ScreenKiss Vol.128

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Vol.128

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □映画ミニ情報   □エリン・ブロコビッチ   □オール・アバウト・マイ・マザー   □喜劇王   □ミッション・トゥ・マーズ   □水の中のナイフ >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆映画ミニ情報☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ □ヒュー・グラント+エリザベス・ハーレー破局??  13年もの長きに渡り恋人だった二人だが、5月23日二人の「一時的別離」が発表さ  れた。「一時的」との言葉にどれほどの意味があるのかは定かでないが、二人の  スポークスマンによれば「これは二人共通の友好的な決断」だったとのこと。  1987年製作の「幻の城」での共演以来の仲だったふたり。双方の知名度が上が  り、今ではイギリスで最も有名なカップルのひとつだっただけにこのニュースの  注目度も高く、テレビ・新聞で大きく報道された。ちなみにハーレーはニュー  ヨークの億万長者Ted Forstmanとの関係が囁かれ、グラントは3月にロンドンの  ホテルでの「謎の女性」とのディナーが目撃されている。 □ペネロペ・クルズの恋のお相手  「オール・アバウト・マイ・マザー」で人気沸騰中のラテン美女、ペネロペ・ク  ルズに恋人発覚?!なんとお相手は「All The Pretty Horses」で共演したマッ  ト・デイモン、えっ、じゃあウィノナは?ご心配なかれ。彼女はマーク・ウォル  バーグと恋愛中との噂。でもこの組み合わせ、両方とも何だか全然似合ってない  ような・・・ __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆エリン・ブロコビッチ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Erin Brockovich ★★★★☆ 2000年/アメリカ 監督:スティーブン・ソダーバーグ 出演:ジュリア・ロバーツ シングルマザーで3人の子持ち。学歴、貯金、男運なしの女が、ガッツだけで公害訴 訟に 打ち勝ち、史上最高の和解金を手にするまでを描くサクセス・ストーリー。 いいなあこういう女性、大好きです。美人でナイスバディ。それを武器にして何が悪 いの? と、言わんばかりの威勢の良さ。4文字語炸裂の強気な態度と、だっちゅーの(古い が。) ポーズを武器に子供を守る姿にエールを送りたくなる。ジョディー・フォスターなん かがやり そうなクールで頭脳明晰なキャリア・ウーマンタイプより身近なだけに共感が持てる のだ。 モデルとなった実在のエリンは作品中でウェイトレス役で出演しているが本人もかな りの 美人。とても子供3人生んだ人には見えません。 まずジュリアの演技に拍手。今までの作品ではどうも『女優・ジュリア・ロバーツ』 のイメージ が先行していたし、そのせいか、どの役も個性的なのに、結局は最後は男に頼るか弱 い女 というような可愛いところを残していたが、本作はそんなしおらしさはかなぐり捨て て、 世のため人のために強く生きる女を熱演。胸のツメモノも手伝って『エリン・ブロコ ビッチ』 その人になりきることに成功している。 また、訴訟ものにありがちなしつこい裁判シーンは敢えて省き、エリンの私生活や 公害訴訟に関わった町の人々との交流など題名どおり彼女だけに重点を置いた ところが重苦しくなく、社会派ドラマでありながら痛快さが漂う作品となった。 現在公開中の『オール・アバウト・マイ・マザー』と並び、女の底力を思い知らされ る作品。 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆オール・アバウト・マイ・マザー☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Todo Sobre Mi Madre ★★★★★ 1999年/スペイン 監督:ペドロ・アルモトバル 出演:セシリア・ロス、ペネロペ・クルズ アカデミー外国語映画賞 恋人のように仲の良い息子と2人で暮らすマヌエラ。不幸な事故で彼を失った彼女 は、父親にそれを伝えようと、旅立つ・・・ 『女は弱し、されど母は強し』という古い言葉がある。しかし実際の所は『女は強 し、そして母は さらに強し』である。女性が生まれ、生きていくには男性には到底理解できない苦労 や忍耐が 強いられる。出産、生理痛、セックスでさえ女にとってはただの苦痛になりかねな い。 しかし映画において女性は未だに弱いものとして描かれることが多く、こういう女性 や母親を テーマにした作品は、ベタな感傷やうそ臭い女同士の友情に彩られる事が殆どであ る。 しかし、この作品の監督、アルモトバルは男性でありながら女性の真の強さ、素晴ら しさを 知り尽くしているようだ。私は別にオトコ嫌いでもなければ、フェミニストでもない が、この作品 を見れば女に生まれた哀しみと、そして感謝の念を持たずにはいられない。 息子に「母さんは僕の為に客をとることができるか」という質問に「あなたのためな ら何でもするわ」と答えるマヌエラ。このセリフ一つで母親というものがどれだけ圧 倒的な愛を子供に注ぐことができるか、見事に表している。 マヌエラを演じるセシリア・ロスの哀しみを抱えながらも燐とした姿に心を打たれる のはもちろん、 舞台女優ウマを演じるマリサ・パレデスの圧倒的な存在感に感服。ラストの振り返り ざまの彼女の表情、これがなければここまで心に残る作品にはならなかったであろ う。 作品全体を通せば嫌いな部分(例えばやたらと時間の経過を字幕だけで表現する手法 など) もなくはないのだが、『欲望という名の電車』や『イヴの総て』といった作品とリン クさせて物語を 進めるなどそれを帳消しにする素晴らしい演出もあり、まるでラテン音楽のように、 パワフルな なかにも切なさを残す、そんな映画に仕上がっている。 MS.QT.MAI __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆喜劇王☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ★★★★☆ 1999/香港/90分/ビスタ 監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー 出演:チャウ・シンチー、カレン・モク、セシリア・チャン、ン・マンタ

万年エキストラの演技派俳優ワン(シンチー)は、張り切りすぎてエキストラの仕事 すらない。 彼のもとへキャバクラのホステス達が接客時の演技指導を受けにやってくる。熱血ワ ンに引かれるピュウピュウ(セシリア)。 アクション派人気女優キュンイは、ワンの死体の演技に感心し、彼を主役に指名す る。しかし、いよいよ撮影という時に…。 その後も波乱は続き、ン・マンタ扮する弁当係が実は…。 いやいや、ストレス解消には香港映画が一番でしょう。チャウ・シンチーに会いに映 画館に行きましょう。 なで肩の役者といい、素っ裸でちんちんぶら下げて歩いている子供といい、つぼには まる笑いが連続。 涙と鼻水が入り混じるシーンは、もう椅子に座っていられない。 まるで映画の宣伝マンのような言葉になってしまったが、本当に笑ってしまった以上 は書かざるをえないでしょ。 でも、すこし冷静に考えると、この手のギャグに笑えない人も多いのかも。それでも アダム・サンドラーやジム・キャリーの映画で笑える人には、ついていけるだろう。 今ハリウッドではやりのワイヤー・アクションの舞台裏も見られるし、「フェイス・ オフ」真っ青のガン・アクションでは炎が飛び散る。 話も1本調子ではない点がいいし、小細工もたっぷりだから、悩みを吹き飛ばしてく れること間違いなし。 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆5☆ミッション・トゥ・マーズ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ mission to mars ★★★☆☆ 2000/スコープ/114分/アメリカ 監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス 音楽:エンニオ・モリコーネ SFファンが待ちに待った待望の宇宙物・未来物大型SF映画。しかしその結果は…。ハ リウッドがお金を掛けただけではなくNASAの協力まで得た映像は、我々をバーチャル な宇宙探検、火星探検に導いてくれること請け合いです。 宇宙船内のダンスのシーンや船外活動のシーンではどうやって撮影したのか分からな いが、違和感ない映像で無重力の状態が再現されている。撮影するカメラが回転しな がら動くことで、巨大画面を見入る我々が船酔いしてしまうくらいに無重力を体感で きる。 火星に向かうマーズ・リカバリー号もかっこいい。宇宙ステーションも理想的。アッ プにたえられる模型(CG?)はますます臨場感を高めてくれる。 船内のモニターにはソニーのマーク。有人ローバーの横にはカワサキのロゴが入り、 この手の小細工も近未来を意識させてくれる。 リモコン探査車はNASAの火星探査計画を思い出させるデザインで、今でも実際に火星 に置き去りのソジャナー(探査車)に対するオマージュか。 宇宙服のデザインもかっこいい。アルミの質感や、手袋を外すシーンのカチッという 音といい、小細工も見事。 しかし残念なのは、ドラマ臭い夫婦の設定や感傷的にさせようとするための臭いセリ フ、そしてなによりひどいのは火星上の顔。あれはどうみたって失敗でしょう。化粧 品の宣伝じゃないんだから。火星人のデザインだって、大失敗でしょう。なんでまた あんな顔にしちゃったの? 一方でテンポの良さを重視して、本当は3時間に編集してもおかしくないだけの内容 があるにも関わらず、2時間を切る時間にしたことは評価高い。あっという間に地球 から宇宙へ、宇宙から火星へとシーンが変わっていくから退屈しない。 「アルマゲドン」が好きな人なら大丈夫です。 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆6☆水の中のナイフ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Noz w Wodzie 1962/ポーランド/94分/白黒 監督:ロマン・ポランスキー 出演:レオン・ニエンチク、ヨランタ・ウメッカ、ジグムント・マラノウィッツ ベネチア映画祭国際批評家連盟賞 ヌーヴェル・ヴァーグに続いて今回からご紹介するのは、ポーランドの監督ロマン・ ポランスキー。彼は後にポーランドを離れアメリカをはじめとする国々で作品を発表 していくが、今回取り上げるのはポーランドをはじめとする初期の作品群の中の1本 で、彼の長篇第1作目の『水の中のナイフ』。 以下、本文に続く。 1組の夫婦が車で湖のクルージングに向かう途中、車道に飛び出してきた変わり者の 少年と出会う。湖まで乗せて別れる予定だったが、結局3人でのクルージングが始ま る。しかし、船長気取りで命令ばかりする男に少年は反発する。 一旦は仲良くなったかに思われたが、妻と少年が2人きりでいるのに男は嫉妬をおぼ え少年に再び冷たくあたる。ケンカになり勢いあまって少年は海に落ちてしまう。 全篇にわたりヨットの上での出来事で構成されている。 ヨットでの男2人と女1人という構図はルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』と同じ だ。比較して観てしまいがちだが、カラーと白黒という決定的な色彩の違いや音楽の 使い方においても双方独自のものを表現しているので、『水の中のナイフ』は単一作 品として十分堪能する事が出来ると思う。 この作品は印象的にジャズが使われているが、夫婦と少年の世代ギャップを見て取れ る内容に大人の音楽の感じさえするジャズを使った面白さや、オシャレよりもけだる さを感じる画面作りにジャズが妙にあっていて良い効果をあげていた。 また、ヌーヴェル・ヴァーグ作品に多く見られたワンカット長回しによる撮影が非常 に多く見られた作品なので、ヌーヴェル・ヴァーグと同時代という点からも影響を受 けたのではと感じる事が出来るので、見比べてみるのもいいかもしれない。 吉田 浩二 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  (http://macky.nifty.ne.jp/servlet/FreeMailServlet/           mail_backnum?freemail_id=412)   メルポット  (http://melpot.net-planning.co.jp/) ID:0000000008   ココデメール (http://mail.cocode.ne.jp/) ID:0200300007   ClickIncome  (http://clickincome.net/mg_lt/mag/m00000031.html)   Pubzine (http://www.pubzine.com/detail.asp?id=1547)   emaga (http://www.emaga.com/music/intro/film.html) ◇◇サービス______________________________◇ ◇   ホームページでは過去に記事を参照できるようになっています。   http://www.ScreenKiss.com/   Backnumber.toを利用したバックナンバー再送信サービスもあります。   http://backnumber.to/list.asp?userid=10007585 ◇◇広告募集______________________________◇ ◇   ScreenKissでは、広告を募集しております。   詳しくは、[email protected]へ ◇◇協力・提携_____________________________◇ ◇   AntenneFrance(http://www.antennefrance.com/) ◇◇お問い合わせ____________________________◇ ◇   色々な情報やアイディアや感想などありましたら下記のアドレスまで投稿をお   願いします。そのほか編集に協力して下さる方も募集しています。   mailto:[email protected] ◇◇スタッフ______________________________◇ ◇   【編集長】      【記事執筆】      【ヨーロッパ支局】    中津川 昌弘     鳥野 韻子       hana               立野 浩超               ゆたか               MS. QT MAI               吉田 浩二 ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼

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