ScreenKiss Vol.246

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Vol.246
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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □A.I.   □テイラー・オブ・パナマ   □ガリバント   □ハリウッド映画新作情報:トゥーム・レイダー   □横浜フランス映画祭2001特集     将校たちの部屋 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆A.I.☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Artificial Intelligence     2001/アメリカ/145min     監督:スティーブン・スピルバーグ     出演:ハーレイ・J・オスメント、ジュウード・ロウ =2回連載 「A.I.とSF、A.I.と演技」 第2回=  演技のことにふれよう。まず、フランシス・オコナー(母役)の神経質な演技は  必見。額の血管むき出しの演技はドレスアップした時の姿と対称的で、都会に住  む洗練された女性の家庭での顔が理想的(?)に表現されるとともに、子供に対  する複雑な感情が適確に演じられている。  ジュード・ロウはついにアイドル系俳優のトップの座についたかのような印象。  『ファイナル・カット』のような一風変わった映画にも出演している彼はこの映  画の前から最高の美男俳優だったが、アクの強い役柄を彼独特の表情で脚本の  ニュアンス通りに演じているようだ。  H・J・オスメントはもう一人の子役ジェクイ・トーマスと火花を散らしている。  主役でありながら、各場面では同じフレームにおさまる共演者に印象を譲り、イ  ノセンスな役柄を無難に演じている。不満は残るが、彼の歳でハリウッドの求め  る演技(決して誉め言葉ではない)ができるのはすごい。  インテリアに注目したい。雑貨好きなあなたにはいくつか見かけたような商品が  あるだろうし、インテリアの参考までとはいかないが、コーディネートや色づか  いには参考になる点があるのでは?  コーヒーを入れている調味料入れのビンはその中でも必見のアイテム。子供部屋  の椅子は面白い形で印象に残る。コンラン・ショップにおいてありそうなガラス  類から、プラスチック雑貨まで、ハリウッド・スタッフのすごさはこんなところ  にも表れる。未来の家というより数年先の印象で、物語を身近な印象に変えてい  る。  BGMや効果音がくどいほどに鳴り響くように感じたが、セリフのないような映画を  見ている人にとっては、ハリウッドの効果音が常に耳さわりに感じているだろう  から、強調するほどでもないかな。  熊のぬいぐるみ『テディー』の声が低音で、「なぜ子供のおもちゃがそんな  声?」と、ちょっと不思議。  数台目にできる未来の車はこんな車になるのだろうか? むき出しの後輪は危険で  は?  話題はつきないが、大作娯楽映画としての魅力は満載で、スピルバーグの今まで  の作品の明らかなるオマージュ(パロディー・シーン)は嬉しいかぎり。月の  シーンや観覧車の倒壊にいたっては、誰もが知っているあの映画です。                                    立野 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆テイラー・オブ・パナマ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     The Tailor of PANAMA     ★★★☆☆     2001/アメリカ/109min     監督:ジョン・ブアマン     出演:ピアース・ブロスナン、ジェフリー・ラッシュ、        ジェイミー・リー・カーチス  J・カーチスは「トゥルー・ライズ」での役どころに近いちょっと天然ボケな奥様  役、はまっています。  P・ブロスナンは『007』シリーズの役柄を手玉にとった今回の演技で、俳優とし  て抜群なジョークのセンスを感じます。この役柄のオファーを受けた時点で映画  の成功は決まっていたかのよう。(成功したの?私の中ではね!)  J・ラッシュはさすが! 上手い演技に目を見張る。彼の汗って、臭いそう。本  物?  でも映画はちょっと楽しめる程度。中途半端ではあるが、適度に練り固められた  ストーリーは楽しい。つまり原作のよさが映画をひっぱっただけ。スパイ小説の  定番、ジョン・ル・カレの力に頼りすぎ。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆ガリバント☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     GALLIVANT     ★★☆☆☆     1996/イギリス/100min     監督:アンドリュー・コッティング  グレート・ブリテイン島一周6,000マイルをキャンピングカーで祖母と障害をもっ  た娘と共に旅をする。父親であり息子である1人の男が、感じるままに回し続け  たフィルム。その結末は何らかの意味をもつのだろうか?  ロードムービー(移動しながら、その行く先々で起こるハプニングやエピソード  を連ねた映画)としての面白さは感じない。ちょっとした旅行記程度で、100分間  我々を引き付け続けるだけの変化がなく、淡々と移動している印象。NYKテレビの  外国語会話にでてくる海外でのインタビューの雰囲気に似ていると言えば、その  雰囲気が分かってもらえるだろうか?  たしかに眠気は起こらなかった。でも登場人物が滑稽なわけでもなかった。魅力  的でもなかった。唯一、初老の2人がハーモニカを取り出して歌うシーンがあ  る。ポケットから取り出すと、最高のセッションが始まる。もし旅で出会ったな  ら、涙がでそうなシーンだよね。  嫌いな映画ではない。それはUKが私にとって魅力的な土地だからだろう。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆ハリウッド映画新作情報:トゥーム・レイダー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Lara Croft:Tomb Raider     ★★★☆☆     2001年/アメリカ(日本今秋公開予定)     監督:サイモン・ウェスト     出演:アンジェリーナ・ジョリー、アイアン・グレン     http://tombraider.eigafan.com  1996年に全米で発売されるや、爆発的な人気で現在part5まで製作されてい  るコンピュータ・ゲームの映画化。ヒロイン、ララ・クロフトはそのセクシーか  つ知的な魅力でTIME誌ほか各誌で話題となり社会現象となるほど。  ストーリーは、主人公ララが行方不明の父親の残した鍵と地図を基に敵と戦いな  がらも冒険を続けるという、いかにもコンピュータゲーム的な内容で、ちと単純  すぎる気もする。  主演のジョリーはもちろん『シャイン』の少年期を演じたノア・テイラーや、ア  ンジェリーナ・パパのジョン・ボイドはじめ、脇役も演技派がそろっているだけ  にそれを活かしきれないのがなんとももったいない。  鍵や遺跡といったアイテムも『フィフス・エレメント』や『スター・ゲイト』な  どを思い出させ新鮮味に欠ける。  しかし、なんといっても魅力的なのはララ・クロフトを演じるアンジェリーナ・  ジョリーだろう。ホット・パンツにコンバット.ブーツを履き、一束にまとめた  三つ編みヘアをなびかせて飛びまわる姿はまさに現実離れした凛々しさで、ゲー  ムキャラそのまんま。モデル出身の抜群のプロポーションが生きる。  また、敵との格闘シーンも、ゲームさながらに1人1人を確実にノックダウンとい  う感じでいかにも原作?を忠実に再現したという感じ。ゲーム好きにはたまらな  いだろう。  カンボジアやアイスランドでのロケも現実離れしたファンタジックな魅力作りに  一役買っている。 とりあえず、続編に期待。                                MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆将校たちの部屋☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     La Chambre Des Officiers     2001年/フランス(フランス公開2001年9月26日予定)     監督:フランソワ・デュペロン     出演:エリック・カラヴァカ、サビーヌ・アゼマ、ドゥニ・ポダリデス     2001年度カンヌ映画祭(コンペティション)部門正式出品作品  ドキュメンタリー監督として高い評価を得た、フランソワ・デュペロン。'88年に  『夜のめぐり会い』で注目され、『これが人生?』(第7回フランス映画祭横浜  '99で本領発揮。本作品でカンヌ映画祭(コンペティション)部門で絶賛された。  フランスでも劇場未公開で、上映はカンヌに続きこの日で2回目という貴重な映画  だった。主人公のアドリアンには『これが人生?』でセザール賞有望若手男優賞  を受賞したエリック・カラヴァカ。傷を負ったアドリアンを労り、励ます看護婦  に『恋するシャンソン』、『ブッシュ・ド・ノエル』のサビーヌ・アゼマ。陸軍  病院で同室の将校の1 人アンリには、6/24上映『モータル・トランスファー』  他、フランス映画祭横浜での上映作品に常連出演のドゥニ・ポダリデス。  第一次世界大戦。偵察中にドイツ軍の砲撃を浴びた若きフランス軍将校アドリア  ンは、顎から鼻の下までと舌を裂傷し、口蓋も失った。傷が癒えるまでの間を陸  軍病院の病室で過ごす事となり、深い傷を負った同室の兵士たちとの友情と、世  話をしてくれる看護婦の労りや励ましに支えられて不安を乗り越えていく姿を描  いている。  映画は勲章をもらうシーンから始まり、主人公の顔にぎょっとさせられた。  歯もなく、口もきけず、顔中包帯だらけの彼がチューブで飲み物を飲ませられる  シーンが痛痛しかった。そんなアドリアンに対して、「また前線に戻る気は?」  とか「いきているうちに勲章をやろう。」と言う大臣や軍人が無神経に感じられ  たが、戦争とはこういうものかもしれないと思った。軍医からは死んだ乳児の骨  を移植すると言われ、絶句した。戦時中とはいえ、こう言われて素直に喜べる人  が何人いるのだろう。  病院に鏡は置かず、自分の顔を見たがる患者に見せない。次々運ばれる負傷兵た  ちは皆傷だらけの顔をしており、同じ体験者でなければわからない苦しみや悲し  みを理解し慰め合える仲間がいたのはせめてもの救いだと思う。  こういう場合、一般的な美的感覚では美しくないと思われる部分は隠して見せな  い映画の方が多いと思うが、この映画では負傷兵が包帯をとった顔を観客に見せ  てしまう。そうする事によって、「死ねばよかった。」「本当に話せるようにな  るのか?」という失意や疑問、面会時や退院後に家族に会うまでの心の葛藤、再  会を願っていた女性を目の前にしながらの気後れ等、心理描写によりリアリ  ティーを感じさせている。  顔の傷は手術で直せても、心の傷までは。。。戦場に行く前に出会った人妻クレ  マンス。彼女はホームで主人と別れを惜しんでいた。彼女とひとときを過ごす  シーンで、アドリアンの顔を見なくてもすむように目隠しをしてあげるような気  づかいをする程の彼だったから、相当傷ついているに違いない。やっと外出が許  されて仲間から誘われて行った娼婦の館でも、目を閉じた娼婦の唇を指で何度も  優しく撫でるシーンでは、もう、以前の体ではなくなってしまった事とクレマン  スとの美しい思い出を暗示しているかのようだった。  ラストシーンで、偶然街で出会った女性の言葉はこの5年間ずっと彼が自問自答  し、一番聞きたかった言葉だったと思う。 心の傷が癒される、希望を託したラ  ストシーンに涙がこぼれた。                                      岩田 和子  この映画の上映前に、フランス代表団の舞台挨拶がありました。 <『将校たちの部屋』のデュペロン監督の挨拶>  「フランスでの劇場公開は9月末です。まだ、未公開なので、実は今日が上映2回  目です。そのため、皆さんの反応をとても楽しみにしています。実はこの作品は  若いフランスの小説家の本を原作にしています。自分に良い効果をもたらしてく  れた本で、本を読んだ時に感じた事を伝えられたらと思います。」 <主演俳優エリック・カラヴァカの挨拶>  「今日、ここにこられて幸せです。2年前(第7回フランス映画祭横浜'99)にもこ  こに来ました。」      映画上映後の質問コーナーで、 ・Q「どのシーンがお好きですか?」 A 監督「地下鉄のシーンが好きです。」 ・Q「どのキャラクターも皆良いですが、原作との相違点をお願いします。」 A 監督「小説のストーリーの方はこの後、第二次世界大戦に参戦し、戦争で負傷し   た人達を助ける教会を創設しますが、新しい事は何もありませんので、映画では   省いています。」 ・Q「日本では、病気ですがハンセン病で死んだり、やはり目や手などを失った人の   裁判の判決がでています。監督がおっしゃりたかったのは戦争反対か、それと   も、別の事でしょうか」  A 監督「仰るとおり、戦争についての映画ではありません。顔の傷ですが、顔でな   くても良いし、キズではなくハンセン病でも良いのです。深い魂のところで傷付   いている、その傷でもよいのです。 ・Q「撮影監督が日本人だと聞いたのですが」 A 監督「そのとおりです。撮影監督は『フランスで0からやり直したい』と15年に   来たテツオ・ナガタは助手からやり直して撮影監督になりました。コマーシャ   ルフィルムを撮っていた彼は、映像の工夫を沢山していて気に入っています。 ・Q エリック「この映画は4〜5年の話ですが、撮影はどのくらいかかって、メイキャッ   プはどれぐらいかかりましたか?」 A監督「撮影は2ヶ月半(メイクあり、なし)です。撮影に入る前にメイクを何時間   かかけてしている間に気持ちを集中していき、その人物に成り切る時間となりま   した。」    プロデューサー代理「最後にプロデューサーとして言わせて下さい。デュペロン  監督と一緒に仕事ができて幸せだった。次回作もうちでやります。」 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   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