監督に注目!ジャック・ドワイヨン

フランス映画祭

第7回横浜フランス映画祭にむけてご紹介するフランス映画監督シリーズその2はドワイヨンとタヴェルニエです。タイプは違うがどちらもフランス映画らしい作品を撮る監督ですね。

◇ジャック・ドワイヨン/Jacques Doillon上映作品 「少年たち」

1944年パリ出身。ドラマ的であるよりは、日常のシーンを切り取ったかのドキュメントっぽいシチュエーションの中で人間の悲劇性や心理、哲学的テーマを浮き彫りにしていくのが特色。初期の作品は観念的でけっこう独りよがり的だが、最近は俄然円熟してきた。余談ながら、現在の私生活でのパートナーはジェーン・バーキン。

おすすめ作品1.ラ・ピラート(84) ジェーン・バーキン/マリューシカ・デートメルス/フィリップ・レオタール/ビデオ=無筆者は未見。しかしドワイヨンといえば必ず挙げられる作品で、ぜひ見たい。アルマという女性を軸とした、男女入り組んでの複雑な人間関係とか。まさにフランス映画的

2.家族生活(85) サミー・フレイ/ジュリエット・ビノシュ/マロ・ゴイエ/ビデオ=廃版父親と10代の娘の一風変った自動車旅行。互いに嫌ったりすねたりしつつも結局互いの愛を求めあう。家族って何だろうという問いへの一つの答えか。このときのビノシュからはよもや国際女優になるとは予想もつかなかった

3.女の復讐(89) イザベル・ユペール/ベアトリス・ダル/ビデオ=廃版交通事故死した男の妻と愛人の女の戦い。妻が圧倒的に陰湿で強く、愛人を追いつめていく。「女は怖い」を実感させられる映画。底意地の悪さ、女の残忍さを演じたら天下一品のユペールがハマリ役だ。原作はドストエフスキーの『永遠の夫』

4.15歳、無秩序な妖精(89) ジュディット・ゴドレーシュ/ジャック・ドワイヨン/メルヴィン・プポー/ビデオ=廃版15歳の少女、ボーイフレンド、その父親の危うい関係。父親役ドワイヨンがボブ・ディランをしょぼくれさせたオッサン風で、少女への言い寄り方もヘンタイなオッサンしてる

5.ピストルと少年(90) リシャール・アンコニナ/ジェラルド・トマサン/クロチルド・クロー/ビデオ=廃版愛情に飢えた少年が生き別れの姉に会うため暴挙に出る。酔いどれの母親の無責任を責めたくなるぐらい、彼の純情さ、胸の痛みが伝わってくる作品

6.ポネット(96) ヴィクトワール・ティヴィソル/デルフィーヌ・シルツ/マリー・トランティニャンャン/ビデオ=日活母親が交通事故死したのだが、幼いポネットには死というものが分からない。で、彼女は素朴に、しかし非常に真剣に考える、死とは何かと。ポネットが本当に可愛いし、演技とは思えないほど真に迫っている。ドワイヨンの監督としての力量もスゴイ