこない。4人の関係も、この場か  ぎりとしか思えないから愛情をもって見守るような気にもならない。3人の都会  人が田舎暮らしで癒されていくのだが、なにも問題は解決しそうになく、彼等が  都会にもどればまたもとの通り。  表面的な変化を描いたにすぎないようで、本当のテーマが現れてこない。  エンディングも菊千代のその姿と重なるわけでもないし、どうもコメントしにく  い、無感動な映画だった。  ベルリンと私はやはり相性が悪いらしい。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ハズバンズ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    1970年/アメリカ/カラー/130min    監督・出演:ジョン・カサヴェテス    出演:ベン・ギャザラ、ピーター・フォーク、ジェニー・リー・ライト    シネアミューズ 3月18日(土)〜4月7日(金)  広告デザイナーのハリー、新聞記者のアーチー、歯科医のガスは40代。それに  もう一人加えた4人組は、いつも一緒。が、その「もう一人」が突然の死を迎え  る。その葬式の帰り、彼等の頭に突然沸き起こる疑問。『このままでいいの  か?』そして全員が「帰宅拒否」に。そして3日かけて探し求めた彼等の「生き  る証」とは・・・。  先日ケーブルTVで、刑事コロンボの特集をしていた。ベン・ギャザラ監督の『権  力の墓穴』とジョン・カサヴェテス主演の『黒のエチュード』を見ているうち、  このカサヴェテス一家から抜けてしまったのは他でもない、彼自身だったん  だ・・・まるで彼の遺言みたいじゃないか・・・と、つい『ハズバンズ』とシン  クロしてしまい、ほろりときてしまいました。  さて、この作品での彼は、少年がそのまま成長したような無邪気さと、バカバカ  しさとそして、ときたま覗く分別ある立派な?中年をスクリーン一杯に演じてい  る。等身大の人物像を、気心の知れた仲間と(もっとも、この映画制作を通して  彼等の固い絆が結ばれたそうだが)本当に楽しそうに撮ったような感じがする。  実際、本人にとっても、かなり特別な愛着をもっていたという事だが、30年前  の作品にして「古臭さ」を感じさせない宝物のような作品だ。  そこそこの社会的地位と、家庭。ルーティーンな生活の延長に「死」を予感した  彼等は行動に出る。喪服のまま道路を早足競走をし、子供の頃諦めたスポーツを  し、飲みまくって騒いだ末に、仕上げは外国でギャンブルと女性とのアバン  チュールを楽しむ。  日常からの脱出。が、一旦手に入れてみると、意外と純情で平凡な自分が見えて  くる・・。ここでハリーだけが、この非日常のままでエンディングとなるところ  も面白い。彼には別な人生が待っているのだろうか・・・。  Johnny I hardly knew ye... 中年が少年達に戻った瞬間、思わず一緒に口ずさみ  たくなるこの音楽と共(選曲も意味深だ)に、テンポよく進行するストーリー展  開と、随所に見られるコミカルな演出にはどこか、苦笑いしてしまう。  それにしても、今や上品はおじさま俳優として活躍中の3人の、油ののった30  年前の姿を見られるというのも貴重。濃い系おじさまのベン・ギャザラも昔か  ら?アクが強かったし、最近ご無沙汰のピーター・フォークは個性の強い2人の  間で、本来の彼自身のアクが巧くミックスされていたし。  そして、何と言っても「ギリシャ人スタイル」だの、「背が小さくて」だのと、  自嘲気味な台詞を満載させながらも、カサベテスってこんなにハンサムだったん  だ、と再発見してしまった。何しろ、気づいた時には既にニューヨーク派の巨匠  だったし、奥様と出演の作品は結構シリアスだったから。  同世代の男性は、身につまされて、同世代の女性はご主人の心境の勉強に、若い  人々はパパの気持ちを思い遣って、将来の参考に・・・?是非見て下さい。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆『カリスマ』初日舞台挨拶☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  黒沢清監督作品『カリスマ』の初日舞台挨拶が、2月26日(土)、テアトル新宿に  て行われた。初回の入場者は218席をゆうに上回り、通路の座布団、立ち見、と会  場は熱気に包まれていた。  この日、舞台挨拶に立ったのは、黒沢監督、役所広司、池内博之、風吹ジュン、  大杉漣の5人。何だか全員、申し合わせたような黒い服装で登場、特に背の高い  役所、大杉、池内の3名が並ぶとかなり迫力があった。  以下は、それぞれの舞台挨拶とロビーでのインタビューを構成したものである。 ■黒沢清監督  「たくさんの皆様、御来場ありがとうございます。こうした挨拶の場では『多く  の人に広めてください』と言うのが通例なんですが、この作品を他人にどう伝え  るか、となると凄く難しいと思います。ここに今日、300人の皆様がいたとすれ  ば、300通りの解釈があると思うんです。  コメディ、ホラー、あるいは哲学的な作品、と受け取る方もいるでしょう。僕が  伝え方は言えません。皆さんのこうした、それぞれの感じ方で、伝えて頂ければ  いいと思います。  色々な世界で上映されてきて、日本が一番最後の公開になってしまいました。本  当は、見た方の感想を一人一人つかまえて聞きたい位なんです。」  この作品の構想のきっかけを尋ねられて、「実は日本でインディ・ジョーンズみ  たいな作品が出来ないかなあ〜というところから始まりました。インディ・  ジョーンズといえば、宝物を取り合う話で、その宝物が宝石だったりすると、世  界中を動いてしまう事になってしまう。で、ここでは、宝物が動かない・・安い  ものがいいかなって。で、考えていったら木になってしまったんです。それか  ら、こんなに話が発展してしまって」という事だった。  今大ブームの「カリスマ」という用語については、この構想を練った10年前でさ  え、死語に近く、当時は新鮮な感じがしたけど、今の、この言葉から連想される  モノは考えないことにしてるのだそうだ。  自分の作品なのに(というか、だからか)舞台に立った5人の中では、一番居心  地の悪そうな雰囲気だった監督。出演者の方々が口々に言ったように、この人は  とてもシャイなのかもしれない。マイクを手にしていない時は、終始右手を口に  当て、左手はポケットに、目線は下にしたままだった。  口を開けば、いたって穏やかで、それでいて茶目っ気もある。現場を知る人は、  口を揃えて「寡黙な監督」と表現する。が、その実、その頭の中には計り知れな  い様々な知識と情熱とアイデアが詰まっているようだ。きっと、頭の中のキャパ  を放出するには、出口としての「言葉」が少なすぎて、つい「寡黙」になってし  まうのかもしれない。 ■池内博之  「撮影は1年程前で、大変だったが、黒沢監督作品に出演出来てよかった。自分  にとっては、とても大事な作品。役者としても勉強になり、いい作品に出させて  貰えたと思っている。また、撮影現場は個人的にも好きな富士山だったので、写  真もたくさん撮った。」  黒沢監督が彼に魅力を感じて、今回のオファーがあったという事だが、彼自身は  監督に対しては、最初「目を合さないで喋るので、シャイな方なんだな」と思っ  たそう。そして、撮影が進んでいくと「不思議だな。この人何考えているんだろ  う」と感じたという。  役所氏とのシーンでは「彼を引っ張るところが、滅茶重かった。でも、彼との  取っ組み合いのシーンは好き。鼻に指突っ込んじゃったり、大変でしたけど」と  言って、役所氏と顔を見合わせて笑っていた。  初日の舞台挨拶、しかもベテラン陣に囲まれての事で、大分緊張していたらし  く、手にはぐっしょり汗をかいていたというが、彼曰く「緊張してますが、最近  便秘気味で、そのせいもあるみたいです」。  小顔でナマもミステリアスな感じの池内さん、傍目にもわかる程の緊張ぶりで、  ちょっと気の毒な感じもしました。 ■風吹ジュン  「今回は初めての黒沢監督作品。これまでは母親役が多く、日常会話の台詞ばか  りだったが、今回は植物学者の役で台本を読むだけでも楽しかった。監督からも  色々アドバイスを受けて、ステレオタイプでない役作りが出来たと思う。この役  作りには、具体的なモデルがいるが、自分とはあまりに懸け離れているので、こ  こでは名前は言えない。  撮影現場は、共演者も皆優しくてよかった。役者には変わった人が多いが、今回  はいたってノーマルだったと思う。」  監督の魅力は?と聞かれ「青年の延長線上にいる人。役者としてトキメキを感じ  られる。監督の前では素直になれて、互いに鏡として最高だと思う。(監督作品  に多数出演の大杉漣が「自分は愛人的存在」というのを受けて)私も監督の愛人  の一人にして欲しい」と答えていた。  また、役所広司とも初共演だが、これには「彼の方が年上と思ってしまえる程、  落ち着いた人。もともと彼のファンだったので、ナマが見られて嬉しかった。」  のだそうだ。  レイシーなドレスの風吹さんは、小柄でとても可愛かった。落ち着いた喋り方な  がら、柔らかな声にはほっとさせられる。作品では洞口依子演ずる、ファムファ  タル的妹に比べ、地味な存在だが、実際はとても華のある人でした。 ■大杉漣  「黒沢作品には1990年の『もだえ苦しむ活字中毒者・地獄の味噌蔵』(TV)以来  18本目の出演となる。今回、富士山の樹海での撮影もあったが、丁度、この樹海  が黒沢ワールドに似ていると思う。どちらにも進めるのだが、どちらが正しいの  か判らない・・・。この作品を見た皆さんは、是非お友だちに伝えて、一人でも  たくさんの方が見て下さり、ロングランになるようにしてほしい」  監督との仕事が長いとはいえ、現場での動きはやはり指示待ち。「監督が『あっ  ちに動いてください』と仰るので『何で動くんですか?』って聞くと『意味はな  いんですよね』って。でもこれが面白い事に、従ってみるとちゃんとハマるんで  すよね。  僕は監督に『爆弾』って言われるんです。放っておくと、現場で余計な事しちゃ  う。でも、それを監督は本番できちっと切ってくれる。監督と僕の関係?恋人で  も、本妻でもないけど、愛人的存在かな?」  この方、数多い出演作ではコワモテのせいか、アクの強い役が多い。確かに、こ  の顔でキッと睨まれたら怖いかもしれない。この日も黒の革ジャンにサングラス  といういでたちで登場、トイレ帰りにロビーを横切った時でさえ、迫力があっ  た。が、一旦口を開くと、何というひょうきんさ。  『CURE』の時も(頼まれもしないのに?)カツラ持参で現場に行ったり(実際は  使い物にならなかったらしい)したらしいから、何かしらアドリブしてしまう  「体質」のようだ。もしかして、『Avec mon mari』のどこか子供っぽい役所が一  番「本人」に近いのかもしれない、と思った。 ■役所広司  「この作品は色々な見方が出来て、味わい深いもの。黒沢監督作品は、今回で3  本目だが、監督の本は、最後まで読ませる力があって、とても好き。本を読んで  から出演を決めるというより、黒沢さんの作品に参加したい、という気持ちが強  い。  いつも、自分だけズルして、事前に役のヒントを頂く。すると監督と話している  うちに、こちらに要求される人物像が判ってきて、現場で初めて演技するより、  早いリアクションが出来る。監督は(池内さんだけでなく)自分とも目を合さな  いけど、現場では、監督のスタイルはいつも決まっているし、早いしテンポもい  い。」  「撮影現場ではお弁当を食べるときも、監督だけ一人で食べて、次の撮影の事を  考えているみたい。多分、役者と喋ると皆、演技について色々言うからうるさい  んじゃないかな」という役所氏発言に、監督曰く「弁当は一人で食べた方が消化  がいいかなって。そういう時ってスタッフとかも、色々聞いてくるんで、その時  難しい事を考えているフリしてれば、寄って来ないかな〜と思って。」  作品の中で走るシーンが多くて大変では?の質問には「好きでやっているので、  楽しかった。勿論、朝早いとか、寒いとかっていう大変さはあったけど、撮影自  体、雰囲気がとてもよかったので。」とにこやかに答えていた。  風吹さんの言う通り、この人、凄く落ち着きがある。今の日本映画って、丁度彼  位の年齢層の「いい役者」が少ないような気がする。そう考えると、彼がこのと  ころ『Shall we ダンス?』『うなぎ』『CURE』等、注目され続けているのも納得  出来る。  挨拶では、言葉を慎重に選んで真剣に答え、見るからに(多分実際もそうなんだ  ろうけど)真面目そう。背が高く、他の人の挨拶をじっと聞いている横顔など、  渋くて素敵だ。『失楽園』のヒットも彼あっての事か・・・と妙に感心してし  まった。  ただ、ひとつ発見してしまった。池内君の隣に並ぶと、身長がほぼ同じなのに、  何故か顔が彼の1.5倍の大きさに見えてしまうのだ。時代劇にも向いているって事  か〜と自己完結してしまいました。 蛇足:  筆者が初めて、ナマ監督を目にしたのは、数年前のPFFでの青山監督との対談。実  は、失礼ながらこの時は作品を見ていなかった。が、その口調から映画へのこだ  わりと愛情を感じた。その後、初めて目にした作品が『CURE』だったものだか  ら、ひどくびっくりしてしまった。  あとになって初めて(かなり強引に)話をした時、「あんな怖い映画を撮った人  と思えない」と、つい本音を言ったら「僕は普通の人間ですよ」と。丁度、ほぼ  1年前の今頃、『カリスマ』が終わったばかりの頃だった。あれよ、という間に  海外でも引っぱりだこに。が、いつお会いしても温厚で丁寧な態度は変わらな  い。  昨夏、『カリスマ』を見た時は、私的には「ありそうで怖い寓話」という気がし  て、後味もあまりよくなかった。なのに、鮮明に頭に焼き付いて離れない。それ  どころか、劇場で再度見ようか、という気にさえなっている。(実は『CURE』も  怖い、怖いと言いながら、録画ビデオを消せないでいる)  とても「普通の人間」技ではない、何かが黒沢監督を映画作りに駆り立てている  ような気がしてならない。次回作では、どんなマジックを見せてくれるのだろ  う。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □                                      >>☆4☆家に帰りたくないオールナイト☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    日時:3月4日(土)    場所:シネ・アミューズ(渋谷03-3496-2888)    スケジュール    11:15    開場    11:30〜1:55 『こわれゆく女』     2:15〜3:45  『アメリカの影』    4:05〜6:15  『ハズバンズ』  3月18日(土)からのカサヴェテス監督作品『ハズバンズ』(日本未公開)公開に  先駆けての先行上映オールナイト。(http://www.bitters.co.jp/)  ジョン・カサヴェテスといえば、泣く子も黙る?アメリカン・インディーズの父  にしてニューヨーク派の先駆者。1989年に59歳で他界するまで、ジーナ・ローラ  ンズとは業界きっての鴛鴦夫婦・・・と数々の伝説を持つ監督の日本劇場未公開  作品が、この春公開される。  自身、思い入れの深い『ハズバンズ』(1970)とジーナとの出会いを思わせる自  伝的作品『ミニーとモスコウイッツ』(1971)の2本だが、何れも彼が40代の  作品だ。今回の先行オールナイトでは、それに彼の初監督作『アメリカの影』  (1958)と、妻ジーナの為の戯曲を映像化し、彼女にゴールデングローブ主演女  優賞をもたらした『こわれゆく女』(1975)の2本のおいしいおまけ付き。  前者はわずか2,000ドルの製作費、無名の俳優、即興の演出、16mmのオールロケ  等、当時としては異例の作品で、英アカデミーにノミネートされた。その後、今  回モーニング&レイトショーでリバイバルされる『愛の奇跡』(1963)の製作に  繋がるものの、以降メジャー路線と方向を異にした、彼の軌跡を辿る上では重要  な作品だ。  一方、『こわれゆく女』は夫婦の心の葛藤を丹念に描いた作品で、かなり重厚な  仕上がりとなっている。『グロリア』の「かっこいい」ジーナとは大分印象が異  なるので、その演技の幅に注目してみるのもいいかもしれない。  それにしても、こんな面白い作品が未公開だったのは不思議だが、彼の独特の作  風はアメリカ国内でも公開を制限される、という憂き目にあったそうだ。そうな  るとまして、日本では公開が困難だったのだろう。  30年も昔の作品とはいえ、人間の持つ根元的な「普遍性」が見えてくる。カサ  ヴェテスファンならずとも、見て損はない?だろう。  で、とりあえず『ハズバンズ』からご紹介。『ミニーとモスコウイッツ』につい  ても、近々に掲載しますのでお楽しみに。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼