ScreenKiss Vol.100

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Vol.100

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □100号のご挨拶   □ベルリン国際映画祭レポート7   □NEXT FRAME   □マシャル・ロー   □フェリシアの旅 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆0☆100号のご挨拶☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  ScreenKissをご愛顧くださいまして、まことにありがとうございます。本誌もつ  いに100号を迎えることになりました。メールマガジンという媒体を用いて、  普通の雑誌ではなかなか言い表せない見方や情報などを出来るだけ早く詳しく紹  介することをモットーとして発行して参りました。今後ともより紙面の充実を  図っていこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  さて、今回はScreenKissが初めて正式にプレスとして取材した海外の国際映画祭  であるベルリン国際映画祭で頂いてきたパンフレット類を皆さんへプレゼントす  ることになりました。数は限りがありますが、SreenKissのファンならぜひ欲しく  なる物と思います。  応募方法:  [email protected]宛てに、住所(郵便番号も含む)・氏名・メールアドレ  スをご記入の上、ご応募ください。また、下記のアンケートにお答えください。  応募多数の際選考の基準とさせていただきます。  1)性別 2)年齢 3)読者歴(おおよそで結構です)  4)ScreenKissへのご意見、ご要望 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆1☆ベルリン国際映画祭レポート7☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  今回のベルリン国際映画祭には過去最多の14本の日本映画が参加した。コンペ  部門では「独立少年合唱団」一本のみであり、緒方監督が受賞したことから日本  ではこの部門のみ大きく報道されたことと思うが、この映画祭に設けられている  賞は数多い。受賞者発表の記者会見では金熊・銀熊等メインの結果のみ発表され  るのだが、その後全受賞者リストは小冊子として配られた(つまり、一冊の「小  冊子」となるほど賞があるということである)。  緒方監督以外の受賞は日本では3作品。FIPRESCI AWARD( フォーラム部門国際批  評家連盟賞)、CALIGARI FILM PRIZE 2000 佳作、国際映画連盟ドン・キホーテ賞  佳作を受賞したSabu監督の「Monday」、NETPAC PRIZE( The Network for the  Promotion of Ashian Cinema 賞)を受賞した「ナヴィの恋」、Wolfgang Staudte  Award 2000佳作を受賞した「Truths: A Stream」である。残念ながら私は3本と  も見ていないのだが、賞の発表前から良い評判を耳にしており、特に「Monday」  はとても「匂って」いた。  映画祭で公開される作品はほとんどが新作であり、製作段階から報道されるよう  なビッグ・バジェットフィルム以外はプログラムと「カン」だけを頼りに見る作  品を選ばなくてはならない。これはどの映画祭でも同じことだが、参加国、作品  数が多い映画祭において、少ない情報を頼りにプログラムと首っ引きになっての  作品選びは「賭け」みたいなものである。(特にドイツ語が出来ない外国人は、  新聞、雑誌、テレビから直接情報を得られないのでより不利である。)故に大い  に失敗もするのだが、映画祭も後半を過ぎると不思議なもので何となく「見所」  が分かってくるのである。  人から聞く評判、何となく漏れ聞こえてくる噂、プレスセンターに置かれたチラ  シ、映画祭サイドが発行している雑誌、、、はっきりとした目安はないが、良い  作品というのは何処からともなく「匂う」のである。1作品につき平均3回の上  映があるのだか、「匂う」作品の最終上映は「匂い」をかぎつけた人達で満員と  なる。毎日映画祭に通い詰めてるプレスはともかく、一般観客がどうやってこの  「匂い」を的確に嗅ぎ取るのだろう、と不思議に思ったのだが、良い作品という  のはそれだけでオーラを放つものなのかもしれない。  アグネシカ・ホランド監督の「The third miracle」もそんな「匂った」作品のひ  とつだった。ドイツにおけるホランド監督の知名度は、ドイツ人ジャーナリスト  に聞いたところ日本と同じような状況のようだ。つまり映画ファンなら知ってい  ても、一般には知られていない。故に、映画ファンが数多く集まる映画祭におい  ては厳密には「匂い」だけで人が集まったのではないのかもしれない。しかし今  回の映画祭においてこの作品はコンペ部門での参加ではなく、記者会見はあった  ものの比較的地味な扱われ方であり、且つドイツ語字幕のつかない一般上映だっ  たにもかかわらず会場はほぼ満員であった。  エド・ハリス主演、アン・ヘッチ共演のホランド監督がアメリカで撮った作品で  ある。舞台はシカゴ。1度は聖職を捨てた司祭を主人公にした「奇跡」と信仰へ  の葛藤を描いた物語である。  「宗教」を正面からテーマにした「重い」話なのであるが、全編に漂う静かで力  強い雰囲気に私は魅せられてしまった。エド・ハリスの僧衣姿が美しい。背筋の  ぴんと伸びた彼の姿勢の良さ、ガウンの下に隠された引き締まった体から放たれ  た彼のストイックな面持ちさえ秘めた張り詰めた佇まいは、彼が演じるフランク  の、映画には描かれていないそれまでの確たる個を通してきた人生さえも物語っ  ているように思う。私にとっては俳優「エド・ハリス」再発見の映画でもあっ  た。  上映前の短い挨拶、上映後Q&Aでのホランド監督の佇まいも印象深い。とても小柄  な監督で、物腰も大仰しいところは何も無いのだが、落ち着いた、でも熱心な語  り口に、監督に内在する包容力、そして自信のようなものを感じた。ヨーロッパ  での初めての上映であったこともあり監督自身も観客の反応を見るのを楽しみに  してたようだが、観客の反応はすごぶる良好であり、「映画祭期間中のベスト作  品だった」「Congratulations!」等、喝采の声が多かった。                                    Hana __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆NEXT FRAME Overview☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  学生映画と言う事もあり、「フレッシュな視点で実験的な映像」というイメージ  をこのイベントに対して持っていたのですが(映画フリークが好むような種の)  そんな事は無く、割と万人に受けるような内容でした。「映像」という広い枠で  のくくりなので、いわゆる実写ものだけでなく、クレイメーションやアニメー  ションなども見られ、「結構懐が深いんじゃん」なんて思いました。  作品の中には、RCAの学生の卒業制作作品で「THE FACE」にも以前記事が載ってい  たRichard Kenworthyの「The Littlest Robo」(アニメーション)なんかがあっ  て、面白かったです。こうゆう物は、ロンドンに住んで無いと絶対に見れないの  で。後は、日本で独自に活動しているクリエーターの作品とか。この辺は日本で  独自に組み入れた、プログラムなのかも。日本ならではの「動き」が感じられて  いい事だと思います。  なんだかんだ言いましたが「Next Frame」は、将来が楽しみな映画祭です。受賞  作品の傾向に偏りが無く間口が広いので、作り手側としても応募してみたくなる  ような自由な雰囲気を感じます。映像を専攻している人だけで無く、広い意味で  「ART」系の物が好きな人には楽しめるでしょう。逆に「映画祭」と思って見に行  くと、肩透かしを食らうでしょう。(笑)  上映後に監督とのディスカッションの時間なども設けられ,その後も気軽に話し掛  けられるような場があり、クリエーター同士の交流の場としての今後にも期待出  来ます。無理に規模を大きくせずにこの雰囲気を保ちつつがんばって欲しいで  す。                                 金子真理子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆マシャル・ロー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    The Siege    ★★★☆☆    2000年4月15日公開予定    監督:エドワード・ズウィック    出演:デンゼル・ワシントン、アネット・ベニング、ブルース・ウィリス    www.thesiege.com  先日、来日中のデンゼル様のお姿をTVでご覧になったかたも多いはず。その際の  インタビューで「スターになることが大事なのではなく、その映画の役の人物に  なりきることが大切。」と語っておりましたが、その言葉、共演のウィリスに聞  かせてやりたい・・・とまあ余談はさておき。  N・Yでアラブ人テロリストによるバスの爆破事件が起こる。多数の死傷者を出し  たこの事件を皮切りにFBIのテロ対策本部長ハバード(デンゼル)、そして中東の  宗教観、文化などに卓越したCIA活動員エリース(アネット・ベニング)、陸軍  の過激な将軍ダウロー(ウィリス)らが犯人逮捕に動き出す。しかし背後にはア  メリカと中東の複雑な関係がありついにはマーシャル・ローとともに街はパニッ  クに陥りアラブ系の人々は迫害されて・・・  予告編での軍の出動シーンやバスの爆破シーンなどを見ていると、ただのアク  ション大作のように見えるが、実は米国の中東へのミサイル攻撃は正しかったの  か?正義とは何か?を問い掛ける問題作なのだ。軽い気持ちで見ると肩透かしを  食らうだろう。この監督の作品の素晴らしいところは決してどちらが正しい、と  かいうことを問うのではなくどの作品でも一貫して人間の尊厳を語るところであ  ろう。決してハリウッド映画にありがちな「アメリカ・イズ・ナンバーワン」に  はなっていないのだ。  とはいえ退屈する映画にはなっておらず、見せ場も沢山。特にバスの爆破シーン  の映像や、CGに頼らずエキストラを使って再現した軍出動シーンなどは圧巻。  役者も今が旬の2人を主役に揃え、デンゼルは鼻血まで流しながらの熱演。ベニ  ングも汚れ役に挑戦し、違う一面を見せている。しかし、それでも何故か作品の  格を落としてしまったのは将軍役のブルース・ウィリスであろう。いくらなんで  もこの演技はひどくないか?貫禄もないし。彼には『シックス・センス』くらい  セリフの少ない役をオススメする。この将軍役を、例えばハマリ役のジェーム  ス・クロムウェルあたりが演じていれば4ツ星をつけていたことだろう。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆フェリシアの旅☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Felicia's Journey     1999年/イギリス・カナダ合作/116分/シネスコ     監督:アトム・エゴヤン     原作:ウイリアム・トレヴァー     キャスト:ボブ・ホスキンス、エレーン・キャシディ  カンヌのコンペティションにも出品され、「エキゾチカ」、「スウィート・ヒア  アフター」に続くアトム・エゴヤンの新作。  話は、イギリスの芝刈機工場に働くと言って連絡先を教えずに去っていった恋人  のジョニーを追って、アイルランドから探しにやってきたフェリシア。一向に見  つからず途方に暮れる彼女の前に、親切な中年の男ヒルディッチが現れる。だが  やがてフェリシアに親切なその男の恐しい本性が・・・。  前2作同様に過去と現在を交錯させながらストーリーを展開させる、アトム・エ  ゴヤン独特の流れがこの作品にもしっかりある。この作品も全体的にその流れが  とてもスムーズに入ってくる。このあたりは素晴らしいの一言。そして徐々に明  らかになっていくその展開にはドキっとさせられる。  映像もしっかり作品の雰囲気を構築し、役者の表情もとても印象的に捕らえてい  る。役者に関しても、ボブ・ホスキンスは言うまでもないが、フェリシア役のエ  レーン・キャシディは表情がとても自然でその視線は力強い。  けれども、今回の作品はどうもストーリー自体に引き込まれるものが少なかっ  た。目新しさがないというか・・・。前2作の方が作品自体のインパクトを強く感  じ、今回のはどうも印象が冴えなかった。これはもう個人的な問題だとも思う。  ただ、この監督独特の色や雰囲気は確かにある。                                   ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼

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