ScreenKiss Vol.150

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Vol.150

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>☆ C O N T E N T S ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆<   □『さよならS』試写会プレゼントのお知らせ   □さよならS   □科学者として   □ロンゲストナイト >☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆S_c_r_e_e_n_K_i_s_s☆< >>☆1☆『さよならS』試写会プレゼントのお知らせ☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  8月下旬より、渋谷シネ・アミューズにて公開される『さよならS』の試写会に  ScreenKissの読者20組40名様を御招待。この作品は'98年カンヌ映画祭でヒロイン  2人にダブル受賞をもたらした『天使が見た夢』のエリック・ゾンカ監督の最新  作。  日時:8/10(木)  時間:開場18:30     開映19:00 終映 20:03  場所:東邦生命ホール(JR/地下鉄 渋谷駅より徒歩5分)  御招待人数:20組40名様  応募方法:「氏名」「住所」「年齢」とお書きの上、下記アドレスまで  応募先:[email protected]  締切:8月3日(木) __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆2☆さよならS☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     Le Petit Voleur     1999年/フランス/63min/カラー/ヴィスタ     監督・脚本:エリック ・ゾンカ     出演:ニコラ ・デユヴォシェル、ヤン・トレグエ     8月下旬よりシ・アミューズにて公開  オルレアンのパン職人Sは「金持ちに仕えるのではなく、彼等から奪う為」マルセ  イユを目指し、そこでボクシングジムを根城としたギャング一味に加わる。通称  「目」に可愛がられ、彼の祖母の世話、娼婦の用心棒などを経て、「目」の兄で  ボスの運転手に昇格。ある日、盗みの最中警察に囲まれ、Sは「目」を突き落とし  て逃げるが・・。  心身ともに「痛い」経験を通して、生きるという事の真実をつかみ取った少年の  物語である。それは、簡単な計算もおぼつかない少年の、甘く見過ぎた人生への  誤算でもある。痛みで、生を自覚する人生。背伸びしてヤクザの世界に身を置い  たSが、たまに見せるまだ間の抜けた子供っぽい一面は、彼のアイデンティティの  弱さを表現していて、微笑ましささえ感じてしまう。そう言えば原題も「小さな  泥棒」だ。  同じに咽に傷を持つ人物を対照的に登場させている。仲間から受けた傷が痛々し  いSは、結局パン職人に舞い戻り、一方、殺人の際に受けた傷を暗黒の世界で勲章  として君臨するボクサー。2人の将来を暗示するような巧い演出だ。  また、ここに登場するメインの女性は3人だけ。Sの彼女。「目」の彼女と祖母。  特に祖母のインパクトは強い。老齢でもしっかりしている、元闘志。  この作品が、当初フランスTV局アルテから政治的なテーマの特集、『右か左か』  のシリーズとして依頼された、といういきさつからか、随所に政治的なキーワー  ドが散財している。祖母の存在もその一つだが、怖いものなしの彼女が悲鳴を上  げたのはカツラを取られた時、というのは女性らしくて面白い。  前作『天使が見た夢』に続く、というよりはむしろ、マルセイユ、パン職人=  『ネネットとボニ』のイメージが交錯してしまった。そうしたら、主役を演じた  ニコラの次回作は、クレール・ドゥニ監督のものだそうだ。弱々しい身体つき  に、どうみてもヤクザ向きでない繊細は顔立。そのミスマッチな感じがとても印  象的だ。  キャストはほとんど無名。それが逆に先入観を排し、ドキュメンタリー的な効果  をもたらした。ゾンカ監督の手腕の光る作品だ。                                 鳥野 韻子 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆3☆科学者として 笑顔と告発☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     ★★★☆☆     1999/ドキュメンタリー/日本/84分     監督:本田孝義     BOX東中野で7月14日まで上映/山形国際ドキュメンタリー映画祭出品作品  新宿区に移転された国立感染症研究所の是非を問う、住民と研究所(国)との戦  いを描くドキュメンタリー。  家の近所にもし正体不明の工場や研究所が建設されると知ったら、どうします  か?  核関連施設での臨界事故、工場の爆発事故、牛乳で食中毒。おそまつな危機管理  と情報公開の未熟さがあぶり出されるなか、この問題が昨今ますます身近に感じ  られ、ホラー映画より恐ろしい。  もともと山形ドキュメンタリー映画祭での上映作品でした。ドキュメンタリーが  好きな人、身近な環境問題に興味がある人は必見ですが、この記事が紹介される  ころは上映期間が終わっています。各地での再映もありえるでしょうから、気に  留めてみてください。  楽しむ為の映画ではないのですが、ドキュメンタリーならではの感銘を受けま  す。ドキュメンタリーは難しいと考えるのではなく、一つの表現の手段でもあ  り、問題提議の手段と考えると、身近な問題になりつつあるこの手の題材に対し  て拒否反応なくすんなり見られると思います。  問題が現実的で、眠たさより怒りを感じるドキュメンタリーでした。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ >>☆4☆ロンゲストナイト☆<< ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛     ★★★★★     1997/81分/香港/     制作:ジョニー・トゥ     監督:パトリック・ヤウ     出演:トニー・レオン、ラウ・チンワン     キネカ大森特集上映「ジョニー・トゥの世界」     6月24日から7月28日までジョニー・トゥ制作/監督の作品が5本、週が     わりで上映中。連日8:30からのレイトショー上映。  「非常突然」「ヒーロー・ネバー・ダイ」に続くダーク・トリロジー(暗黒3部  作)第1作。  映画を面白くする要素は、制作費だけではない。演出や演技、脚本だけの問題で  もない。総合的な要素だと実感する映画。  悪徳刑事がいつものように深入りした事件。次第にこれが自分をはめる罠と気付  く。そして1人の殺し屋が現れ、消えていこうとしている。  ラウ・チンワンは顔が3枚目だが、演技は渋い。殺し屋がはまり役。一方ト  ニー・レオンの悪者演技は必見。次第に追いつめられていくさまはホラー映画の  ようでもある。なにせ脚本が面白い。リアルな世界を形作るこのライティングも  参考になる逸品。日本映画が忘れた映画作りがここにある。  少々入り組んだストーリーは、1時間21分という映画の長さに凝縮され、いっと  きの予断をも許さない。  しかもエンディングが3回訪れるかのような驚きの結末。宣伝文句が「手に汗に  ぎる」という映画にも滅多に汗をかいたことのない私だが、この映画は全身に汗  をかく。しかも、ハードボイルドな風合いがたまらない。  拷問専門のデブな男が「スターウォーズ」のジャバ・ザ・ハットにそっくりだっ  たのがさらに印象的。  日本映画が無理してハリウッド手法を取り込むより、こういった才能を参考に  し、協力し合い、新たなネオ・ジャポニズム映画を生み出すことを切に期待して  します。                                 立野 浩超 __________________________________________________S_c_r_e_e_n_K_i_s_s_____                                     □ ┏━┓                       I N F O R M A T I O N ┃i┃登録・解除・お問い合わせなどについて ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇星(★)の意味___________________________◇ ◇   このメールマガジンで表示されている星は5つが最高で、1つが最低です。 ◇◇メールアドレス変更・解除______________________◇ ◇   このメールマガジンの購読解除は、ご登録された発行元のホームページより出   来ます。こちらでの作業は一切しておりません。   まぐまぐ   (http://rap.tegami.com/mag2/m/0000007585.htm)   マッキー!  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QT MAI               吉田 浩二 ◇◇ScreenKissについて_________________________◇ ◇   映画に関して、「人物」「作品」「映画祭」「制作」と言った観点から紹介・   論評するメールマガジンです。   Copyrights(C), 1998-2000 ScreenKiss  掲載された記事はいかなる形式であれ許可なく転載は禁じられています。 ┼                                   ┼