ScreenKiss Vol.248

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Vol.248
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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □羽音   □Gossip   □ドクター・ドリトル2   □A.I   □横浜フランス映画祭2001特集     クローゼット >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆羽音☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     haoto     2000/日本/64min     監督:早川竜二     出演:畑田晋治、外村道子、岩古悠子、田中栄     http://ha-o-to.hoops.ne.jp/  PLANET studyo plus oneにてレイトショー公開  7月30日〜8月12日 大阪のシネマテーク「PLANET studyo plus one」にて、イ  ブニング・レイトショー公開(2回上映)  この映画は大阪芸術大学の卒業制作で製作され、好評の為プラネット+1で公開が  決定いたしました。  絵を描く事が好きな高校生のツトム。人付き合いの苦手な性格から級友達から異  端視されている。  息子に近親姦的な溺愛を見せる母と何も話さない父、威圧的な態度の女家庭教  師。  彼は部屋に閉じこもると、自分だけの「妖精」に話し掛けるのだった。幼馴染み  の智砂はそんな彼が何となく気になるが、ある日ふとした事からツトムがスケッ  チブックに描きためていた「妖精」の絵を見てしまう。  そんな折、家でツトムは父の隠された秘密の一面を覗く事になる。ショックで虚  ろに「妖精」に話し掛けるツトムの姿を智砂は発見する。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆ゴシップ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Gossip     2000年/スウェーデン/135min/カラー/35mm     製作・監督・脚本:コリン ・ナトリー     出演:ヘレーナ ・ベリストレム、マリーカ・ラガークランツ、レーナ・エンドレ     http://www.arcine-terran.com     7月28日(土)よりシャンテシネにて公開  『クリスチナ女王』のスクリーンテスト。カメラの前にはスウェーデンを代表す  る実力派女優達ばかり。だが、不倫に元夫婦、愛人関係にレズ、その上妊娠騒動  まで持ち上がって・・と芸能界の裏は計り知れない。そして主役の決定を告げる  電話がレベッカの誕生日を祝う彼女達の元へ鳴り響くが・・・。  出だしからなかなかの迫力だ。スクリーンテストの模様と同時に各女優の紹介と  性格までそこで集約してみせる。グレタ・ガルボの代表作をリメイクするという  大胆な発想も面白い。生涯独身で通し、伝説に包まれてその素顔を明かさなかっ  たガルボに対して主役9人の女優達の何とも姦しい事。そして彼女達に振り回され  る男達。  本人達はいたって真剣なのに第3者からは、これはまさしくコメディかもしれな  い。  女優としてのプライド、女としての嫉妬や疑惑・・プロ根性溢れる彼女達がふと  垣間みせる人間味ある表情。これらのコンビネーションをセットとプライベート  の境を時に曖昧にして、非常に巧妙に仕掛けられている。見ているこちら側も演  技と個人が徐々に曖昧になっていき、彼女達の誰かに知らないうちに自分を見い  出してしまう。そしてまた群集劇のようでありながら独立したストーリーを包含  している。  こうした様々な入れ子構造の上に、サングラスやミラーの多用などファッション  に対するこだわりも相当だ。特にサングラスの使い方はまさにお手本級。そして  24時間という括りの中で、わざと用いるタイムラグやカットバック。監督のお遊  びの極みは主役決定の電話。ガルボと同じにアメリカでの成功を夢見る女優達へ  の警鐘とも言えるかもしれない。  『太陽の誘い』で朴訥とした農夫を演じたロルフ・ラスゴードがここでも悩める  演出家。入り組んだ人間関係を浄化するように流される劇中劇の「オンブラ・マ  イ・フ」(米良美一の声!)や彼がラストで抱く赤ん坊。「ゴシップ」とは無縁  の世界を程よく配して緊張感をもたらしている。音楽もクラシック、再ブームの  ABBAからスウェーデンのロックまで耳に最後まで心地よい。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆ドクター・ドリトル2☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Dr.Dolittle2     ★★★★☆     2001年/アメリカ     監督:スティーブ・カー     出演:エディー・マーフィ、ジェフリー・ジョーンズ  エディ・マーフィ主演の童話を原作としたほのぼの動物コメディ第2弾。  動物と話せることですっかり有名になり今や大活躍のドリトル先生。だが、彼の  16歳になる娘シャリーズは、動物中心の生活にうんざり。そんな折、森の動物  達からSOSが。森林伐採が進む森から逃げてきたのだ。森を守るには絶滅の危機に  ある熊の種族を増やすことが大前提だが、やっと見つけた2頭のクマはなかなか  上手くゆかず・・・。  前作にも増して、動物達の動きがリアルでビックリ。CGで口の部分を合成して  作っているらしいが、目の動きまで自然です。こういうの見ちゃうとハリウッ  ドってやっぱスゴイ・・・と思ってしまう。ここは一つ字幕だけに頼らず、じっ  くり口の動きと言葉のピッタリぶりを楽しんでもらいたいところ。  ただの動物ファンタジーにとどまらず、思春期の娘と父親の交流、自然破壊など  のテーマを盛りこんでいるのもポイントで、水族館や、ペット動物たちのストラ  イキや、犬たちのカウンセリングなどはいかにも現代風で大人も充分楽しめる。  現代風といえば、娘の携帯をドリトルが取り上げるシーンで『携帯なしでどう  やって生きてくのよ!』と叫ぶシーンには多いに共感・・・。  それにしてもティディベアなどぬいぐるみ人気度NO.1のクマだが、実物もこんな  に可愛らしいとは!私はとりわけ動物好きではないけど、それでも顔がほころん  でしまった。  映画ファンには嬉しいアノ名ゼリフが聞ける、特別ゲストの声の出演もポイント  高し。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆A.I☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Artificial Intelligence     ★★★★☆     2001年/アメリカ     監督:スティーブン・スピルバーグ     出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジュード・ロウ  A.Iって何ぞや?と思っていた方も多いのでは?が、親切な原題を見て納得。『人  工知能』という、そのまんまーの題名だったんですね。  木製の人形が人間になりたいと願う『ピノキオ』のストーリーとリンクしながら  話は進むのだが、都会へと向う車が通るトンネルや子供用のベットが、おなじみ  のクジラの口にどことなーく似ていたり、そのベッドの中の月の絵柄がドリー  ム・ワークのロゴとそっくりだったりと、そこかしこにこだわりが感じられた。  『ペイ・フォワード』ではやや鼻についたオスメント少年の演技も、特にロボッ  トとして家にやって来る前半などは、素直に上手い!と思える。食卓での笑いの  シーンは必見。  それにも増して、母親役のフランシス・オコナーの演技は見事。『シックス・セ  ンス』のトニ・コレット以上に複雑な心理を巧みに表現し、オスカーノミネート  確実なのでは。  最近シリアスな実話ものが多かったスピルバーグだがやはりこういう作品を彼に  は作って欲しい・・・。そう思わせる暖かさのある作品だが、ラストに彼特有の  くどさが残ってしまったのが残念。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆クローゼット☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Le Placard     2000年/84min/カラー     第9回フランス映画祭横浜     監督・脚本:フランシス ・ヴェベール     出演:ダニエル ・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー  フランソワはゴム会社の会計士。真面目一方の彼はある時自分がリストラされる  事を耳にする。悲嘆のあまり自殺を図るが隣家のベローヌに救われ、ゲイをカミ  ングアウトする事で解雇を免れる算段を教わる。最初は藁をも掴む思いでその計  画に乗った彼だが、今度は同僚や別れた家族の視線が気になる。そして・・・。  昔『クローゼット』という、昔の映画に隠された同性愛の表現を集めた映画が  あったけど、これはまさにそれを逆手にとった痛快ドラマ。フランス映画祭でも  『奇人たちの晩餐会』など良質のコメディを見せてくれていたフランシス ・ヴェ  ベール。今回こそは、彼の来日を期待していたのだがアメリカ滞在中にダウンで  中止に。がっかりでした。  さて、人間とは不思議なもの。いつもは何でもないと思っていた人物が一旦本性  を知ると、ついその概念の色眼鏡で眺めてしまう。特にそれが「ゲイ」となる  と、いくらゲイのカップルが承認されようが、エイズの正しい知識を持っていよ  うがあらゆる偏見のバリアを張ってしまうようだ。ここでもフランソワの普段の  仕種までが「それっぽく」思われて彼自身がそのままでも周囲が変わっていく。  似たような映画に『イン&アウト』があったが、根本的に何故主人公がゲイと思  われたかが曖昧だったのに対して、こちらは痛切な事情があるだけに余計ブラッ  クな笑いに成功している。小柄なオートゥイユが「鳩のような目付き」をすれ  ば、マッチョなドパルデューが次第に本物のゲイに目覚めていく!?個性派役者  の掛け合いも無駄がない。中でもコンドームキャップを冠ったフランソワのゲイ  クイーンは必見。距離を置いて静観している老いたゲイのミッシェル・オーモン  もいい味だ。  笑いの中にも社会事情や人間という生き物について考えさせてくれる、良質なコ  メディ。この夏アメリカでも公開が決定していて既にアート系シアターではポス  ターが貼られていた。日本でも早く公開の運びになって欲しいものだ。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   Pubzine (http://www.pubzine.com/detail.asp?id=1547)   Melma     (http://www.melma.com/mag/31/m00000031/)   マッキー!  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