ScreenKiss Vol.096

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Vol.096

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □映画ミニ情報   □NextFrame   □タイムレスメロディ   □フェリシアの旅 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆映画ミニ情報☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ □噂の2人  「青春の輝き」「グッド・ウィル・ハンティング」「チェイシング・エイミー」  「ドグマ」これらの作品の共通点は・・・そう。ベン・アフレックとマット・デ  イモンが共に出演した映画。  そして新作「サードウィル」という作品でもこの2人は共演。この作品、デニ  ス・リチャーズ共演のラブコメだそうだが、いくらお色気路線のデニスでも2人  の間に入りこむ余地なし・・・という気がするんですがね。どうせなら「チェイ  シング〜」の三角関係をこの2人とグウィネス・パルドロウでやったら良かった  のに・・・(もしくはウィノナで。) □訂正  95号の「ゴッド・アンド・モンスター」の記事のタイトルが「遠い空の向こう  に」なっておりました。 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆1☆NextFrame☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ScreenKissは「NextFrame」を全面的に応援していくことに決定いたしました。  今回はこの映画祭に関して細かく紹介したいと思います。  「NextFrame」は、世界最大規模の学生映像フェスティバル。毎年開催されイラ  ン、台湾、日本、 ドイツ、イスラエル、オーストラリア,スコットランドや  キューバなど、世界23カ国 から集められた419点の学生による映像作品のう  ち、最優良作品を上映します。これまでにアメリカを始め、他9つの国々の大学  キャンパス、メディア・アート・セ ンター、ミュージアムや劇場をめぐるツアー  を実施。カンヌ映像祭では、 "emerging filmmakers section"での上映も行いまし  た。  今回は、この世界ツアーにおける日本での開催。2000年3月18日-19日に東京  国際フォーラムにて開催します。映像は実験映像、アニメーション、ドキュメン  タリー、物語の4つのカテゴリーで構成され、日本語翻訳をして 上映する予定で  す。また、Nextframeの優秀作品上映の他、Eyesawのビジュアルアーティスト  や、インタ ーディペンデント映画フォーラムの作品、フィンランドインスティ  テュート の映画やイギリス出身の若手によるアニメーションも上映する予定で  す。  今回のネクストフレームは、日本の映像文化の発展と、映像を通じて日本と世界  との国際交流を作ろうとする、テンプル大学学生と、多くの学生と社会人、在住  外国人有志、デキタンネットワークで共同チームを編成。このチームは、本年度  の「NextFrame」開催をきっかけに、世界の映像アーティ ストと日本の映像アー  ティスト、そして映像に興味のある人達が積極的に交流できる企画や場所作りを  目指しております。  世界と日本を通じて、映像を通じて全く新しい国際交流を作ろうというこのムー  ブメント。皆さんの参加をお待ちしております。 ■NextFrameとは、  「NextFrame」は、世界最大の学生映像製作者機関UFVA(University Film &  Video Association)が企画したもので、1993年からスタートしました。学生の映  像フェスティバルでは、アメリカ国内で最大、おそら くは世界でも最大規模の  フェスティバルと言えることでしょう。毎年、世界中から数多くの映像作品がエ  ントリー。本年度は、イラン、台湾、日本、ドイツ、イスラエル、オーストラリ  ア,スコットランドやキューバなど、世界23カ国から集められた419点の学生に  よる作品が集まりました。実験映像、アニメーショ ン、ドキュメンタリー、物語  など広い分野にんでいます。  この数多くの映像作品の中から、最優良作品を選出し、世界各地で上映するツ  アーを実施。これまでにアメ リカを始め、他9つの国々の大学キャンパス、メ  ディア・アート・センター、ミュージアムや劇場をめぐるツアーを実施。カンヌ  映像祭では、"emerging filmmakers section"での上映も行いました。日本に於い  ては、1999年からテンプル大学がホストとなり恵比寿ガーデンプレイスにて実  施。数多くの反 響を得ることができました。さらに運営も、有志の社会人・学生  を加え2000年度は、3月18日-19日に東 京国際フォーラムにて開催します。英  語と日本語に翻訳され上映します。(日本語翻訳: BluemoonEntertainment,Ltd) ■NextFrameの歴史  NextFrameは、フィラデルフィアにあるテンプル大学でフィルムとメディアアー  トを学んだデイブ・クラフト氏によって1993年に創設されました。UFVAは、そ  の年の8月に会議を設けることを企画し、クラフト氏は、その会議で質の高い学  生の映画やビデオ作品のサンプルを上映しようと思い立ちます。その噂は広ま  り、集まった応募作品数は315点。そのうちで優秀な9作品を会議で上映しまし  た。  反響は驚くほどで、「来年ももう一度やりたい」というたくさんの声が届けられ  ました。1994年には応募総数は413点にのぼり、そのうち36点の優秀作品をボ  ズマンにあるモンタナ州立大学で開催されたUFVA会議でプレミエ上映した後、ア  メリカの10都市でも上映。これが、私たちにとって初めて の上映ツアーとなり  ます。ツアーは、映像を学ぶ学生や映画愛好家にとって、その年の学生による最  高映像作品を観る機会を与えるだけでなく、学生作品がよりたくさんの人々の目  に触れる機会を作りました。  映像祭はさらに成長を続け、1995年には応募総数は482点に。その年には、選  び抜かれた39作品をアメリカ19都市で上映しただけでなく、初めて、オースト  ラリア、ニュージーランド、フィリピンで国際的な上映ツアーを行いました。  1995〜96年に実施したツアーが好評を博したことや、"The Independent Film &  Video Monthly"で特集記事が組まれたこともあってか、1996年には映像祭はさら  に大きくなっていきます。アメリカ38州、22カ国 の202の大学から660もの応  募作品が集まり、内34の優秀作品が国際ツアーに参加。97年6月まで5カ国27  箇所の開催地を巡って上映されました。 ■国際映画祭NEXTFRAME  UFVA'S TOURING FESTIVAL OF INTERNATIONAL STUDENT FILM & VIDEO ■日程 :2000年3月18日(土)、19日(日) ■場所 :東京国際フォーラム AVホール(Dブロック1階)      東京都千代田区丸の内三丁目5番1号(TEL.03-5221-9070)      JR有楽町駅より徒歩1分、JR線東京駅・地下鉄銀座駅より徒歩5分      http://www.tif.or.jp/forum/sisetu/hall/eizo.html      3月18日(土)PROGRAM A 開場:12時30分 上映:13時〜17時      3月18日(土)PROGRAM B 開場:17時30分 上映:18時〜22時      3月19日(日)PROGRAM B 開場:12時30分 上映:13時〜17時      3月19日(日)PROGRAM A 開場:17時30分 上映:18時〜22時      3月19日(日)後夜祭を予定 (原宿にてオールナイト)詳細後日       ※定員入替制(各プログラム定員:140名) ■入場料 :1500円(学生:1000円) ■チケット:チケットぴあ (03-3265-5592) ■主催:テンプル大学JAPAN ■運営:NEXTFRAME JAPAN PROJECT、DEKITAN NETWORK ■協賛:映像テクノアカデミア、東京映像芸術学院、インテリジェンス、     ブルームーンエンターテインメント、他 ■後援:東京アメリカンセンター、ブリティッシュカウンシル他 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆タイムレスメロディ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    1999年/35mm/カラー/95min    1999年プサン国際映画祭グランプリ受賞    2000年ロッテルダム国際映画祭・コンペティション部門正式招待作品    2000年香港国際映画祭正式招待作品    監督:奥原浩志    出演:青柳拓次、市川実日子、近藤太郎、若松武史、余貴美子、木場克己  飲酒を理由にレンタカーを借りられないでいた、田村を同乗させたのは、夫婦喧  嘩の末、家出した中年男。が、途中、妻と電話で和解した彼は田村を残しUターン  してしまう。  さびれたビリヤード場でアルバイトをしながら、好きな音楽を奏でる河本。その  友人のチカコ。ビリヤード場の常連で小さな船を持ち、この2人と親しい年輩の  篠田は、危ない仕事で生計をたててきたようだ。そして、ある日、篠田が急死す  る・・・。  4人の主人公達はいたって寡黙だ。が、言葉にしてしまうとはかなく消えてしま  う、お互いの距離や真実が、台詞の行間や視線に凝縮されている。この辺の呼吸  はとてもアジアな気がする。突如、母とのアメリカ行きを提案され、方向を見失  うチカコ。そんな彼女への想いを、その優しさでしか表現出来ない河本。それま  で父親のように2人を見守ってきた篠田の急死。代わりにやってきた、彼の息子  の田村。  互いにそれぞれを思い遣る一方、その距離間を縮める事で、自分自身が傷つく事  になるかもしれないリスクを避けてしまう。丁度針ねずみが、互いの針で傷つけ  ないように距離を保つように。そんな人間関係を表現したのか、3部構成の作  中、2部のタイトルは「スクラッチ」。現代の人間関係を意味しているのかもし  れない。  が、底辺に流れるのは時を越えた「メロディ」。作品の終章で一気に4人の距離  を縮めるのが音楽なのだ。ピアノの発表会に出ることで、父親に会えると思った  田村。言葉より互いを近くに感じられる「音楽」という媒体で結ばれるチカコ、  河本、そして田村。  鄙びたビリヤード場の薄暗い室内に比べ、屋外の光の使い方が効果的だ。逆光に  光る船、目が痛くなるような青空。そのまんま、主人公達の心境を表しているよ  うな気がする。だから、田村と河本で篠田の死体を海に葬る時でさえ、空は映え  渡っているのだ。紙切れ1枚の父の死を心のどこかで、拒否しつづけてきた息子  はこれでふっ切れたのだろうし、同行した河本も又、チカコの渡米に対する心の  準備が出来たのだろう。  見終わって、何故か優しい気持ちになれる作品だ。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆フェリシアの旅☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Felicia's Journy     1999年/イギリス・カナダ合作/カラー/スコープサイズ/116min     原作:ウィリアム・トレバー作「フェリシアの旅」     3月18日(土)〜渋谷シネマライズにて公開(03-3464-0051)     監督:アトム・エゴヤン     出演:ボブ・ホスキンス、エレーン・キャシディ、        アルシネ・カーンジャン 住所も告げずに去ってしまった、初恋の相手を探しに、アイルランドからバーミン ガムに渡ってきた少女、フェリシア。彼の子供を宿したまま、みつからずに途方に くれる彼女に温かい手を差し伸べたのは、工場の食堂をきりもりし、広大な自宅で 一人豪華な食事を作るグルマン、ヒルディッチ氏。が、彼の正体は・・・。 この作品は、昨年のカンヌでも話題となリ、『エキゾチカ』『スウィート・ヒアア フター』に続く「癒し」3部作の完結編なのだそうだ。 さて、監督はこの映画に時代背景や、寓話といった、いくつかのトリックを施して いる。冒頭でヒルディッチ氏が眺めているTVはモノクロ。画面は料理番組で、フラ ンス語訛りの先生の化粧は、昔のヴォーグの表紙みたいだ。彼の住む家の内部もど こかかびくさい様相を呈している。が、戸外にいる時、彼にだけ見える画面はざら つきがあるが、明らかに現代のホームビデオだ。 一方、いつも水色のカーディガンに同色のサンダル(これが、結構可愛いのだが) の冴えない顔色をしたフェリシアは、どこか頼り無く、田舎臭い。アイルランドの 場面では、それがもっと強調される。寝たきりの曾祖母はゲール語?をつぶやき、 彼女に判りやすいようにとの配慮からか、ヒルディッチとフェリシアの会話だけは 、この独特の発音が混在している。 美しい料理の先生であった、毋に溺愛された少年時代のヒルディッチは、だが、残 された画面に彼の台詞は一言もない。彼の記憶にはまた、父は存在しない。同様に フェリシアの愛した青年も、何やら訳ありの母親との二人暮しだ。フェリシアはと 言えば幼い頃に毋を亡くし、厳格な父の元で育てられている。 こうした、どこか時代離れし、肉親の愛に飢えた人々が微妙な連鎖をつくっている 。 そして狂言まわしのように登場する、宗教の押し売り人、ミス・カリガリー。 神からの救済を説きながら、いざヒルディッチの告白を聞くや、一目散に逃げ出し てしまう。ヒルディッチは自殺する事が、フェリシアは彼に命を断たれた者達の冥 福を祈る事が、それぞれの自己救済だったのだ。 監督は「ウイリアム・トレヴァーの原作に、『美女と野獣』の変型を見た」と言っ ているが、私はそこに更に「青髭」のイメージが重なる。G・クーパー主演で『青髭 8人目の妻』というのがあるが、『フェリシアの旅』でも丁度8人目の犠牲者とな りかかったのが彼女だったところも面白い。 広大な屋敷で、一人豪華な食事をし、壁にたくさんの肖像画を掲げているヒルディ ッチは、家族に憧れる孤独な老教授を描いた、ヴィスコンティの『家族の肖像』の ような感じもする。 ヒルディッチが善良な仮面から、その本性を表す瞬間の表情が実に巧い。いよいよ フェリシアに手をかけようと、睡眠薬入りのココアとビスケットを持って、階段を 昇ってくるところは、ヒッチコックの『白い恐怖』の一場面を彷佛とさせる。 「初めて他人に気遣ってもらえた男」と「初めて男性に美しいと言われた少女」の 出会いを軸に、そこここに仕掛けられたトリックが絡んで、独特の作品になった。 ヒルディッチの出囃みたいな、異様な音やアイルランドのケルト風音楽など、エゴ ヤン監督っぽさが最大限生かされているサウンドにも注目だ。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼