ScreenKiss Vol.060

1999年 11月 6日 配信
ScreenKiss Vol.060

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Vol.060

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆>☆1☆映画に見る60年代ファッション☆>☆2☆ロンドンフィルムフェスティバル☆>☆3☆アリエル・ドンバール☆ rfi >>
 アリエル・ドンバールはカリム・ドリディ(*1)の最新作(*2)にパトリッ
 ク・ブリュエル、ミュウ・ミュウ、ミッシェル・ゲラビュル等と共演しています。
 現在フランスには、約8万人の俳優がいますが、彼等全てが知られ、成功してい
 る訳ではありません。この作品はそうした状況の中で、失業中の俳優が恨んで人
 質を取るというストーリーです。

 では、アリエル・ドンバールさんへのインタビューです。

>> Arielle Dombasle >>>>
 カリムは我々、ミュウ・ミュウやブリュエル等に各々の独自の個性をもって役を
 演じるよう求めました。しかし、これはフィクションであり、スタジオで作られ、
 細部まで、じっくり練られたシナリオに基づいた作品なのです。フランスにいる
 約8万人の俳優の中で、成功している、一部以外は、はじき出されている現状が
 あります。そうした、何も持っていない俳優の疎外の話です。

 私にとって興味深かったのは、カリムの映画の中のテーマです。それは、才能が
 ありながら、なかなか日の目を見る事が出来ない男が持つ、有名人、有名故に認
 められ、愛されている人々、への憎しみというテーマです。

 一人の才能豊かな青年が、有名人を人質にとって深みにはまっていくのは、これ
 らの激しい怒り、憎しみ故、というテーマがとてもモダンで興味深いものに思え
 ました。これはイヨネスコの世界に近いものがあります。

 この映画の面白い点は、感情の絶頂を描くことを好む、カリムのありのままの真
 実の映画であることです。

 時には、ピストルを発砲するシーンなどのように、前もって俳優にも知らされて
 いなくて驚かされた事もありました。

 この映画は現実とフィクションの入り交じったものです。俳優達も各々の気位に
 応じて対応していました。私は私生活ではむしろ冷静なタイプですが、ほんの些
 細は事も怖がる方なのです。勿論、私にもあまり楽しいとはいえないアバンチュ
 ールの経験はいくつかあります。そういった事は誰にも起きる事でしょう。人は
 それぞれの持って生まれた性格、感受性でそれらに対応していくものだと思いま
 す。

> rfi >>
 アリエルドンバールさんは、嘗て『ペルスバル』『シナラ』『美しき結婚』『海
 辺のポーリーヌ』等に出演しています。現在、彼女はエリック・ロメールの世界
 を去り、更に多様な世界で活躍する為、クロード・ジティの『アステリクスとオ
 ベリクス』や、最近は仏伊合作映画『ボーバーグ』にも出演。この映画は中央ア
 ジアのモンゴル砂漠で撮影されたウズベキスタンの映画で、この中で彼女はとて
 もミステリアスな役を演じています。

>> Arielle Dombasle >>>>
 私は世の中の様々な事に好奇心旺盛で、自分と異なる世界(プラネット)が大好
 きなのです。モンゴルの俳優、ヌーズベクとの共演はとても新鮮でしたが確かに
 難しくもありました。でも、私が演じていく様々な事の中で、大きな冒険ととも
 に本当の人生を生きる、という体験は素晴らしいものでした。

> rfi >>
 アリエル・ドンバールさんは、たわいない事、軽い事が、楽しさや喜びに繋がる
 と言っています。そうした楽しみ方が、多分、しばしば監督を惹き付ける彼女の
 魅力になっているようです。

>> Arielle Dombasle >>>>
 私は監督との出会いの中で、ものすごい暴力も爆発もないシンプルなストーリー
 の中、彼が何を言いたいのか、何をこの映画に持ち込もうとしているのか、どん
 な想像の世界があり、彼の作品の力はどんなものか、その表現や夢はどんなもの
 なのか、そういう事で私は作品を決めるのです。

 私はコメディを愛しています。というのも、私は笑う事が大好きだからです。『
 アステリクスとオベリクス』では、ドパルジュー、クラヴィエ等が出演し、CG や
 特殊メイクがあり、とにかく楽しいものでした。私にとって軽妙さとは、ソフト
 でエスプリ、知性、滑稽さ、そして楽しさを指すのです。

(*1)カリム・ドリディ
    監督。1961 年チュニジア生まれ。’94 年『ピガール』で長編デビュー。

(*2)『ルール違反』(’97年)
    ’98 年の第6回フランス映画祭横浜にて上映。
    監督のカリム・ドリディも来日。なお、同作品ではアリエル・ドンバール
    も来日。

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>>☆4☆シックス・センス☆>☆5☆東京国際映画祭:アーベントランド〜さすらい〜☆