ScreenKiss Vol.137

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Vol.137

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □『第8回フランス映画祭横浜2000』記者会見   □クール・ドライ・プレイス   □MONDAY >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆『第8回フランス映画祭横浜2000』記者会見(2000.6.21)☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  22日より開催されるフランス映画祭横浜に先立ち、フランス大使館にて記者会見  が行われた。2000年という節目に当たり、団長として迎えられた映画祭の発案者  でもあるジャン=ジャック・ベネックス監督以下数人のゲストが会見に臨んだ。 ■ゲスト  駐日フランス大使   モーリス・グルドー=モンターニュ(Maurice Gourdault-Montagne)  財団法人横浜文化振興財団理事長   齊藤龍  第8回フランス映画祭横浜代表団団長   ジャン=ジャック・ベネックス(Jean-Jacques Beineix)  ユニフランス・フィルム・インターナショナル会長  ダニエル・トスカン・デユ・プランティエ   (Daniel Tpscan du Plantier) ■モーリス・グルドー=モンターニュ駐日大使  毎年継続的に開催されるこのような映画祭は、とても貴重であると同時に「映  画」という媒体を通じて日仏の相互理解を得られる点でもとても有意義。更に日  仏映画人の出会いの場としても貢献している。  フランスは文化の面においてとても多様性のある国だが、同様にフランスも日本  映画に対する興味があり、タケシや黒沢清、といった最近の映画人の紹介もされ  る機会が増えいている。 ■齊藤龍 (財団法人横浜文化振興財団 理事長)  横浜の姉妹都市リヨンは、映画発祥の地で、そういった意味でも映画祭の開催地  として相応しいところだ。昨年はルミエール作品を日本で上映し、逆にフランス  では黒沢清監督特集をフランスで行うなどと交流が盛んであるが、今後もこのよ  うな活動を考えている。 ■ジャン=ジャック・ベネックス(第8回フランス映画祭横浜代表団団長)  フランス映画祭の開催のきっかけは自分にあるのだが、この映画祭は「映画と日  本」という2つの情熱の組み合せで実現したものである。今回初めて「団長」に  なった訳だが、実は1回目から団長のオファーがあったものの時間の都合がつか  ずに、つい今迄出来なかった。  日本との関わりが生じたのは、約20年前の事。たまたま森英恵氏が『DIVA』で招  待してくれて、その後、そのフィルムを持って主要都市を巡回したところ沢山の  観客が入場を断わられている、という事実を目のあたりにした。そこで忠実に自  分の作品に熱中してくれる観客に対して何かしたい、と思うようになったのが、  映画祭を開催したいと思ったひとつの契機だった。  中でも横浜の観客動員数を考えれば開催地として相応しいと思った点もある。日  本の観客はとても教養があり、感性豊かで、彼等にはとても感謝している。  別の理由として逆にフランスに日本映画を紹介したい、と思った点もある。自分  自身の作品だけでなく、様々な人々の作品を一堂に集められたら面白いのではと  思った。  最初に横浜市に交渉を開始した頃には、なかなか理解して貰えなかったようだ  が、市長の後押しもあって実現した。ともあれ、「必然と偶然、そして偶然の一  致」が人生における「美」だと思う。  日本には割と頻繁に訪れているが、特に興味を覚えたものに「おたく」があっ  た。この言葉は在日フランス人ジャーナリストから聞いたものだったが、ハイテ  ク社会を消費している若者たちの、ある意味のパワーには驚いた。  しかし、ある「おたく」な若者に「おたく」の定義を聞いたところ「貴方の  『DIVA』は「おたく』のポートレートだか」といわれ、自分自身が「おたく」な  事に気付いた。この映画に配給がつかなかったのはとても残念だ。 ■ダニエル・トスカン・デユ・プランティエ  ユニフランス・フィルム・インターナショナル会長  フランスでの目玉の映画祭は勿論カンヌ。だが、一つの国本国以外でまとまって  上映される、という事自体特殊な映画祭だ。更にホールの大きさ、質、量、参加  者(これには観客、アーティスト、配給や宣伝などの業界人、ジャーナリスト等  が含まれる)といった点でもとてもユニークだ。この機会に、配給の決定してい  ない作品も検討して欲しいと思っている。  今回の作品は共通して「フランス映画の多様性と才能」があり、様々な知的、知  性などの好奇心に応えられる作品も多く含まれている。こうした野心的作品が購  入される日本は、欧州以外では第1のクライアントでもある。これは観客の質が  とても高い事を意味している。  また、今またフィルム産業が活気を取り戻しはじめている。これは新経済の中で  もフィルム産業が重要な位置をしめし始めたばかりだ。  ゲストの一向は明日6/22に到着予定だという。先に日本入りしたベネックス監督  だが、時差ぼけ?の様子も見せずに、時にジョークも交えながらの、あっという  間の会見だった。これからの4日間が楽しみである。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆クール・ドライ・プレ イス☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     A Cool, Dry Place     ★★★☆☆     1999/98分/アメリカ     監督:ジョン・N・スミス     出演:ヴィンス・ボーン、ジョーイ・ローレン・アダムズ、        モニカ・ポッター  名作「クレイマー、クレイマー」を凌ぐ…というふれこみは、必ずしも大袈裟で  はなかったというのが結論。  「クレイマー、クレイマー」で父親に対して抱くたぐいの不満は、この映画では  ほとんど感じなかった。弁護士ラスは息子カルヴィンをしっかり育てているし、  息子の為に田舎の冴えない弁護士事務所の平弁護士として働く姿は、一流弁護士  だった彼にとってはストレスだろうが、とりあえず生計を立てている。食事は簡  単なものばかりだが、それでもちゃんと作っていた。息子を大切に育てている生  活感もあり、多少男手にしては部屋がきれいすぎるとかんじるのだが、週1回の  お手伝いさんでも雇っていれば、何とかなる事だろうし、性格がきれい好きだと  いうことで恐らく説明できる。  息子カルヴィンを虐待しそうだとか、浮気で訴訟にもちこまれて子供が取りあげ  られるのではないかといった不安を抱かせるシーンが適度に挿入されていて、そ  れが退屈になりがちがストーリーに緊張感を添えている。  ベス役ジョーイ・R・アダムズは、私の好きな女優の1人。この映画ではヒロイン  登場とばかりに唐突に現れ、多少ストーリーへの引き込み方が強引にも感じる  が、次第に姉弟がこの家族の中心といった構図が見えてくることで、違和感も消  える。ここも幸せな家庭とは言い難い環境のようだ。  この映画の印象は、ありふれた愛情物語という程度で、数日後には記憶から消え  てしまうかも知れないほどインパクトがない。その割にはなんとなく好印象をも  てる作品で、男性的な映画ではないが、男性の気持ちが主体にされた映画。  余談になるが「チェイシング・エイミー」のジョーイ・ローレン・アダムスは私  の最も好きな女優(の1人)。ガラガラ声が個性的で、美人タイプでもなければ  グラマーでもない。しかし印象にハッキリ残る演技と役作りは、容姿以外でも私  の好み。今後の作品に注目したい。  ラス役ヴィンス・ボーンは「スウィンガーズ」で本格デビューした個性的な美男  子。  ケイト役モニカ・ポッターは「コン・エアー」で一躍有名に。「マーサ・ミー  ツ・ボーイズ」で彼女の笑顔に引かれた男性は多いのでは。  ノア役デボン・サワは「キャスパー」でキャスパー(人間になった後の姿)だっ  た彼。にきびっ面がいい。  要するに結構人気どころを集めて作っている映画だが、そのくせ地味なんだ、こ  れがまた。  そこがいい。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆MONDAY☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     ★★☆☆☆     1999/日本/100分     監督・脚本:SABU     出演:堤真一、松雪泰子  2つ星にしてしまいましたが、結構面白い。それじゃ、何が悪いか。残念ながら  最後の盛り上がりがたりない。そこまではシーンが切り変わるごとに1、2つの  笑いが首尾よく準備されているにもかかわらず、最後の最後で失敗してしまった  ような印象が残ってしまう。この手のコメディーでは、そこが一番重要なポイン  トだから。  酔っぱらったあげく記憶がなくなってしまったサラリーマンが朝起きると、なぜ  かホテルの一室。そこで記憶の断片をつないでいくというアイデアは見事。その  面白さに引かれ、いつもは日本映画のチラシすら手にしない私がついつい当日券  で入場してしまった。それでも、このアイデアだけで映画を作るなら、やはり短  編向きではないでしょうか。もちろん1時間程度に編集しなおしいてほしいとい  うことではなく、単にもう少しアイデアを詰め込んでほしいということ。あと  2、3個のアイデアさえあれば、最後まで笑いを引っ張ることができそうだし、  コメディーとして魅力的な映画になったに違いない。  それに、主人公・ラジコン好きの高木さんの演技にはどうしても不満がのこる。  撮影にかける時間的な問題や、フィルムにかかる予算の問題もあるかもしれない  が、サブ監督は本来もっと役者の演技を引き出すことができるのではないでしょ  うか。  『ホテルの一室で独りごとを言っている男』と考えれば低い声、聞きとりにくい  声こそリアリティーととらえることも不可能ではないが、「録音の問題や、役者  の問題では?」と感じてしまうようでは映画として少々きつい。それも低予算だ  から?実際のところはよくわからない事ですが、それだけが理由ではないことは  明らかでしょう。なにせ最近私は低予算映画を見つづけていただけに実感。  それでもあえてこの映画を勧めるのは、冴えないサラリーマンという日本的な要  素が老若問わず楽しめるから。結構笑いも起こっていたし、アメリカ映画で笑え  ない人には特に楽しめるでしょう。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 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QT MAI               吉田 浩二 ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼