ScreenKiss Vol.119

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Vol.119

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □アニエスb.映画祭パート2   □イグジステンズ   □マーシャル・ロー >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆アニエスb.映画祭パート2☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  5/1〜5/7まで青山のスパイラルホールで開催中の『アニエスb.映画祭パート  2』。1998年の『アニエスb.は映画が大好き』に続き、自らもLove Stream とい  う映画製作会社を持つ、アニエスb.提供の映画祭だ。今回の企画は新人監督に焦  点を当て、7人を選出し、その処女作を上映している。今回は女性監督の作品が  多いのが特徴。  上映作品はフランス映画祭横浜でも上映された、『神のみぞ知る』『新しい肌』  などを初め、昨年のフランス映画祭では『ニコラ』(映画祭タイトルは『冬の少  年』)で来日を果たしたエマニュエル・ベルコの『少女』、同じ時来日したパス  カル・ボニツェール(『ロベールとは無関係』)の『アンコール』など。各作品  に一作づつ短篇が併映される。全て劇場未公開。  上映日前日まで前売りを発売。お買得な7回(全作品)券もある。(但し、引き  換えに際し、全作品の鑑賞日時を設定しなくてはならない) ■少女(La puce/1998年/42min)  監督:エマニュエル・ベルコ  出演:イジルド・ル・ベスコ、オリヴィエ・マルシャル  14歳の少女の初体験。思春期の少女の無意識の残忍さと、彼女を篭絡しようとし  ながら実は翻弄されてしまう、30男の情けなさが如実に出ている。少女の身体を  生々しく映し出す事なく、その表情のアップ等を用いる事で、ここではエロティ  シズムより、困惑する中年と少女の一種の闘いのような仕上がりになった。ト  リュフォーの再来との噂が高いそうだが、ちょっと疑問だ。 ■アンコール(Encore/1996年/96min)  監督:パスカル・ボニツェール  出演:ジャッキー・ベロワイエ、ヴァレリア・ブリュニ・テデスキ  偶然出会った学生や、食餌療法に凝る女性らに翻弄される大学教授のお話。出演  はこの他、ナターシャ・レニエやロランス・コートといった奇麗な女優が揃って  いるが、彼女達に愛される教授といったら・・・。ボニツェールらしい「頭のい  い」シナリオだが、主人公の行動に最後までイライラしてしまった私でした。 ■柔らかな水(Eau douce/1996年/58min)  監督:マリー・ヴェルミラール  出演:ナタリー・リシャール、アントワーヌ・シャペイ  砂利運搬船で暮らす親子の元に、自殺に失敗した男が紛れ込む。船には口を利か  ない元船乗りの老人も同居しており、やがて目的地に着くが・・・。ゆったりと  した運河の流れと陸の人々の生活、そして船内の人間を丁寧に描いていく事で、  家族や社会といった多重構造を見事に集約させている。ヴィゴの『アタラント  号』と比較される、とか。  口を利かない謎のお爺さんの、動かない演技はなかなか。『イルマ・ヴェップ』  等でもバイクの似合ってた、ナタリー・リシャールのバイク姿がここでも見れま  す。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆イグジステンズ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     eXistenZ     1999年/アメリカ/97分/ビスタ     監督:デビッド・クローネンバーグ     撮影:ピーター・サスキツキー     出演:ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー     99年ベルリン国際映画祭シルバーベアー賞     http://www.eXistenZ-j.com/  クローネンバーグの新作。予告編、その他の情報でどういう中身の作品なのか非  常に興味深かったのだが。  話の内容はというと、新作ゲーム「eXistenZ」の発表会場で、このゲームの製作  者アレグラが狙撃される。その場にいた警備員テッドと共に逃れ、「eXistenZ」  の正常性を確かめるべく、2人はゲームの世界に身を投じていく・・・。  結論から言えば、この映画に対しての魅力をあまり感じなかった。確かにゲーム  における小道具(バイオポート、ゲームポッドetc)などクローネンバーグら  しさを見せてはいるものの、映画の世界に引きずり込むようなインパクトが今回  の作品はどうも弱い。  それはゲームによる仮想現実という題材が今ではあまり新鮮さがないというのも  十分要因にあるのでは。その割には話の中身、展開で目新しさ、面白さというの  もあまり感じられず。こういった題材の作品でなら、最近あった「ニルヴァー  ナ」の方が個人的には好感が持てる。  あと撮影に関しても、どうも少し明るいというか、非現実的でダークな空間を表  現するのにもう少しコントラストをつけてもと思うところがいくつかあり(こう  いう事は好みもあるとは思うが)、それと今回の建物関係の美術はいかにもセッ  ト撮影という雰囲気がバレていて、少し手抜きでは? と感じることも。  クローネンバーグの作品は結構好きであるが、今回の作品は何となく退屈に感  じ、ある意味さらに歪んだ世界にぶち壊してほしいと思ったりもする。クローネ  ンバーグだけに何か物足りない作品。                                 ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆マーシャル・ロー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     The Siege     1998年/アメリカ/117分/シネスコ     監督:エドワード・ズヴィック     撮影:ロジャー・ディーキンス     出演:デンゼル・ワシントン、ブルース・ウィリス、        アネット・ベニング  この映画、正直、本当にスケールが大きい。非常に大掛かりな撮影で、いかにも  映画っぽいようなほころびを感じさせず、とてもリアル。よくこんな作品が撮れ  るものだなと改めてハリウッドの凄さを感じる。  だが非常にもったいないのが、エンタテイメントなのか社会派ドラマなのか、中  途半端な印象が強く残った。エンタテイメントというなら盛り上がりの点で派手  というかインパクトの部分が弱く、ドラマというならいまいち人物をしっかり描  ききっていない。  戒厳令という出来事にたどる過程を描いているだけの印象があり、そこにエンタ  テイメントかドラマかどちらかをしっかりと盛り込めれば良かったのでは?  ・・・というよりもどちらも中途半端に盛り込んだようにも感じる。やや淡々と  した全体の印象。  というように作品の中核部分に物足りなさを感じさせるが、その他の点では素晴  らしく、ただデンゼル・ワシントンとブルース・ウィリスに関しては、最近少し  映画に出過ぎではないかという個人的感想と共に新鮮さが感じられなかった  が・・・、些細なことです。  それにしてもやはり作品としての印象という点ではやや薄いか。でも画に関して  は凄いの一言。                                 ゆたか __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼