監督に注目!ベルトラン・タヴェルニエ

◇ベルトラン・タヴェルニエ/Bertrand tavernier上映作品 「今日からスタート」

1941年、リヨン出身。ワーナー・ブラザースで広報を担当していたという経歴をもつ。63年に「キス!キス!キッス!」を撮っているが、正式デビューと言えるのはやはり84年の「田舎の日曜日」だろう。寡作(全7作)で佳作、比較的地味ながら、1作ごとに目新しさを盛り込むことも忘れない。その辺に広報のキャリアが生きてるってことか。

おすすめ作品1.田舎の日曜日(84) ルイ・デュクリュー/サビーヌ・アゼマ/ビデオ=廃版老いた画家と、その田舎家に集まって来る子供や孫のある日曜日の風景。昼間は楽しくても夕方には引き潮のように賑やかさが家から去り、後には老人の孤独が残る。印象派の絵を彷彿させる映像が美しい

2.ラウンド・ミッドナイト(86) デクスター・ゴードン/フランソワ・クリューゼ/フィリップ・ノワレ/ビデオ=WHV天才サックス奏者デイルと、彼に魅せられ彼のために生きようとする男フランソワの物語。ジャズの世界のけだるさをさらりと描いており、音楽も映像も心地いい。フランソワ役のクリューゼがダスティン・ホフマンに似てて、健気さが哀れを誘う

3.愛を求めて 素顔の貴婦人(89) フィリップ・ノワレ/サビーヌ・アゼマ/ビデオ=廃版時は第一次大戦後。行方不明の夫を探しに来た貴婦人にノワレ扮する少佐が心惹かれるが、思いをうまく伝えられず。実は彼女も彼に惹かれていて、さらに夫には秘密があってと、ひねりを利かせた大人の恋愛物。ノワレは武骨な軍人よりトロいやもめって感じでイマイチ冴えない

4.ダディ・ノスタルジー(90) ダーク・ボガード/ジェーン・バーキン/ビデオ=廃版南仏を舞台に、娘と余命いくばくもない父親とが恋人のように仲むつまじく過ごす楽しい日々。これ見てつくづく思ったが、タヴェルニエって絵になる風景を選ぶセンスがバツグンにいい。サントラのジャズもなかなかですよ

監督に注目!ジャック・ドワイヨン

第7回横浜フランス映画祭にむけてご紹介するフランス映画監督シリーズその2はドワイヨンとタヴェルニエです。タイプは違うがどちらもフランス映画らしい作品を撮る監督ですね。

◇ジャック・ドワイヨン/Jacques Doillon上映作品 「少年たち」

1944年パリ出身。ドラマ的であるよりは、日常のシーンを切り取ったかのドキュメントっぽいシチュエーションの中で人間の悲劇性や心理、哲学的テーマを浮き彫りにしていくのが特色。初期の作品は観念的でけっこう独りよがり的だが、最近は俄然円熟してきた。余談ながら、現在の私生活でのパートナーはジェーン・バーキン。

おすすめ作品1.ラ・ピラート(84) ジェーン・バーキン/マリューシカ・デートメルス/フィリップ・レオタール/ビデオ=無筆者は未見。しかしドワイヨンといえば必ず挙げられる作品で、ぜひ見たい。アルマという女性を軸とした、男女入り組んでの複雑な人間関係とか。まさにフランス映画的

2.家族生活(85) サミー・フレイ/ジュリエット・ビノシュ/マロ・ゴイエ/ビデオ=廃版父親と10代の娘の一風変った自動車旅行。互いに嫌ったりすねたりしつつも結局互いの愛を求めあう。家族って何だろうという問いへの一つの答えか。このときのビノシュからはよもや国際女優になるとは予想もつかなかった

3.女の復讐(89) イザベル・ユペール/ベアトリス・ダル/ビデオ=廃版交通事故死した男の妻と愛人の女の戦い。妻が圧倒的に陰湿で強く、愛人を追いつめていく。「女は怖い」を実感させられる映画。底意地の悪さ、女の残忍さを演じたら天下一品のユペールがハマリ役だ。原作はドストエフスキーの『永遠の夫』

4.15歳、無秩序な妖精(89) ジュディット・ゴドレーシュ/ジャック・ドワイヨン/メルヴィン・プポー/ビデオ=廃版15歳の少女、ボーイフレンド、その父親の危うい関係。父親役ドワイヨンがボブ・ディランをしょぼくれさせたオッサン風で、少女への言い寄り方もヘンタイなオッサンしてる

5.ピストルと少年(90) リシャール・アンコニナ/ジェラルド・トマサン/クロチルド・クロー/ビデオ=廃版愛情に飢えた少年が生き別れの姉に会うため暴挙に出る。酔いどれの母親の無責任を責めたくなるぐらい、彼の純情さ、胸の痛みが伝わってくる作品

6.ポネット(96) ヴィクトワール・ティヴィソル/デルフィーヌ・シルツ/マリー・トランティニャンャン/ビデオ=日活母親が交通事故死したのだが、幼いポネットには死というものが分からない。で、彼女は素朴に、しかし非常に真剣に考える、死とは何かと。ポネットが本当に可愛いし、演技とは思えないほど真に迫っている。ドワイヨンの監督としての力量もスゴイ

監督に注目!クロード・ルルーシュ

第7回横浜フランス映画祭もいよいよ開幕間近です。今年もコメディあり、ラブストーリーありサスペンス物あり。上映作品がバラエティに富んでいて、「フランス映画の今」を知ることができるのが嬉しいですね。

ところで、映画を見るなら予備知識があるとさらに楽しめるのではないでしょうか。そこで今回上映予定の作品の中でもベテランを中心に、何人か監督のプロフィールなどご紹介していきます。

◇クロード・ルルーシュ/Claude Lelouch上映作品 「幸運と必然」(仮題)

映画祭のオープニング上映作品で、指定席はすでに売り切れという超人気。実は彼、今年のフランス代表団の団長なのである。男性の団長は初めてらしいが、中年以上の日本人には知名度が高い監督だから、団長に選ばれなかった方が不思議なくらいだ(もっとも団長=女性だったから仕方ないか)。

1937年パリ出身。66年に発表した「男と女」でカンヌ映画祭グランプリを獲得し、68年に第10回冬季オリンピックのドキュメント「白い恋人たち」で世界的名声を得る。どちらもフランシス・レイによる映画音楽が有名。後者はスキー場などで一度は聞いたことがあるのでは?

その後幾つかの佳作を撮ったが81年の「愛と哀しみのボレロ」で再び脚光を浴び、今やフランスの大御所的存在である。

ルルーシュの作品はセリフが少なく音楽と叙情的な映像で綴ったものが多い。また「愛と哀しみのボレロ」以降は「遠い日の家族」にしろ「レ・ミゼラブル」にしろ、戦争、歴史とその中で生きた庶民たちに目を向けており、その眼差しは客観的だが暖かい。

おすすめ作品1.男と女(66) アヌーク・エーメ/ジャン・ルイ・トランティニャン/ビデオ=WHVシャバダ、シャバダバダ、シャバダバダ、というサントラでお馴染み。妻を失ったレーサーと夫を亡くした女の大人の恋物語

2.白い恋人たち(68) ドキュメント/ビデオ=無フランス・グルノーブルでの第10回と冬季オリンピックの模様をドキュメントした作品。競技をリアルに追うのではなく、ロマンティックな音楽をバックにした映像詩

3.恋人たちのメロディー(71) カトリーヌ・アルグレ/シャルル・ジェラール/ビデオ=無筆者はレンタル・ビデオで見たんだけど。3人の労働者の友情話。詩的でしかもドキュメントタッチ

4.愛と哀しみのボレロ(81) ジョルジュ・ドン/ジェラルディン・チャップリン/ダニエル・オルブリフスキ/ビデオ=廃版第二次大戦前後の世界4都市の営みを、ヌレエフやカラヤンなどをモデルに描いた一大叙事詩。モーリス・ベジャール振り付けでジョルジュ・ドンが踊る「ボレロ」はあまりに有名

5.恋に生きた女ピアフ(83) エヴリーヌ・ビックス/ジャン・クロード・ブリアリ/ジャック・ビルレ/ビデオ=廃版エディット・ピアフとボクサー、マルセル・セルダンの悲恋物。といってもわりと淡々としてます

6.遠い日の家族(85) エヴリーヌ・ビックス/アニー・ジラルド/ジャン・ルイ・トランティニャン/ビデオ=廃版第二次大戦中のユダヤ人一家の過酷な運命を描いた作品。映像が詩的、音楽が叙情的な分、悲惨さが身にしみる

7.ライオンと呼ばれた男(88) ジャン・ポール・ベルモンド/リシャール・アンコニナ/ビデオ=廃版裸一貫で生き成功お収めた男が新しい人生を求めて大西洋横断を企てるが、人生を捨て切れず。ベルモンドが俳優としての新境地を開拓。シブいです

8.レ・ミゼラブル 輝く光の中で(95) ジャン・ポール・ベルモンド/アニー・ジラルド/ミシェル・ブジュナー/ビデオ=WHV『レ・ミゼラブル』を現代化。第二次大戦を絡めて描く。ここでもベルモンドが裸一貫でかつ実直な男を好演

「ヒューゴ・プール(96米)」

6「ヒューゴ・プール(96米)」東映ビデオ

オープニングの良さに惹かれてついご紹介

映画には、ほんのワンシーンとか、たった一言のセリフとか、そんな些細な何かがとても気に入ったために好きになる作品もあるんじゃないだろうか。こんな言い訳めいた前振りをしたのも、察しのよい方ならもうお分かりですね。そう、今日ご紹介する『ヒューゴ・プール』がその類なんでありマス。

この映画、悪くないけど出来がよいとはいいがたい。でも、オープニングがとびきりいい。青みがかった夜明けのロスアンゼルスの静かな町並みに、そっと入り込んでくるセロニアス・モンクのジャズ・ピアノ。朝が始まりつつあるとはいえまだ家々はブルーのもやの中でひっそり眠っている。そんな風景にモンクのちょっと外し加減のソロがほんとよく似合っているのだ。

選曲がうまい。うますぎる。もしやこの監督、すごい才能の持ち主なのではないか。などど考えていると、ゆっくりテロップが出はじめる。このフォントがジャズエイジの時代のポスターなぞを彷彿させるデザインでなかなかよい。むむ、もしやどころかほんとにデキる監督だったりして……。しかしこれは早とちりだった。残念ながら本編には、このオープニングほど才気はひらめかなかったみたいだ。

ヒューゴ・プールとはアレッサ・ミラノ扮するヒューゴが一人で経営するプール清掃会社。ある朝ラジオから、ロス市は水不足のためプールへの給水には罰金を科すとのお知らせが流れると、途端にプール掃除の依頼が殺到する。

そこで糖尿病のヒューゴは起き抜けにインシュリン注射を済ませ、さっそく仕事に取り掛かる。まずヤク中の父親を訪ねて叩き起こし、プールの水を盗まれてしまった依頼主のために給水トラックでコロラド川へ水を「仕入れ」に行くよう指示。次は競馬狂で借金山ほどの母親の元へ行き、借金の肩代わりをしてやる条件で手伝いを承諾させる。

こうして父は川へ水汲みに、母子はお仕事しに依頼主のプールへ。それにしてもプールの水を盗まれるとか1日で回り切れないほど依頼を頼まれるなんて話が成り立つのは、自家用プールの多いロスならでは。日本じゃ考えられないですな。

そんな一軒でヒューゴはALS(筋萎縮性側索硬化症)の青年と出会う。キーボードを打つと音声の出るノートパソコンでユーモアたっぷりの会話ができる彼は、ヒューゴ母子と親しくなり、二人の乗るピックアップの荷台に車椅子ごと同乗。プール清掃巡りや競馬観戦まで体験する。楽しい1日を分かち合ったヒューゴと青年は翌日結ばれる。が、青年は短い命を閉じる――。

大まかにはこんなストーリーだが、起承転結ありのドラマティックなハリウッド的映画ではない。父親と自閉症気味のヒッチハイカー(ショーン・ペン)との心暖まる副ストーリーの他は、ささやかなエピソードの積み重ね。それも水彩画のようにさらりと描かれる。映画というより1人称で語るミニマル系アメリカ現代小説の趣だ。

しかし哀しいかな、監督の才能不足で水彩画が滲んでしまった。弱い者が互いに癒し癒されていく、というストーリーは有りがちとはいえいい素材。これを爽やかに描きたくて水彩画的な映像を選んだ気持ちもよく分かる。ところがその手法がうまく生かされていない。心象風景の描き方がヘタ、というか映像で登場人物の内面を表現するまでには至っていないのだ。

そのせいで、薄味でさえあれば上品だと勘違いした懐石料理を食べさせられている気分になる。つまりダシが効いていないってワケ。監督はオープニングに力を入れすぎて後が続かなかったのかしらん?(まあ、作業手順を考えればオープニングの制作は本編の編集より後でしょうけど)

とは言え登場人物たちの醸しだす優しさには不思議な魅力がある。糖尿病のヒューゴ、ヤク中の父親、競馬狂の母親、筋萎縮の青年、自閉症のヒッチハイカー、そして頭のネジがゆるんでいるような依頼主たち――皆、心身のどちらかまたは両方に弱さやハンディキャップをもっている。でも優しさももっている。

そういう、弱いけれども心根の優しい人たちがある日偶然に出会って、ほんのひととき心触れ合い、お互いに癒される。それがとても自然で普通だ。なぜか。彼らは自分が弱いゆえに相手の弱さも理解できるから。相手の痛みを感じることができるからだ。

主人公の糖尿病という設定もおもしろい。ALS の青年と心を通わせやすいキャラクターとして使ったのだろうけど、登場人物をステレオタイプではなく造形しているのには好感が持てる。この映画みたいに、いろいろな病気持ちや怪我人がごく普通のキャラクターとして映画にどんどん登場するようになれば、弱者に対する人々の認識も多少は変るんじゃないだろうか。

監督がもうちょっとがんばってくれたら佳作になりえたのに、かえすがえすももったいない作品。ちなみに監督は、この作品にラリパッパな依頼主役で登場するロバート・ダウニー・Jr.の父君ロバート・ダウニーで、若くして ALS で亡くなった妻へのオマージュ的作品であるらしい。

quittan

フランス映画祭2007

 横浜で1993年に始まったフランス映画祭は来年で15年を迎えることになりまし
 た。今年は横浜からいきなり東京・大阪に移転したことにより、今後の開催も
 危ぶまれましたが、来年も同様に3月に開催されることが決定しました。

 今年は横浜でも開催される予定ですが正確な日付がまだ決まっていません。更
 に会場はみなとみらいではなくTOHOシネマズ ららぽーと横浜になる予定
 です。また、大阪は高槻だけではなくTOHOシネマズ なんばも加わるそう
 です。

 上映される作品は全て日本初上映で18作品を予定されています。

【東京・横浜】
 六本木 3/15(木)~18(日)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
 お台場 3/17(土)~18(日)シネマメディアージュ
 横浜  3月予定 TOHOシネマズ ららぽーと横浜

【大阪】
 難波 3/18(日)~20(火) TOHOシネマズ なんば

フランス映画紹介1

嘘つきな彼女
来日した監督、主演、制作全員が「巡り会ったのが運のつき」のメンバーの性か
何となく和やかな雰囲気の人たちだった。

マリー・トランティニヤン(女優)
思ったより小柄で可愛い感じの人。
作品では虚言症で、周囲に迷惑をかけまくるのになぜか憎めない役だが、「メラ
ンコリー」といい、この作品といい割にこの手の役がはまり役。本当は解ってい
るのだろうけれど英語を使ってくれなかった。

肉体の学校
三島の原作に監督がイザベラ・ユペールをはめて作品化したという。

ブノワ・ジャコ(監督)
実は彼の作品をあまり見ていないので対して話が出来なかった。
思ったより目立たない人というイメージ。

イザベル・ユペール(女優)
映画祭の団長として来日した時は結構気分屋との噂も耳にしたが落ち着いた美人、
この作品のヒロインのイメージにぴったりだった。
本当は脆いのに強そうなイメージ。を演じる事が多い気がする。

ヴァンサン・マルティネス(男優)
兄のオリヴィエよりやんちゃなイメージ。気取りがなくて人当たりが良い作品で
はなんだかひょろひょろしたイメージばかりが。

ヴァンサン・ランドン(男優)
最近は去年の「フレッド」や今年の「パパラッチ」のようなちょっぴりうらぶら
れて、人生に疲れた役が多かったが、この作品では心優しいがしたたかなゲイの
役。結構それなりに美しくなったので驚愕した。
サイン会やボードパーティーでは普通なのに大勢を前にしての舞台挨拶ではチッ
ク症気味になってしまうのはかなりシャイな性格と見た。巧い役者だ。

短編映画
一度に数人が舞台挨拶をしたので識別が出来なくなりました。
ベネックス作品が目玉とはいえそれぞれ赴きがあってよかった。

ジャン・ジャック・ベネックス(監督)
一昨年、日本橋三越の「ベネックス祭」で来日した祭は朝の8:30から地下鉄構内
間で人が並んでいたというのでなかなかガードが固いかと思っていたが本人がと
ても気さくな人柄で、ファンには気楽に答えていた。
原点に戻るという芋込めてドキュメンタリーを撮ったという。
今回一番人気の監督。次回は<>か。

たれ込み屋
正当はフィルムノワールを期待していたらちょっと盛りだくさん過ぎた気がした。
俳優も個性派ぞろいなのにちょっと生かしきれなかった感がある。

アラン・コルノー(監督)
最近は「インド夜想曲」系アート作品のイメージが強いが嘗てはこの作品のよう
なノワールものが得意だったので監督本人にも意味なくハードなイメージを抱い
ていたが、なかなかお茶目。母はモンタンが目当てで「メナース」を見たのだけ
れど、母があの作品を好きだと言ったら「お母さんによろしく」とカメラにポー
ズしてくれた。

映画評論家 坂田洋子

フランス映画祭の中の逸品「変人たちの晩餐会」

 一昨年の「ルコントの大喝采」。昨年の「家族の気分」。
 年間を通して日本にくる外国映画のなかで、コメディーはもちろん多いし、いく
 つかはそこそこ笑える。ただその中でも心底笑える映画となれば、これは2、3
 本と少ないもんだが、その中の1本が最近はフランスから来ているようだ。しか
 もその1本が毎年フランス映画祭で見られる。選考の良さからか、フランスコメ
 ディー映画のレベルが高いのか?

 まったく笑いのセンスが違うような(はっきり言えばくだらない)多くのフラン
 ス映画を見るにつけ、フランスコメディーのレベルが特に高い訳ではないと感じ
 るから、まずは映画祭の選考にかかわる方々に感謝すべきだろう。

 今年の第6回フランス映画祭でもまた来た。「変人たちの晩餐会」は心底笑える
 1品。アメリカのテレビ番組的なちょっと大袈裟な演技で、コメディーのパター
 ンは世界どこでも通用しそうな、人を小馬鹿にするタイプ。こう聞くと嫌気を感
 じる人も多いだろうが、観ているとそんなことを感じる暇もなく進んでいく。こ
 のテンポは脚本がうまいからだろうし、役者も脚本を熟読した上で笑いのつぼを
 十分把握した演技を感じさせる。

 みんながそこそこの個性で責めてくる。ティエリー・レルミットは特別な個性を
 感じないが、そこはこの映画の中でもっともノーマルな感じの人を演じているの
 で、はまり役といえるし、ジャック・ヴィレルは丸い顔を更に丸くした演技が独
 特のまじめな人柄をうまく演じている。

 監督は劇作家出身で、舞台を見ているようなテンポがうまくカメラを駆け巡るし、
 この脚本はそのまま舞台でも成功をおさめそうだ。この手の映画ノは、アドリブ
 を多用する場合と、脚本に全て書いてある場合があるが、演技がいきすぎない為
 には脚本がしっかりしていなければならないと思う。あくまでもそこそこの表情
 で、そこそこのアクションで演じてこそおもしろい。この映画にももちろんいき
 すぎの場面(演技)もあるが、そんな場面もこのテンポにアッという間に飲み込
 まれてしまう。とにかく久しぶりの傑作だったから、今年のフランス映画祭 No.
 1は文句なしにこの1本!

                          映画評論家 立野 浩超

横浜フランス映画祭98

今年の横浜フランス映画祭はエールフランスのストライキにより、
フランスの俳優などの来日が遅れ、そのために予定されていたオ
ープニング舞台挨拶が一日ずれました。このときに今回来日する
フランス映画代表団(俳優、制作、その他映画関係者)が全て集
まります。

横浜フランス映画祭は出演者がハリウッド映画と比べ有名でない
点もあり、他の大きな映画祭と比べアーティストへのガードも厳
重でないのです。このためにアーティストとの接触も多く、サイ
ンや写真なども撮りやすく、アーティスト側もそれに応じてくれ
ます。

今年の代表団は小粒が多いと言う話ですが、ジャン=ジャック・
ベネックスが来日しています。彼の映画は短編映画ですので、彼
のような大物ならこの程度の作品のプロモーションのために来日
する必要がないのですが、横浜市の主催で行われた講演会もあり
ました。

彼は日本が好きなようで、日本には何回か来ているようです。サ
インも積極的にしてくれていて、暇なときにはロビーに出てきて
いるようでした。もちろんファンとのコミュニケーションをとる
ために!

後ほど詳しく映画作品の紹介をしていきますが、簡単に作品と出
演者の印象を話していきたいと思います。

今回団長としてきたサビーヌ・アゼマの作品「恋するシャンソン」
は、僕自身は見ませんでした。なぜかと言えば、いかにも古いフラ
ンスのシャンソンが流れてきてノスタルジックな雰囲気でも楽しむ
と言う感じがします。予告のビデオでも古いシャンソンを中心に、
ほら知ってる曲でしょ(フランスのタイトルはOn connait la
chanson)と言う感じです。まあ確かに面白そうに見える様には作
ってありましたが、、、

フランスのポップミュージックの歌詞をせりふに使う事が主な構成
です。ただし俳優が自分の声でその曲を歌うのではなく、本当にオ
リジナルの曲を流してしまいます。それを俳優はクチパクすると言
ったものです。予告の映像ではそのコラージュはきれいにはまって
いたのですが、その映画を見た多くの人の話では、「確かにあの予
告は良いところばかりだったけれど、大半が不自然だった」と言う
ものでした。

ただし予告では古いシャンソンばかりでは流していましたが、実際
は今のものも多く使われているようです。どのくらいフランスのポ
ップミュージックを知っているかが、この映画のおもしろさになる
ようです。

カンヌに出展されたTOKYO EYESは監督がジャン=ピエール・リモザ
ンと言うこともありこの横浜映画祭で公開前に上映されることにな
りました。吉川ひなのと武田真治が出ていることもあり、会場は高
校生が目立つようになりました。ただし出演者はギャラが支払われ
ないと言うので、パーティーにも来ないと言うことになりました。

「ねじれた愛」はユダヤ人とホモがテーマになる映画。フランスで
はこの手のネタがコメディーでは多用されています。ホモのユダヤ
人青年が心配した父親に結婚したら(女性と)お金をやると言う話
を持ちかけられたのをきっかけにアメリカ生まれの女性をつきあい
始めることになるストーリーです。

基本的には恋愛ドラマですが、設定が面白いので全体的に笑える場
面を多く作り出しています。フランスの恋愛映画によくあるエロチ
ックな場面もほとんどありません。

「ジャンヌと素敵な男の子」はミュージカル仕立てで、ヴィシー・
ルドワイヤンやマチュー・デュミが出演しているアイドル系の映画
です。内容はエイズをテーマにした作品で内容的には軽い恋愛もの
ではありません。ただしこのミュージカル的な部分が全体的に間延
びしている様な印象を受け、実際よりも長く感じました。

「変人たちの晩餐会」はフランスでも大人気だっただけありこの映
画祭でも大受けでした。今回の映画祭では一番の人気があったので
はないかと思います。フランスの今年はコメディー作品が良くでき
たとの話です。ただしこの映画祭には当然フランス語が分かる人々、
フランス人やフランス語を習った人々が普段よりも多くいるので観
衆効果も手伝って、他の劇場で公開されるときよりも、又は一人で
ビデオで見るよりもよりよく笑えます。

監督の話では「日本語のタイトルは少々上品になってるが、フラン
ス語ではもっとひどい表現です。」と話していました。フランス語
のタイトルはLe diner de consで馬鹿者たちの夕食と訳せます。僕
の印象では「変人」の方が悪い意味があると思いますがどうでしょ
うか?内容から言っても変人ではなく「馬鹿」です。

ブルジョワの何人かで馬鹿を集めてその馬鹿者を笑うための夕食会
と言うものを毎週水曜日に開いているのですが、たまたまTGVで知り
合った大蔵省(税務署かな)の人間をこのパーティーに招待するの
です。馬鹿だから呼ばれたのに彼は自分の作品(マッチ棒でエッフ
ェル塔などを造っている)の本を出版してもらえると勘違いするの
ですが、そこからがとんでもないことを次々とやらかしてくれ、こ
こまでかと言うほど笑わせてくれます。

「パパラッチ」はいかにもダイアナを題材にした作品ではないかと
思うでしょうが、これはあの事件が起こる1年半前から制作され始
め直接には関係ないそうです。ですので、初めは興味がありません
でしたが、見てみることにしました。人気コメディアンのパトリッ
ク・ティムシットも出演しています。ストーリーはパパラッチの空
しさを知り足を洗うというのです。真剣に考えさせる社会性という
わけではありませんが、ストーリー的にもコメディーとしても良く
できています。

「シリアル・ラバー」はかなりブラックなコメディーです。男性の
出演者はほとんど死にます。それも全て考えられない偶然でです。
「変人たちの晩餐会」や「パパラッチ」も次々とおかしな場面があ
りますが、その場ですぐ忘れてしまいます。今でもこの映画のおか
しな場面は思い出せるところが強力です。「変人たちの晩餐会」は
人を馬鹿にするなという、「パパラッチ」は異常なパパラッチに対
する批判という、何かしらのメッセージがあるのですが、これはそ
う言ったことは見あたりません。面白い格好で死んでいき、面白い
偶然で死んでいき、死体はおもしろさのための小道具として登場し
ます。

第7回フランス映画祭横浜’99上映作品

■ヌーヴェル・イヴLA NOUVELLE EVE1998年/94分共同脚本・監督:カトリーヌ・コルシニ出演:カリン・ヴィアール、ピエール・ル・ラジョ、カトリーヌ・フロ

シングルライフに満足している30才のカミーユ。彼女は突然恋に落ちた相手は社会党の活動家で妻子持ちのアレクシス。愛する男性を手に入れるために、あれこれ策を講じて体当たりする女心が、コミカルなのに切なく胸に迫り、主演のヴィアールも一気に注目された。

■冬の少年LA CLASSE DE NEUGE1998年/98分監督:クロード・ミレール出演:クレマン・ヴァン・デン・ベルグ、ロックマン・ナルカカン

冬休み、山のスキー教室へやって来た空想好きな少年が、隣の村の子供が行方不明になるという事件に遭遇する。『なまいきシャルロット』『小さな泥棒』のミレールが、きめ細かに演出したサスペンスの中で、子供達の自然な姿と多感な内面を瑞々しく描く。配給 シネマパリジャン

■ヒューマニティL’HUMANITE1998年/150分監督:ブリュノ・デュモン出演:エマニュエル・ショット、セヴリーヌ・カネル、フィリップ・テュイエ

他人の痛みも我がことのように感じてしまうナイーブな青年。しかし刑事としての日常は彼を絶望させ、それは人間の原罪意識にまで発展していく。『ジーザスの日々』で97年カンヌ映画祭カメラ・ドールを受賞、衝撃的なデビューを飾ったデュモン監督の2作目。

■アステリクスとオベリスクASTERXET ET OBELIX CONTRE CESAR監督:クロード・ジティ出演:ジェラール・ドパルデュー、クリスチャン・クラヴィエ、ロベルト・ベニーニ

今は昔、フランスにガリア人達が暮らしている頃。魔法の薬の力で国を支配しようと企む悪役(ベニーニ)を向こうに回し、アステリクスとオベリスクが大活躍!?国民的大人気コミックを最高のキャストで映画化し、今春フランスで大ヒットした待望の話題作。

■ロートレック(原題)*後日、邦題が決定しますのでご確認くださいLAUTREC監督・脚本;ロジェ・プランション出演:レジス・ロワイエ、エルザ・ジルベルシュタイン、アネモーヌ

貴族の嫡男として生まれた天才画家ロートレックはゴッホ、ドガ、ルノワールらやモンマルトルのダンサー、娼婦達にインスパイアされ、才能を開花する。そして画家を志すシュザンヌと運命の恋に溺れていくロートレックの涙と笑いの人生。配給 日本ヘラルド

■新しい肌PEAU NUEVE1999年/98分監督:エミリ・ドゥルーズ出演:サミュエル・ル・ビアン、マルシアル・ディフォンザオ・ポ、カトリーヌ・ヴィナティエ

アランは30歳。すでに家庭を持っている。ところが突然、生活の変化を夢見て、何の計画もなく建設現場監督となるための職業訓練を受けることを決意。そこで彼は一人の青年マヌーと出会う。主演は『コナン大尉』で注目を浴びた若手俳優のサミュエル・ル・ビアン。

■少年たちPETTITS FRERES1998年/92分監督・脚本:ジャック・ドワイヨン出演:ステファニー・トゥリー、イリエス・セフラウイ、ムスタファ・グマン

義理の父親とそりが合わず、愛犬キムを連れて家出した18歳のタリアは、同年代の4人の兄弟と知り合う。彼等はタリアの愛犬キムを盗もうと思いつくが・・・『ポネット』のドワイヨン監督がマイノリティの少年たちへの共感と共に、心の真実を描く珠玉の一篇。

■ロベールとは無関係RIEN SUR ROBERT1998年/105分監督:パスカル・ポニツェール出演:ファブリス・ルキーニ、サンドリーヌ・キベルランヴァレンティナ・チェルヴィ

コラムニストのディディエは、軽い気持ちで書いた記事のせいで人生が急降下。『美しき諍い女』『パリでかくれんぼ』の脚本家としてすでに活躍中のポニツェール監督がしゃれた台詞と小気味よいテンポで、人生の尊さをさりげなく描くヒューマン・コメディ。

■幸運と必然(原題)*後日、邦題が決定しますのでご確認くださいHASARDS OU COINCIDENCES監督:クロード・ルルーシュ出演:アレッッサンドラ・マルティネス、ピエール・アルディティ

バレエ・ダンサーで女優でもあったミリアム。別れた夫との思い出を胸に、ヴェニスを旅する彼女の前に温かい人柄の画家ピエールが現れる。美しいダンスシーンとロケーションに彩られ、ルルーシュ監督の新しい傑作と呼び声も高い”癒しと再生の物語”

■父の跡をたどってJE REGLE MON PAS DSURLE PAS DE MON PERE1999年/88分監督:レミ・ウォーターハウス出演:ジャン・ヤン、ギヨーム・カネ、ロランス・コート

父と再会する為に全てを賭ける決意をした青年。しかし、父は冷たく彼を拒絶。そのため青年は身を偽って、密かに父のそばに潜り込む。主演のギヨーム・カネは最新作『ザ・ビーチ』でレオナルド・ディカプリオと共演している若手注目株。

■カーニバルKARNAVAL1998年/88分監督:トーマ・ヴァンサン出演:アマール・アブダラ、シルヴィ・テチュ、クロヴィ・コルニヤック

北の港町、ダンケルク。青年ラルビは新しい生活を求めて南仏に旅立とうとするが列車に乗り遅れ、そこで一組の男女に出会う。カーニバルの熱気溢れる2月のダンケルクを舞台にした色鮮やかなラブ・ストーリー。この映画で旋風を起こした女優シュルヴィ・テチュは必見。

■今日からスタートCA COMMENCE ALIJOURD’HUI1999年/117分監督:ベルトラン・タヴェルニエ出演:フィリップ・トレトン、マリア・ビタレシ、ナタリー・ベキュ

幼稚園の園長でもあるダニエルは、ある夜、父兄が置き去りにした少女と赤ん坊を家に連れ帰る。その行為は規則違反だったために議会からも追求を受け、彼は妻と共に体制と闘いはじめる。名匠タヴェルニエがフランス社会にある官僚的な体制を厳しく見つめた感動作。

■これが人生?CEST QUQI LA VIE?1999年/115分監督・脚本:フランソワ・デュペイロン出演:エリック・カラバカ、ジャック・デュフィロ、イザベル・ルノー

農家の暮らしに不満を抱いている息子ニコラ。父の自殺をきっかけに、ニコラは新しい場所での人生を切り開こうとするが、かつての祖父たちが住んでいた土地でマリアという娘に出会う。アンゲロプロス監督の話題作『永遠と一日』のイザベル・ルノーが出演している。

■ベル・ママンBELLE MAMAN1999年/102分監督:ガブリエル・アギオン主演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ヴァンサン・ランドン、マティルド・セニエ

結婚式のその日、新郎アントワーヌの心を一瞬にして虜にしたのは、なんと花嫁の母親だった・・・。個性的な大物キャストに囲まれて、『ペダル・デゥース』のアギオン監督がまたまた放つアブナイ世界。主演のドヌーヴは劇中でラップも披露している。

■カジモドQUASIMODO D’EL PARIS1998年/100分監督:パトリック・ティムシット出演:パトリック・ティムシット、メラニー・ティエリー、リシャール・ベリ

教会の鐘つきで気の優しいカジモドが、女性ばかりを狙った連続殺人事件の容疑者に。名誉挽回、カジモドの真犯人探しが始まる。「ノートルダムの鐘」を大胆に飛躍させた独創的なセンス溢れるコメディ。『ペダル・デゥース』などの人気俳優ティムシットが初監督。

■幸せな日々NOS VIES HEUREUSES1998年/145分監督:ジャック・マイヨ出演:オリヴィエ・ピ、アラン・ベイジェル、カミーユ・ジャイピー、サラ・グラパン、サミ・ブアジラ

退院したばかりのジュリー、モロッコからやって来たアリ、失恋したエミリー、コックのルーカス、写真が趣味のセシル、攻撃的なジャン・ポール。6人の友人たちの人間関係をデリケートに描く。短篇映画で数々の国際的な賞を受けたジャック・マイヨの期待の初長編。

■大浸水TOUT BAIGNE1999年/90分監督:エリック・シヴァニャン出演:イザベル・ジェリナ、フランソワ・モレル、パスカル・エルベティエリー・ニコラ

奇人変人が集まっていた駅が突然浸水!?しかも、そこで妊婦が産気づいてしまった!?『パパラッチ』でおなじみのイザベル・ジェリナをコメディアンヌに迎えて、舞台喜劇で有名なエリック・シヴァニャンが初監督したドタバタコメディ。

■ボーダーラインMILLE BORNES1999年/103分監督:アラン・ベイジェル出演:エマ・ドゥ・コーヌ、ピエール・ベリオ、ラファエル・クレブゼール、広田玲於奈(特別出演)

「僕の痛いをベニスに運んで欲しい」という死んだ仲間の遺書を実行するために集まった、5人の青年と1人の少女。高校時代からの親しい仲間達の友情と、悲劇から立ち上がる力を描いた物語。特別出演の広田玲於奈はエンディングテーマも演奏している。

■ギャルソンヌLE DERREIRE1999年/102分監督・主演:ヴァレリー・ルメルシェ出演:クロード・リッチ、デュードネ、マース・ケラー

ようやく捜し出した父親はバリバリのホモセクシャルだった。この事実をうけいれる最良策として彼女が思いついたのが、自分を彼の”息子”と思わせ、コテコテのゲイファッションに身を固めること。ルメルシェのキュートでファニーな監督デビュー作。

■ヴィーナス・ビューティ(原題)*後日、邦題が決定しますのでご確認くださいVENUS BEAUTE (INSTITUT)1998年/105分監督:トニー・マーシャル主演:ナタリー・バイ、ピュル・オジエ、サミュエル・ル・ビアン

エステティック・サロンで働くアンジェルの恋愛を中心にその同僚達たサロンの経営者など女性達に焦点を当てた軽妙なドラマ。トリュフォーの『緑色の部屋』での名演が印象的なナタリー・バイ主演。『髪結いの亭主』を彷彿とさせる最新ヒット作。配給 アルシネテラン

■短篇映画特集LE COURTS METRAGES長編デビューを前にした若手監督たちの作品を中心にした短篇特集

第7回フランス映画祭横浜’99

今年も恒例の横浜フランス映画祭が始まります。6月10日(木)-13日(日)の4日間、今年は7回目を迎え、御馴染みのパシフィコ横浜で開催される。

日程:6月10日(木)~13日(日)場所:パシフィコ横浜料金:前売り券 1000円当日券  1200円

今年は指定席もあるそうです。ウェルカムセレモニーとクロージングは1500円(当日は1700円)

チケット発売日は5月14日

■公開予定の映画作品紹介

□ Asterix et Obelix contre Cesar「アステリックスとオベリックス対シーザー」

原作はフランスのマンガ「Asterix et Obelix」の完全映画化。監督は「フレンチ・コップス」「アルレット」のクロード・ジディ。出演は主演2人にクリスチャン・クラヴィエ、ジェラール・ドパルデュー。悪役には今年のアカデミー賞でオスカーを得たロベルト・ベニーニが扮している。109 minshttp://www.asterix.tm.fr/lefilm/

□ Belle Maman 「美しいママ」

「ペダル・ドゥース」に続いて、ガブリエル・アギオン監督のラブ・コメディが今年もセレクトされた。この作品はキャストに注目。カトリーヌ・ドユーブ、ヴァンサン・ランドン(今年も来るか?)ステファーヌ・オードラン。102 mins

□ Ca commence aujourd’hui 「それは今日始まる」

ベルトラン・タベルニエ監督の作品は、フランス映画祭ではこれまで3本上映されています。今回の映画もドキュメンタリー・タッチで小学校の教師を主人公にした社会派ドラマ。117 mins http://cacommenceaujourdhui.com/

□ La classe de neige「雪のクラス」

「伴奏者」「オディールの夏」に続くクロード・ミレール監督の新作です。ロマーヌ・ボーランジェが出てるかって?残念でした。出ていません。心配性のニコラは学校のスキー教室へ行くことになった。そこで起きた事件とは・・・?96 mins

□ Le Derriere「お尻」

サチャ・ギトリの原作を映画化した監督主演作品「カドリーヌ」に続いて、ヴァレリー・ルメルシエがまたまたコメディに挑戦。自分の父親がゲイであることを知った娘(ルメルシエ)は、「ゲイの世界」を覗いてみたくなり、ある決心をする。彼女が取った行動とは!?102 mins

□ Hasards ou coincidences「偶然と一致」

これは、噂では今年の来日団の団長を務めるクロード・ルルーシュ監督の最新作です。日本でも「男と女」「愛と悲しみのボレロ」「レ・ミセラブル」等ヒット作があるルルーシュ監督。自分の奥さんを主演にしたこの作品はロードムービとか。期待しましょう。120 mins

□ Je regle mon pas sur le pas de mon pere「私は父に歩調を合わせる」

新人監督のレミー・ウォーターハウスは撮った父親と息子のロードムービー。主演:ギヨーム・カネ、ジャン・ヤン、ローレンス・コート88 mins

□ Karnaval「カーナバル」

トマ・ヴァンサン監督作品。主人公ラルビは父親との大喧嘩の後、マルセイユへ家出する。ダンケルクでカーニバルを見たラルビはベアと言う女に出会って・・・88 mins

□ Lautrec「ロートレック」

題名が示す様に、画家トゥルーズ-ロートレックの伝記映画。ロートレックと言えば、「赤い風車”Moulin Rouge” 」と言う映画がすぐに思い浮かぶ。ホセ・フェラーがロートレックを演じたジョン・ヒューストン監督作品である。これをビデオで見てから本国フランス製の本作品を見るか?キャストで唯一識別出来たのはエルザ・ジルベルシュタインだけだった。監督もロジェ・プランションと聞いたことのない人だ。125 mins

□ Mille bornes「1000の境界」

死んだ友人の葬式に集まった友人:男5人と女が一人。死んだ友人は最後の願いとしてビデオを残していた。その願いとは、自分の死体を安置所から盗み出し、イタリアのベニスまで運んでくれと言うものだった・・・103 mins

□ La Nouvelle Eve「新しいイブ」

女流監督のカトリーヌ・コヌシーニの作品。30年間独身だったカミーユが遂に理想の男性に巡り会えたが、彼は子持ちの妻帯者だった。やはり「不倫」するしかないのか?94 mins

□ Petit freres「小さな兄弟」

「ラ・ピラート」「ピストルと少年」そして、去年はあの「ポネット」でヒットを飛ばしたジャック・ドワイヨン監督の最新作です。家出した 13 才の少女と彼女を取り巻く4人の少年。92 mins

□ Quasimodo d’el Paris「パリのカジモド」

個人的には筆者が一番楽しみにしているのがこの作品。カジモド(ノートルダム・ド・パリのせむし男)の話は何度となく映画化されている。最近ではあのディズニーもアニメ化した。さて今回は去年の映画祭でも受けていた「パパラッチ」のパトリック・ティムシットが監督主演で、あのモンティー・パイソンを連想させるタッチで映画化した。100 minshttp://quasimodo-film.com/

□ Rien sur Robert「ロベールに関しては何もない」

脚本家として有名なパスカル・ボニツエール脚本・監督作品。数年前「Encore」と言う題名の彼の監督作品が東京映画祭で上映されたので、見に行った。あの作品が気に入った人にはいいかも。ファブリス・ルキーニ、ミシェル・ピコリ、サンドリーヌ・キベルラン、ベルナデット・ラフォン107 mins

□ Venus Beaute「美しいビーナス」

マリオン・ベルヌー脚本、トニー・マーシャル監督作品。とにかくこの作品は出演している女優人が凄い。ナタリー・バイを筆頭に、ブル・オジエ、昔のファンが泣いて喜びそうなミシュリーヌ・プレール、エマニュエル・リバ、トリュフォー作品以来のクロード・ジャドなど。ストーリーは現代女性が直面する様々な問題:仕事、嫉妬、自殺などを取り上げる。105 mins

□ Tout baigne「全て水浸し」

エリック・シバニアン監督作品。家が水浸しになってしまった。しかもこんな中、子供が生まれそうなの。一体どうしよう?

□ Peau neuve「新しい肌」

アニエス・B制作。もしも別人になることが出来たら?アランはある日決心する。家族、仕事も捨てて、新しい運命を模索した彼に用意されていたのは?監督:エミリー・ドゥルーズ。

□ Nos vies heureuses「私たちの幸福な生活」

ジャック・マイヨ監督作品。6人の若者の人生スケッチ。イヤな物ばかりのこの世の中で、好きな物を見つける喜びとは?

□ L’humanite「ヒューマニティ」

「ジーザスの日々」を撮ったブルーノ・デュモン監督の最新作。

□ C’est quoi la vie「人生って何」

フランソワ・デュペロン監督作品。家族崩壊で自分の居場所がなくなったニコラは祖父母が残してくれた農場へ行く。そこで、マリアと言う女性と出会い、彼は自分の新たな居場所を見つけることになる。