ScreenKiss Vol.191

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Vol.191

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □第5回東京アフリカ映画祭   □ロンドン映画祭情報2   □映画館で映画を見よう   □悪いことしましョ!   □雨に唄えば >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆第5回東京アフリカ映画祭☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     池袋の「テアトル池袋」にて、11月18日〜24日まで     http://www.jah.ne.jp/~frida/  日ごろ上映される機会の少ないアフリカ映画の秀作を新旧、長・中・短編あわせ  て25本一挙に上映。エジプト映画やモロッコ映画だけではない、アフリカ映画の  全貌を垣間見る映画祭。数人のゲストが来日しており、舞台挨拶や講演も行われ  る。  特集として「マグレブ作品特集」と「マンベティ追悼回顧上映」が組まれ、故ジ  ブリル・ジオップ・マンベティ監督の全作品も上映される。84、89、93、97年と  過去数年おきに開催されてきた知る人も少なかろう?映画祭だ。前回が97年開催  だったことを考えると、待ち焦がれながらも3年ぶりの開催ということで、見逃  してしまう人もいるのではないだろうか。  「東京国際映画祭・シネマプリズム」好きな人にお勧め。また、私もその一人だ  がアフリカ旅行が好きな人には、町の風景がなつかしい。各国異なるものではあ  るが、その土地の文化、生活を少しでも理解できるのではないだろうか。  スクリーンキスは追って、数本の紹介をしていく。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ロンドン映画祭情報2☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  今回ワールド・プレミアとして上映されたフィリップ・カウフマン監督の新作  「Quills」は、今映画祭中もっとも豪華な上映のひとつであったはず。監督、脚  本家をはじめ、ケイト・ウィンスレット、ジェフリー・ラッシュ、ホアキン・  フェニックスをはじめ主役級の俳優陣が全て顔揃えた。  去年この映画祭で「オネーギンの恋文」が上映された際、ファインズ兄妹が盛装  して来場し、上映会場にも盛装した招待客が沢山いたのが記憶に新しいが、この  「Quill」も着飾った招待客の姿が目に付き(多分上映後にパーティが催されたの  だろう)、「あまり一般にはチケットが出回らなかったのでは?」と思ったほ  ど。通常の映画祭上映とは異なるプレミアとしての華やかさが漂っていたのが印  象深い。  先日出産したばかりのケイト・ウィンスレットはさすがにかなりふくよかだった  が、透き通るように白い肌と、肩に切りそろえたストレートのブロンドヘアに映  える黒のドレスで来場。知性を漂わせる落ち着いた面持のジェフリー・ラッ  シュ、名前を呼ばれると舞台に駆けあがってきたホアキン・フェニックス等、壇  上は皆が久しぶりの再会を喜び、和気藹々とした雰囲気であった。  この作品、マルキ・ド・サドの伝記的物語である。サドの存在そのものは有名で  も、その背景やどのように死を迎えたかはあまり知られていないが、この作品で  はサドが「精神異常者」として捕らえらても尚書きつづけた経緯が描かれてい  る。20世紀フォックス・サーチライト(つまりフォックスそのものより低予算)  の作品なのだが、出演者、コスチューム、プロダクション・デザイン、全て安っ  ぽいところがないのは驚きだった。  ケイト・ウィンスレット、ジェフリー・ラッシュの演技は定評通りだが、この所  大役が続いているホアキン・フェニックスのこの作品での「善良な神父」ぶりが  印象深い。「グラジエーター」等の役柄から何となく大柄な人を予想していたの  だが、実際は割りと小柄で驚いた。この映画祭では、もう一作彼が出演した「The  Yards」(「リトル・オデッサ」のJames Gray監督作、マーク・ウォルバーグ、  チャーリズ・セローン主演)も出品されており、11月7日、8日に上映され、10日か  ら英国での一般公開もスタートした。批評家受けも一般受けも上々のようであ  る。  監督の「存在の耐えられない軽さ」や「私が愛した男と女 ヘンリー&ジェー  ン」よろしく、今回も彼の作り上げる底深い耽美な世界に酔えるかと楽しみにし  ていたが、残念ながら「傑作」であるとは言いがたい。サドの人生そのものが興  味深いため楽しめた作品ではあったが、芸術度の高い「悪くない」作品ではある  だけにが「もう1歩」欲しかった。(しかし、個人的には豪華なプレミアを楽しめ  たので満足したのだが、、、。)                                   hana __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆映画館で映画を見よう☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     シアター・イメージフォーラム  渋谷駅と表参道駅の中間。渋谷にできた新しい映画館。青山通りから1本入った  裏道にそびえる現代建築のビル。劇場は1階と地下にあり、入り口でチケットを  購入すると、整理番号をもらえる。定員入替制。  1階:64席で、ゆったりとした座り心地の椅子で、足元も広い。劇場の幅は横8  席分しかない、長方形で、箱型。地下:108席で、足元がちょっと狭い。椅子は1  階同様にゆったりしているが、隣に人が座ると肘があたる。  1階・地下ともに箱型の館内にスクリーンが壁いっぱい広がる。天井が黒く、反  射しない素材で覆われているし、スクリーンの上下も質素な黒幕で、目障りな装  飾がなく硬派の作りだ。スクリーンの位置が上にあるため、前の人の頭が気にな  ることはないが、前から5番目程度に座ると上を見上げるような感じ。  床はコンクリートで、フットライトが反射して少々目障り。非常口のサインも消  灯し場内がほぼ真っ暗になるため、余計に足元の光が目障りに感じる。左右3  台、後ろ2台のJBLスピーカーがドルビーDS,SR,SRDを鳴らすが、劇場の幅が狭い  ため音が上から降ってくるようだ。しかも後ろのスピーカーは張り出した映写室  の壁に付いている為、できるだけ前方に座らないと十分な音響は楽しめない。前  に行くと見上げてみることになり、目が疲れる。  会員制度もあり、2000円払って1年間の会員になれば、1800円の映画も当日1000  になる。前売り券の値段と比べると4回行けばもとが取れるから、悪くない。し  かし、3000円払うと招待券が2枚ついてくる、つまり2回で元が取れる映画館も  あることだから、さらなるサービスを期待してしまう。  レイトショーといい、企画物上映といい魅力的な映画館だ。周辺にはウェン  ディーズを始め、駅からの途中に無数にカフェが点在しているのも便利。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆悪いことしましョ!☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Beduzzled     ★★★☆☆     監督:ハロルド・ライミス     出演:ブレンダン・フレイザー、エリザベス・ハーレー  コンピュータ会社で働くエリオット(B・フレイザー)は、人付き合いが下手で、  周りからは浮きまくり。密かに憧れていた同僚には顔さえ覚えられていない始  末。そこへ自分は悪魔だという美女(E・ハーレー)が現れ、魂と引き換えに7つ  の願いを叶えるという契約書にサインしてしまうが・・・。  いわゆる『青春の輝き』チーム(M・デイモン、B・アフレック、C・オドネル)の  なかで唯一アイドル路線から外れてしまったかのようなブレンダン。『ハムナプ  トラ』のようなトホホ映画に出てしまったのが幸か不幸かすっかり3枚目が板に  ついてしまった。  しかし、一連のお馬鹿コメディはもちろん、昨年のアカデミー賞を賑わした  『ゴッド・アンド・モンスター』では影のある粗野な男を、『きっと忘れない』  ではエリート大学生をと、全く違う役どころを充分に演じられる実力の持ち主  だったりするのだ。  前置きが長くなってしまったが、この作品ではそんな彼のカメレオン振りが存分  楽しめる。  一昔まえの大きめメガネにジャンバー、ベストというなんともダサいファッショ  ンに身を包んだルーザーぶりと、売れっ子のモテモテ作家に扮し、黒のスーツに  身を包んで甘いセリフを囁く彼をくらべてみよう。とても同一人物とは思えない  のだから。  話も一つひとつのエピソードが長すぎずテンポが良い。音楽も状況に併せジプ  シー・キングスからジャズまで多様、主人公の状況によって次々変わるハーレー  の悪魔ちゃんのコスプレ(チアリーダーや先生など!)はチャーリーズ・エン  ジェル並に可愛い。  そして何より、『もし〇〇になれたら』という普遍的な願望をテーマにしたの  と、『自分自身が成長しない限り状況は変わらない』という、今時珍しいほど直  球のメッセージが気持ち良くてマル。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆雨に唄えば☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Singin'in The Rain     1952/スタンダード/102分/カラー     監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン     出演:ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、シド・チャリシー、        ドナルド・オコナー  誰でも知っている、雨の中傘を振りまわしながらのダンスシーン。頭にそのシー  ンが浮かんでも、前後のストーリーを忘れてしまった人も多い事でしょう。ビデ  オで見るしかないのですが、最近東京で増えた(?)ハリウッド名作特集。シア  ター・イメージフォーラムでの上映に行ってきました。  昔のスターはなんでもできた。歌はうまい。ダンスは一流。多少のアクションも  こなして、しっかり演技をする。しかも、笑顔がすてきだ。特筆すべきはこの笑  顔だろうか。歌はミュージカルでなければ重視されない事で、イギリスの泥くさ  い映画の中でカラオケがうまい俳優が必要だとは思わない。アクションは撮影技  術の進化によって、それを演じる人の体はきっと安全な位置にありながら、迫力  のある撮影を行っているのだろうと感じるだけだろう。つまり、今も昔も本当に  危険なシーンはスタントマンだ。ダンスは練習する機会さえあれば、うまくなる  だろう。最近の映画では「フローレス」でロバート・デ・ニーロが粋なタンゴを  披露していた。半身不随になって踊る彼の姿も格好良かった。  とは言っても、『笑顔』がこれほど印象に残る映画は最近出会っていない。中国  映画「あの子を探して」で子役達が演技ではない素直な笑顔を見せてくれたが、  それとこれとは意味が違う。全編にわたり幸せを感じる程の笑顔は貴重といいた  い。ドキュメンタリー・タッチの映画にそれを望む訳ではないが、たまにはこん  な映画を見る事が自分にとってもバランスの良いことだと思う。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI               吉田 浩二 ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼