ScreenKiss Vol.243

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Vol.243
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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □横浜フランス映画祭2001特集     フリーキー・ラブ     リザ     栄光のあまりに狭き門     リハーサル(仮題)   □ロンドン映画情報 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆フリーキー・ラブ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Carrement A L'ouest     2001年/フランス     監督:ジャック・ドワイヨン     出演:ルー・ドワイヨン、キャロリーヌ・デュセ     本年度カンヌ映画祭出品作品  日本でも大ヒットした『ポネット』の監督、ドワイヨンが愛娘のルーを起用した  こと>でも話題を呼んでいる作品。

 ドラッグの売人をしている青年アレックスは、金を払わない客とトラブルにな
 る。そんな彼に客の恋人の女性フレッドが近づいてくる。彼女は気のある素振り
 を見せたかと思えば、クラブで一人ぼっちでいた寂しげな女性、シルヴィアを誘
 え、とけしかけたりもする。ひょんなことからホテルで一室を共にした3人の感
 情が交錯する・・・。

 とにかくセリフが活きた作品。『ときどき無性にパイが食べたくなるの。』と
 いった日常的なことから『セックスと愛は別のものなの?』などの恋愛論に至る
 まで、実際に自分が口にしたことがありそうなものばかりでなんともリアル。

 内向的でシャイだけど感情をストレートに表すシルヴィアと、大胆で小悪魔的な
 のに、実は感情を素直に出せないフレッド、女性であればどちらに感情移入する
 かでこの作品の見方が変わってきそうで面白い。男性であればどちらを選ぶか、
 とかね。

 今回監督をはじめ、主演の3人が揃って来日した。(ルーは夜のパーティから参
 加。)

 パーティ会場では、抜けるような白い肌にブルーのドレスが繊細なイメージの
 キャロリーヌと、モデル出身の長身を黒いドレスに包み、タバコをくわえたセク
 シーなルーに挟まれて、アレックス役のギヨーム・ソレルが談笑しており、なん
 だか映画そのままの構図にニヤリとしてしまったのでした。

                                MS.QT.MAI
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>>☆2☆リザ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Lisa     2000年/フランス     監督:ピエール・グランブラ     出演:ブノワ・マジメル、ジャンヌ・モロー  若手映画監督のサム(マジメル)は、戦前活躍した俳優シルヴァンの生涯を映画  化しようと考え、彼がかつて愛した女性リザ(ジャンヌ・モロー)を訪ねる。そ  こで彼は戦争に翻弄された若き日の彼女(マリオン・コティヤール)と彼の美し  くも哀しい話を聞くうち自らのルーツも知ることになるのだった。  『パール・ハーバー』『マレーナ』と各国で40年代の戦争に翻弄される人間模様  を描く映画が作られているが、本作は現代を生きる若者であるサムが、リザの話  を聞くうちに自らの両親との関係を深めていったり、年老いたリザと不思議な信  頼関係を築いたりと、過去、現代両方をベースに描かれるところがユニーク。  また、サムが母親から戦時中の体験を聞かされるくだりでは、戦争がそんなに遠  い昔のことではないという現実を思い知らされる。  ユダヤ人差別、病人に対する差別、そして愛する人との別離とかなり重たいテー  マでありながら、映画館でのラブ・シーンや、フレッド・アステアばりのダンス  シーンなどロマンチックな場面も多く、それが逆に切なさを盛り上げてくる。今  回はサム役のブノワ・マジメルと監督が来日しているが、監督の日本人女性との  間の息子さんが登場するなどサプライズもあり、ほのぼのムードに包まれた舞台  挨拶であった。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆栄光のあまりに狭き門☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Les Portes La Gloire     2001年/フランス     監督:クリスチャン・メレ・パルドール     出演:ブノワ・ポールブールド、ジュリアン・ボワスリエ  30代の青年ジェロームは義父が社長を務める本のセールス会社ペガサスで、飛  びこみセールスマンとして働くことになるが、チームメイトたちは映画『戦場に  架ける橋』を座右の銘とするチーフら、変わり者ばかり。果たして彼はセールス  マンとして成功することが出来るのか・・・。  監督は本作が初監督作品ということだが、『戦場にかける橋』のセリフや場面を  巧みにダブらせ、セールスマンというタフな職業を戦場に見立てた手腕が見事。  しがないサラリーマンにだって男の意地と誇りがあるんだ!というのがひしひし  と伝わってくる。  トホホな中年男たちを描いた作品は『フルモンティ』などイギリス映画を彷彿と  させる。また、1人ひとりのキャラが皆曲者でワガママなのにどこか憎めない愛嬌  があり、ついつい応援したくなってしまうあたりもイギリス映画のコメディ風な  ので、普段フランス映画はちょっと・・・。という人にも楽しめそうだ。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆リハーサル(仮題)☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     La Repetition     2001年/フランス     監督:カトリーヌ・コルシニ     出演:エマニュエル・ベアール、パスカル・ブシェール     2001年カンヌ映画祭コンペ部門出品作品  幼い頃からの親友同士だったナタリーとルイーズは共に女優を目指していたが、  10年後再会した時、ナタリーは女優に、ルイーズは結婚して歯科技工士になって  いた。再び友情を超えた愛で結ばれた2人だが、ルイーズの存在がナタリーには  重たくなってきていた・・・。  フランス映画の女の友情ドラマって本当にリアルというか、重たいものが多いで  すね。ロマーヌ・ボーランジェ主演の『ミナ』とか・・・。ハリウッドものだと  友情は永遠!ってな感じの爽やかなものが多いけど。  でも、女同士の友情って男が絡んだり、結婚してライフスタイルが変わったりす  るとあっというまに崩れたりするのが現実。そういう意味で女の友情をあまり信  用していない私個人的にはこういう物語のほうが納得できますね。  女性同士のベットシーンなどもありレズビアン映画っぽい雰囲気も出ています  が、そこまでではなくても女同士ってどこかベッタリしすぎてしまう部分ってあ  りますよね。それがうざったく感じられたり・・・。そういうのってよく解りま  す。  あまりに生々しいので見ていてちょっと疲れましたが、これだけ人間の感情をリ  アルに描いたという点では見事。心理ドラマとしては一級。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆ロンドン映画情報:パール・ハーバー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     2001年米     監督:マイケル・ベイ  「アルマゲドン」の制作チームによる作品、とのことだが、「アルマゲドン」と  「タイタニック」を足して割った、「とにかくお金がかかってそうな」作品、と  いうのが率直な感想。  通常映画の初日は金曜と決まっているイギリスだが、一日早く5月30日木曜に封切  られたこの作品。一月前からロンドン市内セントラル地区の地下鉄には巨大ポス  ターがそこここに貼られ、前週に行われたハワイでの300万ドル掛かっているとの  噂のワールド・プレミアもTVの朝のニュースでかなりフィーチャーされた。巷に  この映画がかなり浸透したタイミングでの公開、配給会社の宣伝はかなり上手  かった。  ストーリーそのものはかなり単純。ベン・アフレック、ケイト・ベッキンセイ  ル、ジョッシュ・ハートネットをめぐるロマンスと、真珠湾攻撃にまつわる日本  側と、攻撃されたアメリカ側のプロセスを伏せて描いた物語だ。私はこの映画の  トレーラー(映画館用宣伝CM)を見た時すでにストーリーを想像出来たのだが、  あまりに当たっていたので驚いた。(違っていたのは、「兄弟の役」と思ってい  たベン・アフレックとジョッシュ・ハートネットが「親友」だったことくらい。  随分歳の差があるように思ったもので、、。)  想像できたのも日本人なら当然。何故なら、日本で実際「若き兵士の出征と、残  された恋人・若妻」にまつわるエピソード(ストーリーに直接触れるので書くの  を控えるが)として、多数実在した話だからだ。(日本映画「連合艦隊」、「瀬  戸内少年野球団」にも使われているエピソード。)しかし、この手の話、アメリ  カでも多数起こったと思うのだけに、「今更」感があったのは否めない。  甘過ぎるラブ・ストーリーは本当に「大甘」すぎて辟易するが、真珠湾攻撃の  シーンは「タイタニック数隻分」、といった感のスケールで描かれていてなかな  か迫力がある。しかし「タイタニックに似てる」と見る人ほとんどに言わせてし  まうのが悲しいところ。  日本公開では上官役アレック・ボールドウィンのセリフが一部カットになるとの  こと。この部分も注目していたのだが、私にとっては「敵として描かれるなら、  このくらいのコメントは仕方ないかも」程度だった。しかし、日本人として「連  合国側」でこの映画を見る心中は複雑だった。主人公達に共感したい気持ちなの  は山々なのだが、彼らの敵は「JAP(日本人)」=すなわち私である。攻撃シーン  で「WOW」と歓声があがるたび、言いようの無い思いが胸をよぎった。  当然日本を含むマーケットを意識して作られており、日本人「そのもの」に対す  る攻撃的描かれ方はしていない。センシティブな問題だけに、注目されることが  分かった上で注意深く作ったのだろう。勿論日本人としては気分の良くない表  現、言い回しは多数あるが、戦争ものである限り、それは避けられないことだと  すれば、日本人が「きちんとした日本語」をしゃべっている点も含め、製作側の  考慮は感じられる。その分、ストーリーの掴みが甘い感もあったが。  しかし、、、最後の「まとめ」のナレーションはかなりいただけない、というよ  り私は笑ってしまった。つまり「アメリカは正しく、強い国なのだ」と言わねば  ならないのがアメリカなのですね?(という内容。)好意的に見ようと頑張った3  時間の果てに、と思うと、個人的にはこれで一気に気分が悪くなってしまった。  救いはキューバ・グッテングJrとジョッシュ・ハートネットの存在。グッテング  Jrの演技は光るものがあるのだが、主人公3人との絡みに欠けるため、役割そのも  のが薄かったのが残念。  ジョッシュ・ハートネットの瑞々しさ、チャーミングさは、これで全てを許せ  る、とは言わないまでも、かなり救われる(笑)。ものすごいハンサムではない  が、この映画での彼は本当に輝いている。スタイルもよく、顔が2倍あるベン・ア  フレックが可哀想だった(笑)。この作品を機に一気にブレイクする可能性大。  先日BBCのニュースで、「日本ではこの作品がどう受け入れられるのか?」とのレ  ポートがあったが、「遠い昔の話として、若者には受け入れられるのでは?」と  まとめられていた。さて日本での反応がいかに?                                  hana __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   Pubzine (http://www.pubzine.com/detail.asp?id=1547)   Melma     (http://www.melma.com/mag/31/m00000031/)   マッキー!  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