恋人たちのポートレート

このコーナーは見損なった作品、もう映画館では見られそうもない作品、あるいは未公開の作品に出会えるビデオのご紹介がてらの勝手な感想をお送りします。2「恋人たちのポートレート」★フツーでした。「ミナ」のマルティーヌ・デュゴワゾン監督の作品と聞けば見てみたいと思う人もいるはず。何を隠そう私もその一人で、ロードショーを見逃したためビデオが出るのを手ぐすね待っていたんですね。

アベンジャーズ、マルセイユの恋、ワイルドマンブルース、トゥルーマン・ショー

まずはそこそこ楽しめるものから。で、「アベンジャーズ」。米国での酷評を知りつつRファインズならとりあえず全部見たい私としては見てしまった。シリアスな役回りが多かった彼が小粋な英国紳士の諜報部員になって立ち回りも披露しているが、この人とアクションの相性ははっきり言って良くない。おまけに相手役のユマ・サーマンの方がどうみても長身で2人並べた時の撮影に苦労が伺えた。

「ロスト・イン・スペース」はココも見どころ!

クリスマスから新春にかけて注目度大の洋画といえば、やはり SF 映画「ロスト・
イン・スペース」か。アメリカでは公開するやいなや、あの「タイタニック」を
追い抜ぬいてたちまち興行成績トップに躍り出たという作品。日本でも 12 月 12
日の一般公開に先駆けて5日(土曜)の夜に新宿で先行ロードショーが行われた
ので、もう見た人もいるかもしれない。

CUBE

この映画は見事なパズル・ストーリーだ。

上下左右同じ模様の立方体の部屋が、上下左右にいくつも続く、謎の空間に閉じこめられた6人の男女が、脱出を目指して苦闘する。それぞれの部屋にはトラップが仕掛けられてあり、それらが人々の命を奪う。果たして彼らは脱出できるか?

彼らが閉じこめられた空間が、まずパズルそのもの。どうすれば安全な部屋を選択できるか?どうやってトラップを見破るか?

ムトゥ 踊るマハラジャ

映画を観て元気になりたい人は、いますぐこのインド映画を見に行こう。インド映画、なにそれー、などと言うあなた、は絶対損してますよ。これは、それはそれは楽しい、プリミティブな迫力にあふれた快作なのだ。技術的・ストーリー的に優れているとはとてもいえない。しかし、先進国が忘れてしまったハッタリ、いい加減さ、思い切り笑うことの気持ちよさを思い出したかったら、この映画を観ることだ。

アキ・カウリスマキの「浮き雲」

プレーンだからおもしろい

花田清輝の作品集を読んでいたら、坂口安吾の「あきらめアネゴ」と称する小文を紹介するくだりが出てきて、この「あきらめアネゴ」というネーミングを私はけっこう気に入ってしまったのでした。銀座並木座の最終上映週に見た「晩菊」の、細川ちか子扮する役柄をふと思い出し、言い得て妙だと思ったのです(ちなみに清輝の小文は「日本人の感情表現」。興味のある方はご一読を)。

「ダライ・ラマ」The Dalai Lam

宗教家はエラいのか?

今回はシネマといってもドキュメント。「阿片戦争」がレンタル中だったので、じゃあ同じ中国系でと手に取ったのがこのビデオだ。制作が97年とあるのは、ハリウッド映画「セブン・イヤー・イン・チベット」を意識して作られたってことだろうか。それはともかくダライ・ラマ14世の半生に焦点を当てつつ、チベットの宗教社会を描いたなかなかおもしろい作品である。