親愛なる日記

作品紹介

’94年カンヌ映画祭優秀監督賞受賞作品 

9月18日(土)~10月1(金)シネマカリテにてレイトロードショー連日21:00~劇場窓口で前売り券を購入した方全員にポストカードプレゼント

1993年/イタリア・フランス合作/カラー/101分

監督・出演:ナンニ・モレッティ出演:ジェニファー・ビールス、アレクサンダー・ロックウェル、レナート・カルペンティエリ

■ストーリー映画監督のモレッティが日記風に綴る、3話からなるオムニバスコメディ。

□第1部:ベスパに乗って愛車ベスパに乗っての、モレッティ的ローマ案内。憧れのジェニファー・ビールスに出会うも、「変な人」と思われたり。パゾリーニの殺害現場の海岸では、言葉もなく記念碑をみつめる。

□第2部:島めぐり静かな仕事場所を求めて、旧友とシチリアの小島を巡る。が、30年以上もテレビを見ていなかった、この友人が、突然テレビの魔力にとり憑かれたから大変。

□第3部:医者めぐり原因不明の痒みに襲われたモレッティ。あらゆる「専門医」から「特効薬」果ては漢方まで、様々な医者を巡った末、診断は何と癌だったが・・・。

■コメント実はこの上映、10月2日(土)より公開の、モレッティの新作『エイプリル』の前座なのです。勿論、後日『エイプリル』についてもご紹介しますが・・・

第1部では、ミュージカルの構想を練るシーンや、ふらりと入った映画館で『ヘンリー』を見てしまった後の感想、第2部では、島で出会う、子供達への各家庭での接しかた、等をお見逃しなく。この辺をおさえておくと、『エイプリル』を見た時に面白さが倍増すること、間違いなしです。

それまでのほとんどの作品は、主人公がミケーレ。で、この作品から名前まで、本人がもろ登場します。

テレビ中毒に罹った友人の為、わざわざアメリカ人観光客に、ドラマの続きを聞いてやったり、第3部でぽつんと言う台詞「医者は話し方は知ってるが、聞き方は知らない」等の中に、彼流の皮肉がたっぷり。

奇病と医者というと、頭に浮かんだのは、台湾映画の『河』。ある日突然、首が曲がってしまった主人公を治療すべく、ラストは寺のお祓いまで受けさせようとする父。考える事は世界共通ですね。

楽しい音楽もいい。『赤いシュート』も手掛けた、ニコラ・ピオヴァーニのしっとりとした音楽が流れる、第1部のラスト。一切の台詞を排して、流れるこの音楽は実に効果的です。