日本映画名作鑑賞会

□11月2日(火)◇11:00~ トークショー新藤兼人監督、俳優の三國連太郎氏、映画評論家の草壁久四郎氏

第21回モスクワ国際映画祭グランプリ作品『生きたい』の主人公を演じた、三國連太郎氏をゲストに迎え、今なお現役監督として活躍し続ける新藤兼人監督、「世界えの映画祭をゆく」の著者であり、映画評論家でもある草壁久四郎氏の三者対談を予定。

◇12:00~『生きたい』 119分日本の古い民話「姥すて伝説」と現代の老人問題を交錯させて描く人間ドラマ。(ScreenKiss Vol. 26参照) 

◇14:00~『裸の島』95分1961年モスクワ国際映画祭グランプリ作品人間の生きていく厳しさが感動的に描かれている。台詞は一言もない。

□11月3日(水)◇11:00~『本能』 103分人間の一切の装飾を捨てた原始にかえって、性本能から愛の深淵を追求する野心作

◇13:15~『人間』 116分4人の漁民の遭難を背景に飢餓と不安をのりこえて生き抜こうとする人間の真の姿を描く。

□11月4日(木)◇11:00~『裸の十九才』 117分希望に胸膨らませ上京した少年は、大都会のメカニズムの車輪に巻き込まれ、遂には殺人を犯してしまう。

□13:30~『北斎漫画』 119分春画の大家としても知られる葛飾北斎と娘、お栄の一生、ふんけいの友、滝沢馬琴との交流を描く。

□11月5日(金)◇11:00~『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』 150分溝口健二と一緒に仕事をした俳優、スタッフ、友人たちのインタビューを通して、溝口の人生を描こうとしたドキュメンタリー作品。

◇14:00~『原爆の子』 100分終戦以来、広島を離れていた孝子は、当時の園児達に会ってみたくなり、消息を訪ね歩くが・・・。

□11月6日(土)◇11:00~『新藤兼人監督 講演会』

◇12:00~『愛妻物語』 96分新藤兼人監督が自ら書き下ろしたシナリオによる監督第一回作品。

◇14:05~『午後の遺言状』 112分別荘に避暑にやって来た大女優が出会う出来事の数々を通して、生きる事の意味を問うドラマ。

□11月7日(日)・8日(月)休映

□11月9日(火)◇11:00~『第五福竜丸』 110分日本人漁夫がビキニ環礁で遭遇した水爆実験の被害事件を描いている。

◇13:20~『竹山ひとり旅』 123分津軽三味線の名人、高橋竹山の放浪の半生、苦難の半生を追って風雪の中に生き抜いた竹山のこころを描く映画詩。

□11月10日(水)◇11:00~『落葉樹』 105分老作家が少年時代を回想する中で、亡き毋への追想と思慕が描かれる。

◇13:15~『薮の中の黒猫』 108分平安末期の伝承説話に発想して、争乱の中の民衆の人間像を幻想的なイメージで描く。

□11月11日(木)◇11:00~『かげろう』 103分一つの猟奇犯罪を巡って瀬戸内海の島の美しさの陰に潜む因習と貧困、女の愛憎の執念を描く。

◇13:15~『縮図』 135分我が国の封建制の典型である芸者の世界をリアルなタッチで描き出したものとして注目された作品。

□11月12日(金)

◇11:00~『さくら隊散る』 110分被爆で命を落とした移動演劇隊「櫻隊」の足跡を再現ドラマと縁の人々の証言で描くドキュメンタリー。

◇13:20~『賛歌』 111分盲目のお琴と佐助、二人の愛の世界は闇の中にあった。愛の「献身」と「掠奪」の中に人間のエゴイズム、愛の極限を見事に描き出している。谷崎潤一郎原作。

□11月13日(土)◇11:00~『鬼婆』雑草のようなたくましさで自由奔放に生き抜いた、民衆の力強い生命力を描いている。

◇13:20~『墨東奇譚』 111分永井荷風の半生を描いた作品。

《11月16日(火)》

◇12:00~『銀河の魚/クジラの跳躍/ファンタスマゴリア』 全66分監督:たむらしげる声の出演:永瀬正敏、利重剛、永井一郎

絵本などを中心に活躍する作家、たむらしげるのファンタジーアニメ。ガラスの海に住む老人が、ある日半日かけて行われるクジラの跳躍に遭遇する。

◇13:30~『てなもんや商社 萬福貿易商社』 97分監督:本木克英出演:渡辺謙、小林聡美、香川照之

腰掛け気分で貿易会社に就職した女性が成長していく樣を描いたコメディ。(ScreenKiss Vol. 13参照) 

◇15:30~『頑張っていきまっしょい』120分 監督:磯村一路出演:田中麗奈、真野きりな、中嶋朋子

’76年の四国、松山。悦子の高校にはボート部がない。それなら、と仲間を集めて発足。が、新人戦で大敗。コーチもつき、2年め、2回目の新人戦に挑む。

□11月17日(水)

◇12:00~『大怪獣東京に現わる』 133分監督:宮坂武志出演:桃井かおり、本田博太郎、角替和枝

東京に謎の巨大原子怪獣が出現したニュースで、パニックに陥る福井県の住民達。九州からのカメ怪獣の出現で、原子怪獣は福井に向かった!そして・・・。

◇14:30~『しあわせになろうね』 115分監督:村橋明郎出演:渡瀬恒彦、有森他美、風間杜夫

不景気で解散を余儀なくされた山室組。組長も組員も解散後の「しあわせ」な生活を夢みていたのも束の間、組員が対立している組長の殺害をしてしまった!解散どころでなくなってしまった彼らの運命は・・・。

◇16:45~『卓球温泉』 110分監督:山川元出演:松坂慶子、牧瀬里穂、桜井センリ

夫婦の会話もなくなった主婦、園子。ラジオDJの「家出でもしゃちゃえば?」の一言で、本当に家出をして、さびれた温泉町へやってきた。町興しとしての一大イベント、卓球大会へ向けて、園子も一役かう事になって・・・。

□11月18日(木)

◇12:00~『UNLUCKY MONKY』 106分監督:サブ出演:堤真一、吉野公佳、大杉漣

銀行強盗を計画した男は、別の強盗からの金を入手するが、偶然女性を刺殺。金を埋めた、同じ場所に敵対組織の死体を葬ってしまった村田組の男達と出会うが・・・。

◇14:10~『生きない』 100分監督:清水浩出演:ダンカン、大河内奈々子

借金苦に疲れた人々の二泊三日の沖縄ツアー。保険金目当ての自殺ツアーの添乗員、新垣。ところが、一人だけツアーの真実を知らない女性がバスに同乗しており・・・。ダンカンが初の映画脚本を手掛けた作品。

◇16:10~『リング』監督:中田英夫出演:松嶋菜々子、中谷美紀、真田広之

巷に勃発する原因不明の突然死。見た者を確実に7日間以内に死に追いやるという、呪いのテープの存在の噂は、人々の間で急速に広まった。偶然、そのビデオを見てしまった浅川は、夫に相談するが、彼もまた見てしまい・・・。続編『らせん』と共に公開されたホラー。

□11月18日(金)

◇12:00~『The Artful Dodgers(アートフル・ドヂャーズ)』 96分監督:保田卓夫出演:いしだ壱成、西島秀俊、佐藤タイジ

WowWow製作による「J・MOVIE・WARS」シリーズの1本として、ニューヨーク大学映画科出身の保田卓夫が監督デビューした作品。前編NYロケのインディーズ作品。

ニューヨークで毎日を「アートフル」=やりたいように、「ドヂャーズ」=すりぬけて生きている売れない画家、ポルノ小説家、ストリートミュージシャンの3人。今年も御寒いクリスマスを迎えようとしている彼らの元に一人の少女が現れて・・・。

◇14:00~『Beautiful Sunday』 93分監督:中島哲也出演:永瀬正敏、尾藤桃子、ヨネヤママコ、山崎努

とある、マンションの日曜日。住民達はキャッチボールをしようとしている、会話のない夫婦、鏡にの自分に陶酔するOL、ストーカー芝居をする男、奇妙な老夫婦、そして変な大屋。老夫婦は宇宙へ帰り、殺し屋はゴミ捨て場で死に、また1週間が始まるのだった。

◇16:00~『中国の鳥人』 118分監督:三池崇史出演:本木雅弘、石橋蓮司、王麗黎

翡翠輸入の為の中国出張へ出た商社マン。彼に同行したヤクザ。案内人に連れてこられたのは雲南省の奥地。そこでは鳥人になる為の学校があった。信用を得る為鳥人になろうとする、商社マンだったが・・・。

□11月20日(土)

◇12:00~『キリコの風景』 105分監督:明石知幸出演:杉本哲太、利重剛、小林聡美

詐欺の前科がある村石。彼は、別れた妻を探して函館に来た。彼には人々の心を癒すという不思議な力があり、行く先々で人々を癒していくが・・・。

◇14:15~『落下する夕方』 106分監督:合津直枝出演:原田知世、渡部篤郎、菅野美穂

江國香織の原作を『幻の光』のプロデューサー、合津直枝の監督デビュー作。恋人から突然別れを言い出されたリカ。彼の心を奪ったのは不思議な少女、華子。何故かリカの部屋に住み着いた華子と、それを追ってきた彼との3人の生活がはじまるが、ある日華子が急死してしまう。

◇16:20~『ユキエ』 93分監督:松井久子出演:賠償美津子、ボー・スベンソン、羽野晶紀

ユキエは朝鮮戦争時、米軍パイロットだったリチャードと結婚。バトンルージュに嫁してからは1度も帰国していない。2人の息子も独立したが、リチャードは旧友に騙され財産を失う。名誉回復に奔走する彼の唯一の理解者だったユキエが突然アルツハイマーになってしまう。正気と病気の狭間に、ユキエ自身も苦しむが・・・。

吉目木晴彦の芥川賞受賞作「寂寥郊野」の原作を新藤兼人が脚本にまわり、プロデューサーの松井久子がメガホンをとった作品。愛する者への「スロー・グッドバイ」を描いた夫婦愛の物語。

気持ち悪系が苦手な筆者は、当然『リング』は未見ですが、こちらの「新しい風」シリーズ15本のラインナップもなかなか。これだけまとめて見られる機会は滅多にありません。

特に「新藤兼人の世界」で幕を開けた、今回の「日本映画名作鑑賞会」。彼が脚本にまわった『ユキエ』は特集ラストに相応しく、しっとりとした味わいがあるでしょう。皆様、ふるって御応募くださいね。そして、めでたく優待に当たったあなた、ご感想をお待ちしています。

鳥野 韻子

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