ScreenKiss Vol.099

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Vol.099

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □ベルリン国際映画祭レポート6   □NEXT FRAME記者会見   □マグノリア >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆ベルリン国際映画祭レポート6☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  今冬、日本でもスウェーデン作品「ロッタちゃん はじめてのおつかい」が話題  だったが、今回スカンジナビア各国の映画を見る機会に恵まれた。  「北欧」とひとまとまりに言うのは、「アジア」と言ったところで各々が全く異  なった文化圏であるのと同じように、北欧諸国の人達には失礼なのかもしれない  が、北欧の映画を見るたびに、他の地域とは違う独特な温度差のようなものを感  じる。色合い、光、透明感、、、そのひとつひとつが北欧映画の魅力であり、美  しさである。 -スウェーデン  「ロッタちゃん」の国スウェーデンが、今、力を入れて世界に売りこんでいるの  がキンダー部門のオープニング作品「Tsatsiki, morshin & polisen (Tsatsiki,  Mum and the policeman)」('99, Ella Lemhagen 監督)である。ギリシャにいる  お父さんに会うことを夢見る8歳の男の子Tsatsikiと、ロックスターになりたい  ママが主人公の子供映画である。  映画祭期間中に発行される情報誌の裏表紙一面に広告されたり、プレスオフィ  ス、フィルムマーケットの様子を見る限り、その力の入れようが伝わってきた。  キンダー部門のグランプリ含む2つの賞を受賞しただけあり、評判はかなり高  かったが、「ロッタちゃん」人気に乗じて日本で公開されるかな? -ノルウェー  ノルウェー映画、何か今まで見た作品はあるかと特と考えてみたがすぐにはどう  しても思い浮かばない。しかし、ノルウェー・フィルム・インスティテュート発  行のパンフレットに記載された各作品の写真を見ただけで、もうそれは独特の世  界であり、色合いであり、見る前からわくわくしてしまった。  「Eyeball」(2000, Catrine Telle 監督)は私の期待通りの作品だった。今まで見  たことも無い「色」の映画なのである。「カラフル」という陳腐な言葉では表せ  ない上品さがあるにもかかわらず、紛れも無くどぎついまでの原色とポップな色  の洪水でもある。それでいて水を湛えたような光沢のある画像は、ノルウェーの  ものなのか、この作品が初監督作であるTelle 監督の世界なのか?  サッカーボールが目にあたり、入院したデニス。彼女の包帯を取った目の前にあ  るのは「双子の姉」に始まり、奇妙に「2つ」の連なる世界。サッカーを諦めな  くてはならなかったり、何だかいろんなことが上手く行かないし、デニスの人生  はなかなかままならないのだが、そんな時雑踏なかでエリックと目があっ  て、、、。  コミカルな雰囲気もありつつ、どこか風刺めいた皮肉さが漂うこの作品。素直に  この世界に酔えるかどうかが好きキライの判断のしどころだと思う。ちなみにエ  リック役のBjφrnar Teigen は(そんなに「薄い顔」ではないけれど、ある意味  上記のアレッサンドロ・ニボラとは好対照な)ナイス・バディな北欧系ハンサム  である。英語が出来れば世界圏でも闘えるかも。 -フィンランド  フィンランド本国において、自国フィンランド映画は今大変好調だとフィンラン  ド・フィルム・インスティチュートのスタッフがとても誇らしげに話してくれ  た。映画祭で配布されたMovingPicturesBerlinale(13.Feb.2000) の「Foocus On  Finland」によると(以下数値表記は全て同引用)、1999年にフィンランドで公開  された作品数は186本。内訳はアメリカ作品が96本、ヨーロッパ作品が63本、フィ  ンランド作品が16本。  自国作品の公開数が16本というのは、決して「多い」とは言えないと思うが、観  客動員数Top 10の内、フィンランド作品が5作品あり、それぞれ2位、3位、4  位、7位、10位にランクされている。これは結構凄い確率である。(ちなみに  興味深いのでそれ以外のTop10作品も書いておく。1.スター・ウォーズ、5.007  The world is not enough 6..ノッティング・ヒルの恋人 8.マトリックス 9.恋  に落ちたシェイクスピア)  1998年度と比較し、観客動員数は6万人増の700万人、興行収益も11%  増の4500万ドルとのこと。映画産業そのものも好調の様子であり、自国作16本  中、5本がTop10 にランクされている状況はフィンランド映画の質の高さ、自国民  の受け入れ度合いを物語っていると思う。  「Seven Songs from the Tundra」(2000 Anastasia Lapsui, Markku  Lehmuskallioa 監督)はその状況を納得するに充分な作品であった。  共にドキュメンタリーを取ってきた監督二人が手掛けた作品である。タイトル通  り、7つの歌で始まる7つの物語で構成されているが、内2話はドキュメンタ  リー、5話がドラマ(フィクション)である。しかし、何も情報なくこの作品を  見たならば全てドキュメンタリーと思う人も多いのでは、と思うくらいドキュメ  ンタリー色が強い。  白黒の画面が語りかけるツンドラ地帯の自然、文化、そして人々。厳しさと美し  さの交差する映像は地味ではあるが、芸術性の高さゆえ退屈することなく静かな  世界に引き込んでくれる。日本での一般公開は難しいとは思うが、もし可能性が  あるとするならばアート系ミニシアター向きの作品であると思う。 -デンマーク www.dfi.dk  日本でも昨年公開された「セレブレーション」の高い評価、「ミフネ」の公開等  で「ドグマ」作品は映画ファンの知られるところであると思う。  ヨーロッパにおいて、「ドグマ」そのものが既に一目置かれた存在である。ロン  ドン・フィルムシーンにおいても第1作「セレブレーション」はとても好評であ  り、第2作目「Idiots」、3作目「ミフネ」は「セレブレーション」程の評価で  はないが、「ドグマ」としてしっかり認知されている。  デンマークにおいて「ドグマ」の成功は大きな意味があり、これを切っ掛けに世  界にデンマーク映画をアピールしたいという意気込みが感じられた。  マーケット対象作品を記載したパンフレットを見ると短編作品が多いことに気付  く。日本の一般の劇場ではあまりお目に掛かることのない短編作品であるが、デ  ンマークではポピュラーなものらしく、何作か組み合わせて一般の映画館で公開  されているとのこと。  今回のオスカーSHORT FILM - LIVE ACTION部門にノミネートされている「Bror,  Min Bror ( Teis & Nico)」( '99 Henrik Ruben Genz 監督 ) は近所に住む女の  子を好きになってしまった9歳の男の子とその弟の、可愛くも永遠不滅の恋のさ  やあての物語である。ちょっとした誤解でしっかり落ち込んでしまう、傷つきや  すくもリッパに「男の子」である9歳兄と、おしゃまで従順な弟のやりとりが何  とも可愛らしく、思わず頬が緩んでしまう。     この作品は昨年この映画祭で公開され賞を受賞し、今回はマーケット対象作品で  あったのだが、デンマーク・フィルム・インスティテュートのフィーチャー・  フィルム担当者の「お勧め」として見せてもらった。映画祭期間中にオスカーノ  ミネートが発表され、即ブースに張られたこの作品のポスターに「Oscar  Nominated!」と張り紙がされたのだが、それだけで見るほうにも俄然付加価値が  ついてしまうだからやっぱりオスカーは凄い。  もう一本短編作品を紹介する。もし日本で公開されたなら「可愛くておしゃれな  もの」を貪欲に求めるティーン・エイジャーに絶対受ける!と思った18分の作品  「Tibage Til Byen (Going Back Home)」('99 Michael W. Horsten 監督)につい  て。  コペンハーゲンに住む「都会っ子」だったはずの8歳の女の子アリス。両親と一緒  に田舎に引越っさなくてはならなくなって、仲良しだった友達とも離ればなれ。  「シティ・ガール」だったアリスには片田舎の生活がと〜〜〜っても退屈。何と  かコペンハーゲンに帰りたいのだけど、、、。  生意気で小憎らしい(!)けれど憎めない少女の姿かヴィヴィットに描かれてお  り、服装も仕草も何気ないのだけれど本当に可愛らしい。  このようなチャーミングな短編を何本かまとめて日本で上映する機会はないもの  か??きっと受けると思うのだが、、、。  101分の長編フィーチャーフィルム「A Place Neaby」(2000 Kaspar Rostrup 監  督) もデンマーク側の「お勧め」として見た作品である。20歳の自閉症の青年と  彼を愛しすぎている母親の、一つの事件を巡る葛藤と成長と物語であるが、デン  マークでも今年1月に公開になったばかりの新作であり、ヒットした話題作とのこ  と。  地味な話なのであるが、シリアスな話によくありがちな「やりすぎ」た演出がな  く、暗く静かな雰囲気が生きている。「息子を痛いほど愛している」ことを深々  と伝えている母親役のGhita Nφrby の深い演技が光っているが、彼女が出演した  同監督の'89年の作品「Waltzing Regitze」はオスカーにノミネートされている。  この「A Place Nearby」は監督3本目の長編作品である。  「自閉症」の役、というと「ギルバート・グレイプ」のレオの演技が脳裏に霞め  るが、この作品で自閉症の青年ブライアンを演じているFrits Helmuthの自然な演  技もこの映画の佇まいを壊すことなく(レオのオスカーノミネートの「天才」を漂  わせた演技とまでは言えないが)難しい役を瑞々しく演じている。彼についての詳  しいプロフィールは不明だが、今回20歳の役を演じているものの、映像、写真を  見る限りもっと若く見える。  まだ演劇学校を卒業したばかりだそうで、舞台の経験はあるそうだがまだ「これ  から」の新人俳優である。デンマーク・フィルム・インスティテュートのお姉さ  んは「1年後はスターになっているわ」と言っていたが、彼こそまさに北欧系ブロ  ンド・繊細型の美少年であり、逸材であることは確かだと思う。要注目。  3作のサイトは  Teis & Nico  http://www.dfi.dk/shorts/bror.html  http://www.oscar.com/nominees/nominated/shl/shl1.html  Going Back Home  http://www.dfi.dk/shorts/3530.html  A Place Neaby  http://www.dfi.dk/features/2000/place.html  ちょっと写真も見られます。                                    Hana __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆NEXT FRAME記者会見☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  Vol.96でお伝えした、国際映画祭「NEXT FRAME」の記者会見が3月17日(金)、浜  松町の東京アメリカンセンターにて行われた。当日は猛烈な突風の中、130人以上  の人々が会見に訪れた。 ■概略  まず、ディレクターのカイル・クリーブランド氏からこの映画祭の簡単な説明が  あり、フィラデルフィアのテンプル大学製作の「NEXT FRAME」紹介の短いドキュ  メンタリーフィルムが上映された。  日本で2度目の催しとなる今回の映画祭開催には、テンプル大学と(株)ギャ  ガ・コミュニケーションズの遠藤健太郎氏のような社会人有志、それにデキタン  トネットワーク(“デキ”る事を“タン”求してみる会)という学生が中心と  なって、運営に当たった。デキタントネットワークは、社会人と学生の出会いの  場、各自の能力を発揮する遊び場として機能していく点がNEXT FRAMEの趣旨と共  通している事から参加したそうだ。  来年以降は日本の作品も日本国内での審査を経て、コンペで優勝した作品をアメ  リカで上映する、という計画があるという。こうしたプロジェクトには、サンダ  ンス・インスティチュートとドリーム・ワークスとの提携が既に決定している。  このコンペに関しては、詳細はまだだが、今のところ、所属学校や年齢等に制限  は設けない予定。 ■パネルディスカッション  パネリストに、司会進行役のロナルド・リー・カール氏(テンプル大学日本校助  教授)、ステファン・セラゾン氏(パリ第8大学現代アジア映画科教授。アジア  映画記者)、マーク・シリング氏(ジャパン・タイムス映画評論担当)、原田眞  人氏(映画監督。最新作は『金融腐食列島 呪縛』)、Shin-yab.氏(映像作家)  の5人を迎えてパネルディスカッションが行われた。  「インディペンデントからインディーズまで」をテーマに活発な議論が交わされ  た。 1)インディペンデント映画の意味 セラゾン氏:  ハリウッド映画に対して対極の立場をとるもので、50年代のパリでのニューウェ  イヴ、60年代のJカサベテスに代表されるニューヨーク派が発端。このようにアメ  リカ映画の体制に対するものだった。  が、90年代に入って音楽業界にも見られるように、こうしたインディペンデント  の動きが財務的にも真剣に取り上げられるようになった。最近はサンダンスでも  わかるように、低予算作製にも関わらず、大きな収益を上げることが可能になっ  てきた。 シリング氏:  日本映画に限定してみると、配給ルートが得られにくいところが難点だったが、  最近はミニシアターの出現で、松竹等の所謂ビッグ3以外の場での上映が可能に  なった。  岩井俊二監督の『ラヴ・レター』は、幅広い観客の支持を得たが、彼は、誰か監  督の下で経験を積む、という昔ながらの方法で育ってきたのではなく、ビデオク  リップなどを手掛けていた人だった点もそれ迄と大きく異なる。彼以外にも、例  えば塚本晋也監督などは脚本から出演まで、全て独立している。 原田氏:  監督のバックグラウンドに関して言えば、70年代のような下積的な訓練をしない  でデビューしてしまうケースが増えてきている。大森一樹監督は『オレンジロー  ド・エキスプレス』を撮って、学生映画を松竹が買ってデビューした。これは、  新しい現象だと思う。  自分自身の事で言えば、大手の映画会社に入ると、まず社員として色々な事を  し、運が良ければ監督という役割がまわってくる・・・という形に反発し、日本  の外で勉強したいと思って、渡米した。そこで、J・カサベテスやS・フラーと  いった監督の作品から影響を受け、こうしたインディペンデントの作家になりた  いと思った。 2)日本における、こうしたインディペンデント映画の作家の位置 セラゾン氏:  アメリカで注目されるのは、観客がたくさんいるからだが、日本では観客がまだ  そこまで行っていない。例えば、海外では早くから原田監督はじめ、黒沢清、青  山真治といった監督が高い評価を得ているにも関わらず、日本では観客が彼等を  サポートしきれていない。  大手の配給会社が彼等に関心を持ち始めているものの、このように観客がついて  いけない、となるとこうした若手の作家達は一体誰を対象に作品を生み出せばい  いのだろうか。観客にか、それとも海外にか? シリング氏:  最近はアートシアターも増えてきて、インディペンデントの作品もレイトショー  以外でも上映されるようになった。是枝監督の『ワンダフル・ライフ』は昼間の  上映で、しかも長期間の上映だったが、このように観客が「見たい」と思う作品  であれば、こうした状況も可能だ。  しかし、一方評論家にも問題がある。日本でプロモーションがかけられる映画と  言えば、海外の作品が多い。メディアの後押しがあれば、もっとインディペンデ  ント系の作品にも目が向けられるはずだ。 3)大手のバックの有無  原田監督の『金融腐食列島 呪縛』の一部とShin-yab.氏の『Things I see,do  away』が上映された 原田氏:  『KAMIKAZE TAXI』以降は社会性に何かしらのキャラクターを加味した作品を心掛  けてきた。今回の『金融腐食列島 呪縛』の場合、8万フィートまでというフィル  ムの制限や、ポストプロダクションに6週間という期限がついた。結局フィルム  は、あと5,000フィートの追加をしたが、これが「大手」の現状といえる。  しかし、例えば日比谷公園での撮影は通常許可がおりないのだが、政治家や角川  の力をもって可能になった・・・というような事はあった。これが、インディペ  ンデント映画で監督が、公園に許可を求めたところで、まずダメだろう。 Shin-yab.氏:  この作品ではモデルの歌手、電車、そして編集、と3本のフィルムを使用した。  撮影場所は深夜3:00の都庁前。ガードマンに注意されたが、「映画の撮影」  の説明でOKが出た。歌手のパフォーマンスは即興で1日だけの撮影だった。 4)70年代のインディペンデント映画との違いとして、デジタルの発達が挙げられ る。低予算での作製に貢献しているのではないだろうか。 セラゾン氏:  S・ソダバーグ監督の『セックスと嘘とビデオテープ』が初めての試みだったが、  最近はデジタル処理の作品もメインストリームに介入してきている。勿論、数が  増えれば、それだけ駄作も増える事になるが。 原田氏:  ベルリンでC・ミレール監督が70%以上デジタルビデオを使用した作品を見たが、  大画面でも素晴らしかった。 シリング氏:  最近の『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』はこうした技術のお陰で出来た作  品。確かにコンセプトはいいが、内容的には・・・?。だが、これを見た人が  「これなら、自分でもつくれる!」という自信に繋がったようだ。 セラゾン氏:  映画とビデオの間のビデオ・アートの分野では色々な技術的交流が、実験的に可  能になってくる。使い分けをする事で誰でも3分位の作品を作れる。 5)映画学校の役割 Shin-yab.氏:  若い頃、NBCや ABC等でブロードキャストジャーナリストとして経験を積んだ  後、フィルムではなく、デジタルカメラでの活動を始めたが、フィルムスクール  に行っていない人の方が面白い人材がある、と思った。 原田氏:  フィルムスクールは増設されているが、「作家」が増えているとは思えない。  『バウンス koGALS』の撮影の際やってきたクルー、40人のうち8人程が今村監  督の学校出身者だった。技術の点では申し分なく、こういう意味ではこうした学  校の成果といえる。  「作家」が育つには、やはり世界の映画祭に出て、たくさんの人との交流が大  切。日本での映画祭は映画好きにはいいが、作家は海外に出る方がいいと思う。  自分もハワード・ホークスやS・スピルバーグのようなプロの監督との会話や、そ  の著書が随分と助けになった。 Shin-yab.氏:  アメリカの映画学校でも卒業生の何割が「作家」になっているのか、と考えると  やはり「自分の作品を作る方法を知る」という意味では、学校は教えてくれない  と思う。そして、国際的な映画祭に自分の作品を出品する事で、自分の位置が確  認出来る。 セラゾン氏:  例えばカル・アートなどは、ディズニー社がバックの学校で、ティム・バートン  などもそこの卒業生だが、卒業後の進路の確保がある。つまり、学校自体もそれ  ぞれの立場や、優位性があるので、生徒も自分が学びたい「設備」やあるいは優  位性に合わせて学校を選択すればいい。 シリング氏:  映画学校が増えていても、映画業界での収入はあまり期待出来ない。そこで、ク  ルーの低年齢化が起こり、この業界でのキャリアアップが難しい点も見のがせな  い。  ディスカッションは白熱し、あっと言う間に時間切れとなってしまいました。  しかし、記者会見に集まった人々も国籍様々なら、ディスカッションも全て英語  で行われて、同時通訳を聞きながらのメモは、筆者にはいささか辛いものがあり  ました。(おまけに筆者は今花粉症全盛期で、薬でおつむが半分しか働いていま  せん)  それにしても、終わってからの嵐のような自己紹介合戦は凄いものでした。世の  中、こ〜んなに映画関係に熱心な人がいるんですねぇ・・と感動してしまいまし  た。このまま、六本木のオープニングパーティに人々が流れ込んだのは言う迄も  有りません。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆マグノリア☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    Magnolia    1999年/アメリカ/187分/シネスコ    監督:ポール・トーマス・アンダーソン  前作「ブギーナイツ」は155分と2時間を超える作品であったが、今回は更にのび  て3時間7分という大作に。そして「ショートカッツ」のごとく多くの登場人物  へ焦点を次々に合わせながら、一日のそれぞれの出来事を追っていくこれまた群  像劇。これからこの監督の特徴になるのか?  個人的には3時間を超えるという長さを感じず、なおかつストーリー展開も混乱  せずに、それぞれの人物を適度な間隔でしっかり追っていて素晴らしいまとまり  であった。やはりしっかりした群像劇を見せる以上は長くなるのが自然の流れ  で、そういう意味でこの作品における編集の絶妙さを感じる。これこそプロの作  品。  しかし、どうも感動が弱いというか強く話に引き込まれない、淡々というか客観  的な感覚の印象が残った(これが群像劇のウイークポイントなのか)。役者に関  しては、上手い人ばかりで何もいうことはありません。特にクイズの天才少年役  の子供は、「シックスセンス」の子役以上にいい演技で印象的。  あと、これは以前から思っているのだが、予告編のあり方をもういちどしっかり  考えるべきだと思う。今回のもそうだが、分からないほうが映画を観る上で絶対  良いこともあり、そういったことを予告編で平気で見せてしまうあたりは作品に  対する配給会社の無神経さを強く感じる。興行において宣伝はとても大切な部分  であるが、大切である以上もっと観る側の立場で気を遣ってほしい。                                   ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼