シンプルプラン

ストーリー:★★★★演出   :★★

原作は、世界で2,200万部売り上げたベストセラー本。作者はもともと脚本を勉強していたとのことで、この原作本も本人の手によって脚本に書き換えられた。

ブリジット・フォンダが演じる図書館で働いている普通の田舎主婦の迫力を始め、登場人物全員のリアルな風貌、言動はおもしろい。アメリカ映画には時としてこの手のリアルさが欠けることがあるが、ブリジト・フォンダの演ずる冴えない主婦は必見。まるでイギリス映画のリアルさがある。彼女のインタビューで、「あの髪型(前髪だけをそろえた長髪)にしたのは、裕福ではない主婦にとっては美容院にお金をかけられない。その為手間がかからない現実的な髪型をしているものだと思ったから。」とのこと。

ストーリーの必然性はなかなか説得力があり、殺人がなぜ起こったかを十分理解できる。つまり映画を面白くする為に出演者に強引に犯罪をやらせているのではなく、たしかにこの場面ではこうするだろう、やらざるをえないだろうと言えることを行わさせている。ごくあたりまえの行為に見えてしまう。見ているこちらも、その5億円というお金の魅力がいかほどかを理解できるため、気持ちがわからなくもないといった感じだ。

見終わった印象、ポスターの雪の白、現金が動くストーリー、変人な登場人物といい、「ファーゴ」のイメージに近い。また、若干スローなテンポで話が進展していくため、退屈に感じる箇所がある。それはリアルであるがゆえに起こる現象といえよう。ノンフィクションに見られる退屈さがあったが、もちろんこれはフィクションである。そこの評価で好みが別れるのではなだろうか。

立野 浩超

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