ヒューマニティ

作品紹介

■『ヒューマニティ』L’HUMANITE 1998年(150分)
監督:ブリュノ・デュモン
出演:エマニュエル・ショット、セヴリーヌ・カネル、フィリップ・チュイエ

ストーリー:
少女がレイプの上殺害された。この事件を担当する刑事ファラオンは、妻子を亡くして母親と2人暮らし。隣人のドミノに恋心を抱いているが彼女には恋人がいる。ナイーヴな彼は、事件の捜査を進めていくうちに、様々な罪悪感を抱いてしまう。

コメント:
『ジーザスの日々』に次ぐデュモン監督の2作目にして、今年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した作品。今回はカンヌに次ぎ世界プレミア上映となる。タイトルは他者に向かっていく、人間の傾向を表している。

『ジーザスの日々』のラストで主人公を尋問する、少々調子はずれの警察官から着想を得て、この作品が生まれたという。多少のデフォルメはあるが、別の視点から物事を見る事の出来る人物としての主人公を位置している。

カンヌで主演女優賞を得たセヴリーヌ・カネルは、受賞で様々な嫉妬にも遭ったが、これはスタッフ全員に与えられた賞だと思う、とコメント。この映画は心から愛について描いた作品だ、とは監督のコメント。

主演2人とも初出演とは思えない、素晴らしい演技だった。『ジーザスの日々』より、更に人間に迫った作品となった。