マンハッタン殺人ミステリー

キネカ大森のウッディ・アレン特集よりマンハッタン殺人ミステリー

(私は、冷静にアレンの作品に★をつけることができない。)

とにかく映画館でアレンの過去の作品を見直す、いい機会がやってきた。キネカ大森だけでなく、常に映画館のアンケートでは「アレンの特集を!」と書いてきたのが効果あったというわけではないだろうが、最近の作品をメインに10本再上映。

隣人が心臓発作でなくなった。それに疑問を感じた夫婦が始めた探偵ごっこが思わぬ展開に…というストーリは良くできている。コメディーファンだけでなく、ミステリーファンでも楽しめるのではないだろうか。

尚、撮影(カルロ・ディ・パルマ)を始め、美術(サント・ロクアスト)、衣装(ジェフリー・カーランド)、編集(スーザン・モース)など、アレン映画に欠かせないスタッフがそろっており、毎回見事な作品を生み出す連中に拍手喝采。

立野 浩超

バダック・砂漠の少年

キネカ大森のイラン映画特集より

ストーリーの評価:★★★総合点 :★★

この映画は、『運動靴と赤い金魚』のマジッド・マジディ監督が92年に撮った映画。面白味はあるが、多少編集の強引さが気になる。7年前で且つ、イランで作られた映画と考えると十分大作だから、アジア・インド映画に興味がある人はついでに見る事をお勧めしたいが、公開が終了後はビデオもないだろうから、お目にかかることが難しいだろう。

イラン映画というよりも、インド・パキスタン系の味が混ざっているストーリ展開で、いままで日本で見られてきたイラン映画の系統からは離れている点にも興味がもてる。

イランの日常的な風景はテレビや旅行のガイドブックなどでもなかなか知る機会がなく、特にテヘラン以外の田舎町の映像は目にすることが少ない。また、経済制裁を受けている国や、貧困国に旅行をする人も少ないだろうから、何を着て、何を食べて、どんな町の雰囲気なのかといったことを知る事もむずかしい。イラン映画を見るとほんの一部であれそれを目にすることができる。

この映画の中では、悪玉の親分が子供達を使って国境線にはられた有刺鉄線の隙間から密輸取り引き(貿易tいってもよかろう)をしている。イランという国は、貿易が制限されているため現在でも外国製品を輸入したり、持ち込んだりすることが難しい。しかし実際は多くの製品、それこそコーラから、布地までが手に入る。ごく普通に商店で売られている。ただし、輸入をする事はまだまだ難しく、そこでこうした密輸が影では頻繁に行われているのが実情だ。その一例を垣間見れるわけだ。

また、労働力の為の人身売買、少女を買っていくサウジアラビア人、走っているバイクや、ピックアップトラック、衣装など一つ一つがドキュメンタリーのようにリアルだ。そんな問題行為を主体に、少年達が相変わらず頑張っている姿は最後まで印象的で、飽きがこない。

今年のモントリオール映画祭ではマジディ監督の作品『カラー・オブ・ゴッド』が、97年の『運動靴を赤い金魚』以来の2度目のグランプリをとった。これは世界的なブームといってもいいのではなかろうか。引き続きイラン映画に関してScreenKiss上でもお届けする機会が増えるだろう。

立野 浩超

ラスト・アクション・ヒーロー

★★★★

映画だけが友達の少年が、ふとしたことから映画の中に迷い込み、憧れのヒーロー(シュワちゃん)と共に冒険を繰り広げて行く、というまさに映画ファンのための映画。

映画の中が舞台なだけに、ゲスト出演も豪華。また映画のパロディ的な要素も多々みられ、映画オタクな私やあなたにとってはそれを見つけるのも楽しみの一つになることでしょう。やはりハリウッド映画は夢がなくっちゃ!と思わせる一本。

ちなみに余談ですがこの映画でシュワの娘を演じたブリジット・ウィルソンという女優さん、アメリカ娘!って感じでなかなか可愛かったのに、その後B級映画でしかお目にかかっていない。極めつけは松田聖子のハリウッド進出作「サロゲート・マザー」。

とほほ…

MS. QT MAI

上海ルージュ

1930年代、上海を舞台にマフィアの愛人をめぐる切ない物語を愛人の付き人となった

少年の目を通して描く。アカデミー賞にもノミネートされた撮影の美しさが見所。

ふだん可愛らしい印象の主演のコン・リー(ラーメンのCMでもお馴染み)がここでは気性が激しいながらも本当は一人の恋する女である愛人の役を見事に演じている。

まさに彼女の演技の見事さに魅せられる一本だ。また一人の少年の目を通して描いたことで、暗黒街に生きる男女達の非情さ、哀しさなどをよりいっそう引き立てており

文句のない演出。中国映画初心者でも解り易く、観やすい作品である。私自身大のお気に入りの作品で劇場公開時に2回映画館で観てしまった。

MS. QT MAI

フォールームス

★★★★

タランティーノ、ロバート・ロドリゲスなど今をときめく4人の監督のオムニバス作品。

見所はティム・ロス(大好き!)の軽妙な身のこなしと、バンデラスの濃ゆ~い演技。

バンデラスというと,つい男前系の役を想像しがちですが、この映画のような濃すぎるよ~って役をもっと演ってもらいたい。ちょっとサリーちゃんのパパに似てると思うのは私だけか?!

あと、あの「フラッシュ・ダンス」のジェニファー・ビールスがアブナイ役で出演しているのも笑える。ヘンタイ夫に椅子に縛り付けられるような役をやろうとは当時誰が想像しただろう・・・

作品全体の出来としては監督個人の差もありそんなに良いとは思いませんが、四星なのは個人的なタランティーノへの思い入れから。ラウンジ風音楽のサントラもオススメです。

MS. QT MAI

黄昏に瞳やさしく

1990年/伊・仏合作/カラー/99分9月18日(土)より東急シネマスクエアにて公開 

監督:フランチェスカ・アルキブジ出演:マルチェロ・マストロヤンニ、サンドリーヌ・ボネール、ジョルジョ・ティラバッシ

■ストーリー老教授ブルスキが、薄暗い書斎で、1977年に孫のパペレと過ごした日々を、もう会うことのない彼女宛に、手紙を書きつつ回想している。

パペレは両親の離婚の危機の中、その寂しさから自分が2人いると思い込み、空想の世界を生きている。そして、今、祖父のブルスキに一時預けられる事となった。ブルスキは、古くからの家政婦と毎日を規則正しく過ごしており、彼にとってもパペレとの同居には戸惑うものがあった。

利発な孫との生活が楽しくなってきた頃、息子の嫁・・パペレの毋・・ステラが突然やってきて、3人の“家族”生活が続く。が、自己の生活を優先させようとする彼女とブルスキは何かと対立する。

そして、とうとう、ステラはパペレを連れて、2度とこの家に戻らない旅に出た。

■コメント

アルキブジ監督の、あの『かぼちゃ大王』(’92年)より前の作品である。『かぼちゃ大王』の中で、全身麻痺の女の子役が、今回のパペレだ。大御所、マストロヤンニを相手に、多重人格に近い症状の賢い4才の女の子、という難役をこなしている。

彼女のこれからの成長が楽しみだ。

また、重厚な演技を要求されたマストロヤンニは流石だ。表情ひとつで、その場の空気を変えてしまう。一方、個性的なフェイスのサンドリーヌ・ボネールは、したたかな女を良く出していた。

両親の離婚の危機に、精神バランスを崩す娘、というテーマは次の『かぼちゃ大王』でも引き継がれた訳だが、今回の作品では、もうひとつ、背景となる1997年という年がキーワードになっている。

「1977年は、私の生涯で最高に悲しくも美しい年だった・・・」と、ブルスキは孫への手紙にしたためる。ブルスキにとっては、人生の“黄昏”であり、イタリアもある意味、“黄昏”を迎えている年といえる。

黄昏時は、次に来る夜の長い時間とを繋ぐ、短く美しい時間。息子が田舎暮らしを決心して家族が一同に集う、あの美しいシーンに集約される。ブルスキにとっては、それは、長い事忘れていた時間だ。

妻をなくし、長年の研究課題であるプーシキンの論文も、未完成のまま、ひたすら判で押したような生活に身をゆだねていた彼にとって、久々の精神の高揚だったに違いない。

一方、イタリア情勢と、ステラの生き方がシンクロしていく。彼女は、大学教授のブルスキを旧体制の代表として捉え、毋としての役割を要求する彼を、疎ましくさえ思うこともある。不況、失業がまん延しつつある時、そうした世情に背を向け、自分の時間を守る彼には反発さえ覚える。

お互い、微かな愛情を感じつつ、最後まで折り合う事の出来なかった2人を、伝統的な左派と、この頃台頭しつつあった過激派左派との対立としても象徴している。

「私はその流血の前にこの物語を終わらせ、この映画を異なる方向へ進んでいく異なる世代間の、精神的な移り変わりを描いたものにしました」(1990年12月18日 La Nazione紙より)・・・と、監督が語るように、翌年からは、過激派テロ組織による暴動や、政府要人の暗殺等が勃発している。

色々な意味で、対立するものの間に置かれた少女パペレ。成長した彼女の、お爺ちゃんからの手紙の感想を、是非教えてほしいものだ。映像も綺麗な、しっとりとした作品です。

鳥野韻子

親愛なる日記

’94年カンヌ映画祭優秀監督賞受賞作品 

9月18日(土)~10月1(金)シネマカリテにてレイトロードショー連日21:00~劇場窓口で前売り券を購入した方全員にポストカードプレゼント

1993年/イタリア・フランス合作/カラー/101分

監督・出演:ナンニ・モレッティ出演:ジェニファー・ビールス、アレクサンダー・ロックウェル、レナート・カルペンティエリ

■ストーリー映画監督のモレッティが日記風に綴る、3話からなるオムニバスコメディ。

□第1部:ベスパに乗って愛車ベスパに乗っての、モレッティ的ローマ案内。憧れのジェニファー・ビールスに出会うも、「変な人」と思われたり。パゾリーニの殺害現場の海岸では、言葉もなく記念碑をみつめる。

□第2部:島めぐり静かな仕事場所を求めて、旧友とシチリアの小島を巡る。が、30年以上もテレビを見ていなかった、この友人が、突然テレビの魔力にとり憑かれたから大変。

□第3部:医者めぐり原因不明の痒みに襲われたモレッティ。あらゆる「専門医」から「特効薬」果ては漢方まで、様々な医者を巡った末、診断は何と癌だったが・・・。

■コメント実はこの上映、10月2日(土)より公開の、モレッティの新作『エイプリル』の前座なのです。勿論、後日『エイプリル』についてもご紹介しますが・・・

第1部では、ミュージカルの構想を練るシーンや、ふらりと入った映画館で『ヘンリー』を見てしまった後の感想、第2部では、島で出会う、子供達への各家庭での接しかた、等をお見逃しなく。この辺をおさえておくと、『エイプリル』を見た時に面白さが倍増すること、間違いなしです。

それまでのほとんどの作品は、主人公がミケーレ。で、この作品から名前まで、本人がもろ登場します。

テレビ中毒に罹った友人の為、わざわざアメリカ人観光客に、ドラマの続きを聞いてやったり、第3部でぽつんと言う台詞「医者は話し方は知ってるが、聞き方は知らない」等の中に、彼流の皮肉がたっぷり。

奇病と医者というと、頭に浮かんだのは、台湾映画の『河』。ある日突然、首が曲がってしまった主人公を治療すべく、ラストは寺のお祓いまで受けさせようとする父。考える事は世界共通ですね。

楽しい音楽もいい。『赤いシュート』も手掛けた、ニコラ・ピオヴァーニのしっとりとした音楽が流れる、第1部のラスト。一切の台詞を排して、流れるこの音楽は実に効果的です。

リトル・ボイス

★★★★

面白い映画はいつもイギリスからやってくる。(これは誉めすぎか?)この脚色でできあがる最高の物を、監督を始め、カメラ、音楽、役者他みんなで作ったといえる映画。

さて、この映画の主人公はLV(リトルボイス)。ゴールデン・グローブ主演男優賞をとったものの、レイ・セイ役のマイケル・ケインはその他の役者達と同じく助演にといってもいいだろう。助演といってもユアン・マクレガーにしてもブレンダ・ブレッシンにしても3人とも主役といっても間違いではないほど、4人の演じる役柄には個性があり、演技はみんな統一されたようなオーバーな表情で演じている。これも演出ではないだろうか。

英国映画の演技は、舞台(演劇)からの影響か、押さえた表現よりも多少オーバーな表現を使うことがある。さらに、リトルボイスのように笑いを誘うような箇所がある場合はオーバーな演技があった方が効果的で面白味を増す。記憶に新しい大ヒット作「フル・モンティ」でも大味な演技で、それが笑いをさそう重要なファクターとなった。

だいたいこんな役によくぞユアン・マクレガーが出演してくれたものだ。鳩レースに夢中な電話工事員(BTテレコムのワゴンに乗っている)で、かつ無口な青年。ラコステの格好悪いジャケットを着て、おどおどしているとは。

初日、翌日の土日には先着でユアン・マクレガーのショートフィルムのビデオプレゼントがあり、私が行った午前10時30分の段階で300本のビデオは”ぎりぎり”といわれた。その後も続々と列ができていき、12時30分の上映開始まで列は役400人にもなったようだ。

もちろんそのビデオはもらえたので、ベルリン映画際ショートフィルム銀熊賞をとったその内容に関しては他のコーナーにてお届けします。

座席数約220席で、初日から2日間立見が続いたようだ。しかもその先着順のプレゼントがあったおかげで初回の上映ではとんでもない人数が立ち見になった計算になる。つまり席数約220のところに、ビデオ300本をチケットを切った後で渡すわけだから、その全員が映画を見るとして80人の立ち見(通路座り見)がでていたのではなかろうか。

後ろには2重の立ち見客の列ができ、両端にはそれこそ前方までぎっしりと並んでいた。

これは映画館側にクレームしたい。300人並んだ場合行き着く結果は明らかなのだから、一度に300本の配布ではなく2回に分けるとか、各回に分けるとかしてもらいたかった。

300人の列ができそうだというのは、朝9時ごろには確定的だったわけだから、その時点でもなにかアイデアをだせたはずだ。チケットを切った後で渡すということは、全員が見るという事につながるとは考えなかったのだろうか?また、300人がこないだろうと考えたわけか?

「超人気映画だから立ち見があれだけでてもしかたがない」とすませてもらいたくもない。ビデオを配布し終わってからもまだ間際まで入場者がいて、完全に劇場の定員がオーバーしている中で入場規制をしないことは問題だろう。立って見るにも人ごみでスクリーンが完全には見られない状態は、観客のことを考えている映画館とはいえない。あれだけの立ち見では、座っていても不愉快だろうし、入場あとの1時間、トイレにいくにも大変だった。それこぞ掲示されている劇場定員272人を超えていて、防災の面でも問題があるのではないだろうか。

それでもやはりシャンテシネは、最良の映画館の一つということを付け加えておこう。これからもシャンテ系映画を発掘していってもらいたい。

立野 浩超

マルクス兄弟特集「マルクス一番乗り」

★★

特に若ければ若いほど、彼らの映画をオンタイムに見ていた人、ビデオですら見ている人は少ないだろうし、日本でそれほど人気があるとも思えない。

マルクスといえばWoody Allenとつながるのは私だけではなかろう。アレンの映画では彼の両親がグルーチョのマネして眉毛&髭&デカ鼻に黒縁眼鏡をかけて出演していたりする。(題名を忘れてしまったので、ぜひ教えてください。)

そう言えば、めがねに髭がついたあの東急ハンズなどでも見かけるおもちゃはマルクスからきているらしい。

この映画を含めて彼らの一連の作品は純粋なコメディーで、とにかく「笑ってなんぼのもん」という世界が広がる。劇場内に笑いがなければ映画は失敗といわんばかりだ。さて、我々(?)若い世代はこの映画でどれだけ笑えるのだろうか。私はにやける程度で、大笑いが出来なかった。単に、それだから★2つの評価になった。それではまわりの反応はというと、かなりまちまちでそれほど人が多くきていなかったこともあり、その反応が適切な評価につながるとも思えない。

コメディーの原点に近い彼らの演ずるドタバタ劇、走りまわり跳びはねり体中で表現するギャグは、無声映画であったとしても笑いをさそうことが多いだろう。しかし今となってはテレビや、ちまたにあふれるコメディアンの笑いと大差がないと思う。もちろん時代からいえば今のコメディアンがマルクスのまねをしている、影響をうけているといえるのだが実際研究しているわけでもなかろう。それこそ、見たことも、名前も知らないという人ばかりだろう。

昔の映画を面白いと感じることはたしかにあり、今でもそれを超えられないと感じることがある。その場合はもちろんみなさんに強くお勧めするのだが、この映画のようにコメディーの場合いかに笑えるかが重要だから、笑いを求めている人にはお勧めするほどでもないだろう。

マルクス兄弟の名前も聞いたことがないという人には特にお勧めしない。彼らの作品に興味がある人、名前を聞いたことがある人にはぜひ一度映画館で体験すべきだろからお勧めする。

ただ、重ねて言うが私はそんなに笑えなかった。

立野 浩超

ノッティングヒルの恋人

http://www.shochiku.co.jp/cinema/nottinghill/★★★★

恋愛映画という枠の中で考えて★4つの評価をつけました。ハリウッド系のお決まり「恋愛映画」なんて、という人には耐え難い映画なのかもしれませんね。

休日の気分転換にはたしかにハリウッド映画のハッピーエンドがよい。仕事のストレスを感じて憂鬱なときに、暗い不幸な「ニル・バイ・マウス」的な映画を見たいとは思わない人が多いことは間違いないだろう。自分をどん底に落としてしまうかもしれない。

ただ反対に、人の不幸をみていかに自分がまだましなのかを知った方がいいという人にはその逆か。

ジュリア・ロバーツは結構好きな女優で、ヒュー・グラントも少し魅力を感じる俳優で、ロンドンの本屋(しかもトラベルブック専門店!)という設定にも憧れを感じて、「ああ、できすぎの恋が実りハッピーエンドを迎える映画だろうな」と確信していてもとりあえず見てくる事にした。

実際私はたまにこの手の恋愛映画を見たくなる。たいていは魅力を感じない設定、主演者で気にもとめない映画ばかりだが、いざ気になり始めるとどうにもこうにも見にいかなければ損でもした気分だ。ジュリア・ロバーツはアメリカでも日本でも人気があり、あの大口開けた笑顔がなぜかひかれるという人も老若男女とわず多いらしい。

ヒュー・グラントの人気がいかほどかは知らないが、それなりの顔立ち、役柄の性格では好感がもてる雰囲気で、もしかしてこんな事もありえるのではと一瞬考えてしまった。(あくまでも一瞬だ)

共同庭園のベンチでのシーンは日本人のなかの理想的なイギリスがあるし、階段ばかりの細長い青い扉の家は安いB&B(ベット&ブレックファースト)のイメージだし、安宿なんて知らなくてもリッツホテルがでているし、車で疾走してくロンドンの表通りには2階立てバスが走っている。ついつい「今度の年末はロンドンか?」と思ってしまう。

素直に評価して、きちんと笑いが織り込まれていて、ほんのりジーンとくる場面もあり、すっきり終わるところを評価したい。

立野 浩超