ハムナプトラ

なぜこんなに面白くなかったのか考えるのもいやになる。

まずはテンポに問題があるのではなかろうか。アクションとコメディーを融合した映画にとってはつぎつぎとくるハプニングによりひきつけられて、いったんそれを休みお色気シーンを持ってきたかと思うと、次の悪役登場となる。こういった展開のスピード感が必要だが、この映画は休みの部分が多いこと、各ハプニングにそれほど驚きがないこと、お色気がないことが原因ではないだろうか。

レイチェル・ワイズの魅力は十分であることは、最近公開が続いている彼女が出演している映画をみればよく分かる為、女優の選択に不満はない。この年代の役をこなせる雰囲気が彼女の顔にあり、イギリスを代表する女優にそだっていることに間違いはなく、「輝きの海」のような文学的な役と共に、こうやってキャメロン・ディアス風のコメディータッチもこなせるいやみのない女優だ。

主演のブレンダン・フレイザーには金をかけずにCGに金をかけたというニュアンスも気にいった。ブレンダンが今後大きく飛躍するかどうかはまだ分からないが、1人の役者に数十億円もの金をつぎこみセットすらおろそかになるよりも、よっぽど評価にあたいする取り組みだろう。残念ながら、

脚本家、監督たちが目指したであろうインディ・ジョーンズには遠く及ばない内容だった。CGに関して言えば、砂のCG表現が難しいということを考えてわざわざ見れば「すごい」と言えるのだろうが、そんなことをいちいち考えて見ないのでやはりこの程度でこんなにお金がかかってしまうのかと疑問を持ってしまう。

それではどうしてアメリカではある程度の興行収入(約50億円)をあげることができたのか。その答えはここしばらくこの手の冒険物がなかったことでタイミングが良かったということ。私もインディ・ジョーンズ以来冒険物にたいするあこがれがあり、ハムナプトラのチラシの文句である「インディ・ジョーンズから10年」。まるで続編のような言葉ではないか。これにつられてついつい遅ればせながら見に行ってしまうというような人が多いはずで、かつ子供にとっても悪影響がある映画ではなく家族づれで人数をかせいだのではなかろうか。

とにかく、冒険物はファンがいて、彼らが1回観にいくだけである程度かせげるのだろう。

立野 浩超

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