ScreenKiss Vol.189

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □チャーリーズ・エンジェル   □ハリウッド映画新作情報:ギャラクシー・クエスト   □第13回東京国際映画祭クロージング・セレモニー   □第13回東京国際映画祭・後記   □飢餓海峡 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆チャーリーズ・エンジェル☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Charlie's Angels     ★★★☆☆     2000年/アメリカ     監督:マックジー     出演:ドリュー・バリモア、キャメロン・ディアス、        ルーシー・リュー     第13回東京国際映画祭クロージング作品     http://www.charliesangels-jp.com  クロージング上映のゲストとして3人のエンジェル達が揃って来日する予定だっ  たが、残念ながら、キャメロン・ディアズが急きょ来られなくなるというハプニ  ングもあった。  しかしそこは本作のプロデューサーでもあり、親日家でも知られるドリューの  サービス精神でみごとフォロー。自ら積極的にマイクに向かい、この映画へ情熱  をアピールした。  特に、「チャーリーズ・エンジェルは一切銃を使わずに戦う。皆さんもそのように  なってほしい」という言葉には、日頃なにかとお騒がせのドリューであるだけに、  真摯なものを感じた。  どの雑誌でも語られていたが、撮影中のスタッフの友情は堅かったようで、舞台  の上でもドリューやルーシー、ドリューの婚約者でもあるトム・グリーンらが始  終肩を抱きあったり、手を繋いでいたのが印象的だった。  特にこのトム・グリーン、コメディアンということだが、舞台の上でも弁当を食  べながらうろうろしたり、通訳の女性の口にゴハンを押し込んだりと、アドリブ  でかなり笑わせてくれた。  ルーシー・リューは実写版『ポカホンタス』とでもいうようなスレンダーな体に  ラックスのCMを彷彿とさせるキラキラのロング・ヘアが印象的な美人。  正直彼女がエンジェルをやると初めて聞いたときは、イメージが違う気がした  が、セクシーなゴールドのホルターネックを着こなし颯爽と振舞うさまは紛れも  なくエンジェルだった。  映画が始まる段になっても2階席から手を振ったり、「アイ・ラブ・ユー」と叫ん  だり、ほんとドリューのハリウッド女優とは思えない気さくさにすっかりファン  になってしまった。  で、映画のほうは言わずと知れた70年代TVシリーズの映画化。匿名の依頼人  チャーリーに仕える3人の美人探偵、アレックス(ルーシー)、ナタリー(キャ  メロン)、ディラン(ドリュー)が繰り広げるお色気アクション映画なのだが、  実に観客の心を捉えるのがうまいんだな。  と、いうのも普通なら男性にしか受けないだろうお馬鹿なお色気シーンも本人が  プロデュースし、皆で意見を出し合ったというだけに、彼女達が『こんなの着て  みたーい』と選んだであろう、キュートなファッションで見ているだけでも楽し  い。  特にドリューのチロルファッションやルーシーの黒皮のスーツなど個性を生かし  た着こなしがいい。  プロ根性というか、キャメロンとドリューが、徹底して頭の弱いカワイコちゃん  に徹しているのもよい。ドリューが裸でシーツにぶらさがった後、浮き輪で隠し  ながら助けを求めるシーンなど、プロデューサーでありながらよくここまでやっ  たという感じ。キャメロンのブリーフ姿もかわいい。  で、お色気シーンに飽きたらマトリックスばりのカンフーが続き、その切り替え  のバランスが絶妙。お陰で内容的には実は大した事件じゃないのに、ラストまで  全く退屈しなかった。  ところで、この上映に姿をあらわした噂のアノ姉妹、途中で帰ってしまったの  は、エンジェルズには決して勝てないと悟ったからでしょうか?                                MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ギャラクシー・クエスト☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Galaxy Quest     ★★★★☆     2000年/アメリカ(国内12月公開予定)     監督:ディーン・パリソット     出演:シガニー・ウィーバー、ティム・アレン、アラン・リックマン  15年前一世を風靡した人気SFTVシリーズ『ギャラクシー・クエスト』。そのス  ター達は15年経った今でも、熱烈なファンにとってはカリスマ状態。しかし本人  たちにしてみれば、自分たちをホンモノの英雄と崇めるファンに対しても過去の  栄光にすがって生きることにも、もはやウンザリだった。  だが、そんな彼らをどんなファンよりも熱く見つめる連中が。じつはエイリアン  が彼らの番組を傍聴し、歴史的ドキュメンタリーと思いこんでしまったのだ。彼  らの星を救うため無理やり連れ去られたスターの運命は・・。  落ち目になりつつあるスターの哀愁、熱狂的ファン心理の面白さ、ばかばかし  さ、それだけでもドラマになりそうな主題を更にSF映画として仕上げてしまった  脚本の面白さ、独創性に脱帽。  ただニヤニヤするばかりのエイリアン達や、いかにも人形!な別の星の宇宙人た  ちの様子もB級映画へのオマージュのようで良い。  また、『エイリアン』シリーズの男勝りの演技で名を馳せたウィーバーが金髪ア  ンド巨乳だけが取り柄の紅一点を演じているのも面白い。彼女のファンなら、そ  のキュートさは必見だ。  おたくをこきおろすだけではなく最後にはちゃあんとヒーローとして活躍させて  くれるラストには思わず涙、涙。SFファンでなくとも、映画ファンならきっと嬉  しくなる作品。                                MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆第13回東京国際映画祭クロージング・セレモニー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  9日間にわたって行われた東京国際映画祭の閉めを飾るクロージング・セレモ  ニー。  ここでは各賞の受賞者が発表されるほか、審査員(今年は『ブリキの太鼓』で知  られる監督フォルカー・シュレンドルフ、タランティーノ作品でお馴染みプロ  デューサー、ローレンス・ベンダー、マイケル・ウィンターボトム監督、脚線美  女優のミシェル・リー)、コンペティション部門のスタッフなどが一同に会し、  さらに続くクロージング・スクリーニングでは舞台挨拶もあるため(今年は  『チャーリーズ・エンジェル』)映画ファンなら何としても足を運びたいとこ  ろ。  過去のディカプリオやブラピの来日で映画祭自体がすっかり有名になった事もあ  り、今年のチケット獲得は困難を極めたようだ。何とかゲットした人は本当に運  が良かったと思うべき。  今年は始めから混雑が予想されていたため、前日の夜8時台からちらほら並ぶ人  が出始め、10時半に整理券が配布された。  この整理券なるものが結構厄介で、ギリギリまで待っても出ないという場合もあ  り、またこのシステムを知らなかった人にとっては翌日には既に長蛇の列が出来  ている訳だから、なんとも理不尽である。  さて、気になる受賞作品は下記のとおり。   東京グランプリ  「アモーレス・ペロス」    審査員特別賞   「オー!スジョン」   優秀監督賞    アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ             「アモーレス・ペロス」   優秀脚本賞    スチュアート・ブルムバーグ             「僕たちのアナ・バナナ」   優秀主演女優賞  ジェニファー・ジェイソン・リー             「キング・イズ・アライヴ」   優秀主演男優賞  ムーサ・マースクリ 「モンディアリート」   優秀芸術貢献賞  「ワン・モア・デイ」            「式日(SHIKI-JITSU)」  グランプリ、監督賞を受賞したメキシコ映画『アモーレス・ペロス』はカンヌ映  画祭でも高い評価を受けており、本命中の本命だったが、観客動員数がハンパで  はなかった『僕達のアナ・バナナ』や、観客の満足度の高かった『西洋鏡』など  が取るのではないかとも噂されていた。  印象的だったのが主演男優賞を獲得したムーサ・マースクリ 。彼の近くに座って  いたフランス映画『プリンセシーズ』の主演女優がまるで自分のことのように飛  び上がって喜んでいたのが印象的。(思わずもらい泣きしそうになった。)  そして壇上に上がった彼の背中には椅子に張られていた紙(映画のタイトルが書  かれているやつ。)がくっ付いていて、ベタなコメディのような展開に会場に笑  いが・・・。(もっとも本人は気づいていなかったが。)  また、もう一つ話題になっていたのは、コンペの監督として来日したエドワー  ド・ノートンが姿を見せるか、ということ。実は彼みたさにやって来たファンも  多かったよう。(何故か皆後ろを振り返ってばかり。)  パニックを避けるためか、彼はセレモニー開始後にそおっと入ってきて、明るく  なる前に出てしまった。とてもスターとは思えないスエットにジーンズの姿で  嬉々として写真を取りまくっていたのが可愛かった。(そんな彼を目ざとく見つ  け手を振って、後ろにいるイラン映画『ワン・モア・デイ』の監督さんに爆笑さ  れたのはこの私です・・。)  日ごろTVなどで展開される受賞者の抱擁やスポットライトに照らされる笑顔が  自分のすぐ後ろで展開されるのは何ともシュールな体験。早くも来年が楽しみで  ある。                                MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆第13回東京国際映画祭・後記☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  9日間は長いようで、あっという間だった映画祭。渋谷の町のゴタゴタと、映画館  の移動に毎年うんざりしながらも、つい通ってしまう。筆者は今年、20本の映画  と5つの記者会見、2つのセレモニーに参加した。これらの経験も踏まえ映画祭の  裏をご紹介しよう。  今年の入場者は総合計で125,795人、昨年に比べ108%の伸びを示している。が、内  訳を見るとコンペティション部門では上映本数が昨年と同数の16本だったのに  3,537人の減少。同様にシネマプリズムでは上映数も、昨年の39本から26本に減少  したのに伴い、入場者数も10,092人減少した。これは、同様に減少したファンタ  スティック映画祭に比べても1作品当たりの減少の割合が大きい。  逆に総合計の増加に貢献したのは、協賛企画の香港映画祭だ。こちらは15作品で  16,579人。またカネボウ国際女性映画週間も2本の上映作品の増加があるとはい  え、2,817年の増加をみている。  これらの現象は上映会場のキャパもあるので、一概に数字だけでは判断出来ない  が、「アジアで最大」とうたわれている映画祭にしては、アジアの秀作、名作を  集めたというシネマプリズムの減少は少し寂しい気がする。その分香港に流れた  という事かもしれないが、この部門では一般公開しにくい国の作品なども集めて  いるので、ポピュラーな香港映画に人が流れてしまったのは惜しい。  また、今年4回目を迎えるアジア映画賞も、意外にその存在が知られていないよう  で、昨年のように続けて上映する作品(『シュリ』だった)の引力がなければあ  まり集客が見込めないようだ。一般のコンペでは、グランプリの作品を記念上映  するのだから、アジア賞の方も行ってもいいかもしれない。アジア賞はまた、ク  ロージングセレモニーに時間的に接近している為か、取材記者も極端に少なかっ  た。  確かに香港映画の・・というか、映画人の・・人気は相当なものでオープニング  にあたった取材陣もかなりの数に昇り(その中には勿論香港のマスコミも多数含  まれているが)特別招待作品を上映したオープニングセレモニーより凄かったと  言っていた記者もいた。  筆者はスチールカメラの位置取りに遅れをとり、レッドカーペットでは不利な場  所だったが「ゲストに声をかけるな」という事務局の注意をものともせずに声を  かけてくれた、どこかのマスコミの人の隣だった為にナイスなショットが撮れま  した。ちなみに特別招待作品のオープニングは1980人の動員に対しマスコミは350  人、警備100人。至近距離でシュワちゃんを見た記者によると「何だかつくりもの  みたい」だったそう。  コンペも作品というよりは、ゲストの吸引力が大だったよう。何しろ『僕たちの  アナ・バナナ』はエドワード・ノートン来日が功を奏してか、抜群の賑わいだっ  た。同様な事はどうやら記者会見でも言えるのか(ちなみにエドワード・ノート  ンの記者会見はありませんでした)内容により、かなり記者の集まり具合にバラ  ツキがあった気がする。  毎月世界のどこかで映画祭が開催されていて、東京はかなり年末に位置する。そ  こで、映画によっては以前にどこかで上映されている作品が取り上げられている  事が多く、わざわざ世界からジャーナリストが訪れるだけの魅力に欠けるのだと  言われている。その辺が盛り上がりにいまひとつな原因があるのかもしれない。  クロージングでフォルカー・シュレンドルフ監督が言ったように「新人の発掘の  場」としての面を押し出していくのであれば、その辺をもっと掘り下げていかな  いと東京国際映画祭の特徴というのがぼやけてきてしまうような感じがした。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆飢餓海峡☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     1965/日本(東映)/183分/白黒     監督:内田吐夢    出演:三國連太郎、高倉健、左幸子、伴淳三郎  映画館でのリバイバル上映、またビデオや衛星テレビ等で観る事が可能な過去の  作品群を、連載の形を取りながら計17本ご紹介してきた。18本目にあたる今回、  初めて日本映画を取り上げようと思う。  日本映画草創期を代表する映画人、トーマス栗原喜三郎の元で始め助手を務め、  戦前から活躍した名匠内田吐夢の代表作。内田監督のみならず、日本映画を代表  する作品としても名高い。以下、本文に続く。  青函連絡線の遭難事故の調査を始めた刑事は、身元不明の2つの死体がある事を  知る。捜査を進めていくうちに、遭難事故の混乱をついた殺人事件であると断定  する。しかし、犯人の足取りがつかめない。だが10年後、犯人は意外な所から浮  かび上がる事になる。  様々な人間模様、貧しさ、厳しい現実といった人間の運命を描き、人間の心の奥  底にある善悪の表情を描いたものだ。物語の背景は、40〜50年前を設定としてい  るが、21世紀を目前に控える我々現代人にも共通している心理だ。物質欲に溢れ  ている現在、本当の意味での貧しさとは縁の遠いものになっている。弱者に対す  る優しさ、理解というものを教え感じさせてくれる作品である。  今作は、三國連太郎、左幸子、高倉健、伴淳三郎といった日本映画を代表する俳  優が出演しているのも、内容に膨らみを持たすのに成功したのではないだろう  か。彼等の演技の素晴らしさが、よりいっそうの感動を起こさせる。  3時間という長尺、タイトルの暗さから敬遠せず、観賞される事をオススメす  る。                                 吉田 浩二 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI               吉田 浩二 ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼

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