ScreenKiss Vol.249

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Vol.249
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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □ハリウッド映画新作情報:シュレック   □千と千尋の神隠し   □デュカネ ‐小さな潜水夫‐   □マレーナ   □こころの湯 >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆ハリウッド映画新作情報:シュレック☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     shrek     ★★★★☆     2001年/アメリカ     監督:アンドリュー・アンダーソン、ヴィクトリア・ジェンセン     声の出演:マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィ、          キャメロン・ディアズ     http://www.shrek.com     本年度カンヌ映画祭コンペ部門出品作品  格式高いカンヌ映画祭に出品され、高い評価を得た米ドリーム・ワークスのCGア  ニメ作品。  人里離れた山奥でひっそりと暮らす醜い怪物シュレック。だが、おとぎ話の登場  人物を村から追放しようとする王(声:ジョン・リスゴー)に、ドラゴンの城で  眠るフィオナ姫を救出すれば彼らを助けると言われ、友達になった喋るロバと  いっしょに旅に出るのだが。  と、あらすじだけ見ていると、またディズニー調のおとぎ話かあ。と敬遠してし  まいそうだが、さすが『アンツ』でディズニーの『バグズライフ』に破れたド  リーム・ワークスは転んでただでは起きなかった!  ストーリーのベースは変形の『美女と野獣』であるものの、途中ドンデン返しを  用意したりと予想を裏切る展開が続く。『ピノキオ』『白雪姫』などなどディズ  ニーが映画化したおとぎ話をあざ笑うかのようなキャラ使いも、童話をただその  まま映画化するディズニーに対して対抗意識ムンムンという感じで笑える。「こ  れぐらいヒネリがないともう受けないよ」と言いたげだ。  また、キャメロン・ディアズが声を務めるフィオナ姫がいかにも彼女そのまんま  の、美人だけど強くてお下品!といったキャラで、おとぎ話史上初ともいえる魅  力を持っている。『マトリックス』『チャーリーズ・エンジェル』を彷彿とさせ  るアクションも登場。  喋るろば、ドンキーの声を演じるのが喋る動物に悩まされっぱなしのエディ・  マーフィーなのも笑える。  それにしてもアメリカのこういう化け物系のキャラってどうして緑色なんだろ  う?キャラ的にも『グリンチ』や『マスク』に似てるし、実写にしてもイケそう  だ。  あくが強いアニメなので子供にはおすすめしないかも・・・。                                 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆千と千尋の神隠し☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     ★★☆☆☆     2001/日本/125min     監督:宮崎駿木     声優:夏木マリ、柊留美、入野自由、内藤剛志、沢口靖子、菅原文太  残念。ヒットメーカーが映画をヒットさせようとして組み立てたストーリーとい  う気がしてならない。  子供と大人向けに気をつかいながら、つまり誰もが楽しめるようにしようと努力  をしているようだが、それがばればれ。  この映画からメッセージを読み取ろうとやっきになるのは無駄なこと。宮崎らし  くない、「考えない映画つくり」が行われたか、他人に任せすぎたせいではない  だろうか?  彼は昔からもっていたイメージを1作毎に実現していき、最後に「商業的には不  可能」と彼が考えていた『もののけ姫』までも映画化した。それが日本史に残る  程のヒットを放った。  頭にあったアイデアを片端から実現してしまい、「さて、これから何をつくろう  か」と考えたすえ、自分の好きな世界を再度映画にして遊ぼうとしたが、それが  これ。今となっては、空虚な抜け殻のようだ。  しかも、なんだか、「面白くしなくっちゃ」とか、「キャラクターに魅力をださ  ないと」とか、そんな感じでこてこてつくったような映画。水木しげるのような  日本の妖怪を、彼らしく新しく作ろうとしてみたものの、やけに中途半端で独自  性もなくおしまい。『となりのトトロ』の魅力はない。  たしかに、あのお城のような『油湯』は魅力あるし、宮崎らしい。でも、その魅  力的な建物が、いかされない。「カリオストロの城」ではあの城の細部を描写し  た。もっと細部まで見せるべきだった。  宮崎アニメの魅力と言われる『モブ・シーン』。『名探偵ホームズ』の警官達が  折り重なるようなシーンは油湯には見られなく残念。  『コナン走り』もあるが少々強引。『カリオストロの城』の「壁に張り付くシー  ン」のようでなつかしいが、それだけ。  『風の谷のナウシカ』のオームのような腐れ神、おくされ様。もう少しイメージ  ボードの時点で考えて欲しかった。アニメーションも塗り分けでしかないから、  幼稚な絵に終わる。  トトロを彷彿とさせるが、異質のおしら様。愛いらしいような、全く不気味な存  在で、ビール腹のおっさんとしか印象が残らない。  準主役のハクは魅力がない。顔立ちは無難な色男。  巨大な赤ん坊が魔法で変えられる坊ネズミは母をたずねて三千里のアメデオには  かなわない。仕草を強調するアップは不要だった。  釜爺は、ルパン三世キャラの1人、ロンバッハと言えば懐かしい。ただし、中途  半場に不気味だし、サングラスなんているかい?  カオナシの設定段階でのメッセージは全く伝わらない。頭(かしら)や、顔が湯  婆婆そっくりの湯バードは無駄なキャラクターで失敗。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆デュカネ ‐小さな潜水夫‐☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     DYKKERNE     ★★★☆☆     2000/デンマーク/94min     監督:オーケ・サンドグレン     出演:ロバート・ハンセン、ラルフ・ホラナー  黒海。港町。ボート。藁葺き屋根の家。夏休みで祖父の元へやってきた兄弟。兄  の初恋。トレジャー・ハンター。そしてドイツ軍の謎の実験とUボート。  いいですね、このイメージ。なんか手塚治虫か宮崎駿のアニメみたいです。  おおげさなシーンも少なく、「もしかして本当にあるかも?」といえる程度の、  奇跡。好感がもてる映画作りですね。  もちろんもっとファンタジー色をだした方がコアな客層にアピールできたのでは  ないかとも思えますが。  一方、完全にイメージをとらえ損ねた宣伝文句や、チラシ。完全にはずしていま  す。  信用できる情報から自分好みの映画を選択して映画館に足を運んでいる人じゃな  いと、なかなかこの映画を見に行こうとは思わないのではないでしょうか。あ、  私の場合、時間がちょうど都合よくって。  ちなみに、★3つなら、見てよかったと満足しているってことですから。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆マレーナ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     ★★★☆☆     2001年/イタリア・アメリカ     監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ     音楽:エンニオ・モリコーネ     出演:モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・スルファーロ  「ニュー・シネマ・パラダイス」、「海の上のピアニスト」などで人気のジュ  ゼッペ・トルナトーレ監督最新作。なるほど。とてもトルナトーレらしい作品で  ある。彼の作品はいつも温かく優しい感じがする。作風はもちろん異なるが、私  はなんとなく山田洋次監督作品からのフィーリングと似たような感じを受ける。  互いに温かく優しい。観客がいつでもホッとできるスペースを与えながらストー  リーが展開していくといった感じだろうか?今回の「マレーナ」も同様である。  レナート(ジュゼッペ・スルファーロ)がマレーナ(モニカ・ベルッチ)を初め  て見かけたのは初めて自転車を手に入れ、悪友の「マレーナを鑑賞する儀式」に  参加したときだった。その時彼女は白いフォーマルな服装であり、その万人離れ  した容姿にレナートはトロけた。マレーナが結婚2週間で夫を戦争に取られた深  い悲しみにあるとも知らずに。村の男共は皆マレーナを性の対象物として見、女  共は皆嫉妬のまなざしで見る。レナートも最初は性の対象としてしか見ていな  かったが、犯罪に近い(すでに犯罪か?)ストーカー行為によりマレーナの苦し  みを理解していくにつれ「マレーナはぼくが守る」と誓うことになる。第二次世  界大戦が始まり、夫を戦争に取られて収入のないマレーナは生きるために身体を  売る。この行為が周りの人々の感情にさわり、終戦後リンチされ、村を追い出さ  れる。その後戦死したと思われたマレーナの夫が片腕を失いながらも帰ってく  る...。その時、すでにマレーナの姿は村にはなかった。  一人の女性を愛することで大人に成長してゆく少年の物語。2000人の中からレ  ナート役を射止めたジュゼッペ・スルファーロ。彼は性的対象からあこがれへ、  そして愛へと難しい心境の変化を強い光を放つ目で好演している。マレーナを想  いながらひとりマスターベーションにふけり、マレーナの部屋をのぞき、下着を  盗み、長ズボンを履きたがっていた少年が、マレーナを愛し(もちろん憧れが強  いが)、教会でマレーナを守ると誓い、マレーナのためにマレーナの夫を助け  る。男なら誰しもが持つであろう「憧れ」の感情をそれだけで終わらさず、成長  させ自分も成長する。なんて痛快なんだ!  そして極めつけは最後のレナートの台詞。「マレーナさん、おしあわせに。」こ  の台詞がこの映画のすべてだと思った。マレーナとの決別、少年の日との決別。  実に清々しいラストシーンであった。  また無表情で歩くだけの演技で認められにくいかもしれないが、モニカ・ベルッ  チはその中で性の対象、嫉妬の対象として見られ、周りを意識しながらも視線を  合わせる勇気のない難しい心の動きを見事に演じている。もともと筆者はモニ  カ・ベルッチのファンなのでひいき目もあるかもしれないが...。リンチシーンは  特にすごい。「イタリアの宝石」といわれる女優にあそこまでやらせるか、と思  うくらいすごい。モニカ・ベルッチは今までの出演作もあまり表情豊かに演じる  ものが少なかったように思う。彼女のいろいろな演技を見てみたいものである。  ちょっと太った感じがしたモニカ・ベルッチ。ヴァンサン・カッセルとの生活が  余程幸せなのだろう。                                  多田 直 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆こころの湯☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     SHOWER     ★★★☆☆     1999/中国/92min     監督:チャン・ヤン     出演:チュウ・シュイ     2000年ロッテルダム国際映画祭観客賞、     1999年テサロニキ映画祭グランプリ&観客賞  観客賞を受賞する理由はよ〜く分かりますよ。仕事のストレスをスーと忘れてい  く感覚は映画の面白さとは異なる次元の効用でしょう。  アメリカでもこんな映画をもっと作って欲しいね。でも、銭湯のように人の集ま  るほのぼのした場所なんてあるのかな?  アジア的な文化『銭湯』。サウナとかスパとか、皆で水浴びする川辺など世界中  にありますが、でもやっぱりちょっと違う。そんな銭湯も風前の灯ですね。  東京は銭湯がまだまだたくさんあるけど、建替えてスパや健康ランドのように  なってきた。深夜番組でも消えつつある銭湯の特集を目にする。そう言えば私も  ここ1年、行っていないなぁ。  この映画の中ででてくるのは銭湯『清水池』。壁には『上善若水』の書がかか  り、白いタイルに水面の照り返しがゆらめく。マッサージ、アカすり、吸玉治  療、足治療とてんこもり。  ギャグに走るわけでもなし、大きな事件が起こる訳でもなし。都会で働く地方出  身者の私は、思わず自分の仕事のことを考え直してしまった。  あっ、私の★の数、少なめです。中国映画で4つ、5つと★を付けている作品が  いかに素晴らしいかという事です。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   Pubzine (http://www.pubzine.com/detail.asp?id=1547)   Melma     (http://www.melma.com/mag/31/m00000031/)   マッキー!  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